Post-0110

銀騎士「……。意思が固い。何も喋らないな」
闘士「あと2〜3発殴るか?」
銀騎士「いや、死ぬまで繰り返しても無駄だろう。禁術使いに任せるか」

勇士「(呪術師、大丈夫か?)」
呪術師「(なんとか。しかしこのままでは『封じられし土地』が危険だ)」
勇士「(大丈夫だ。もう少し力を蓄えればこの拘束は解ける)」
呪術師「(頼むぞ、今集落の戦士は皆捕まっている。集落が心配だ)」
勇士「(案ずるな、呪術女の歌があれば駆け出しでも十分強く戦える)」
呪術師「(だといいんだが……)」
禁術使い「〜♪」
禁術使い(まあ魔法を知らなければ<翻訳>も知らないだろうねぃ)

禁術使い「と言うわけで逃げる気ですねぃ。もう少し痛めつけます?」
銀騎士「殿下がお待ちかねだ。痛めつけるのではなく、わかるな?」
闘士「……?」
禁術使い「まあ、相手の心を丸裸にはできますねぃ。相手にもこっちの考えが伝わりますから、銀騎士様と闘士サマは控えていただけますかねぃ?」
銀騎士「くっくっく、さすが禁術使いだ」
禁術使い「光栄にございますねぃ」

#ちょっとズレてるお人好しども

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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0109

シスター「さて、子供達にも納得して貰いましたし、準備でもしましょうか……」
→猟犬女「修道服は動きづらいな……裾を裂くか。いや、裾の裂けた修道服はそれだけで警戒されるな」

聖剣部隊「……?この女が追跡隊を率いる……?この女が?」
猟犬女「あたしらは飼われてる狗だろ。狗は許可なく喋るな」
聖剣部隊「弱い女に率いられるほど聖剣部隊は誇りなきものではない」
猟犬女「ナンバー1があたしを選んだ。ならあたしにしかできない仕事だ。お前らはナンバー1を信じてないのか?」
聖剣部隊「しかし、能力に劣るものに傅くわけにはいかない」
猟犬女「はッ、聖犬どもがほざくな」
(一瞬で聖剣部隊を殴り倒し馬乗りになる)
聖剣部隊「ど、同時に四方向から攻撃が……!」
猟犬女「お前が死ぬのは勝手にしろ。だが猟犬が死ねば飼い主が汚される。マヌケが神敵に殺されないで済むようここで手足を折ってやろうか?」
聖剣部隊「完敗です」
猟犬女「はッ、潔いのは美徳だが、潔くさせられてる時点で失格だ。鍛えな」

#ちょっとズレてるお人好しども

※「聖犬」は誤植ではなく悪口です。

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Post-0108

シスター「お帰り下さい、ここは神聖なる教会。暴力は気配すら許されるべきではありません」
元ナンバー1(まあ聞け)
元ナンバー1「子供のために、十分な金が必要だろう?我々には十分な援助ができる用意がある」
シスター「たとえかつての上司であれ、ここに暴力の気配を持ち込む事は許されません」
元ナンバー1「確かにそれで正しい」
元ナンバー1(が、助けてくれ。国レベルの問題だ。静観するわけにはいかない)」
シスター「貴方が行かれては?」
元ナンバー1「行ければな。」
元ナンバー1(片目片手片足では密林は心許ない)
シスター「他にも適任がいるでしょうに」
元ナンバー1(地の果てまで追い詰めて首を落とす適任者が?)
シスター「……。わかりました。貴方には借りがありますし、国レベルの問題であれば。
シスター(捕まえるまでは保証するが、その先は約束できないよ)
元ナンバー1(子供が聞いているな。わかった、頼む)
シスター(子供に何かあったら、わかるね?)
元ナンバー1「ありがたい、招きに応じてくれるか、シスター殿」
シスター「平和のためでしたら。子供とお話をして、準備をしますので、それでは失礼しますね」

元ナンバー1「何がシスターだよ、殺意はむしろ増してやがるぜ……」

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Post-0107

呪術女「日、暮れる。夜、悪霊、時間。勇者、飯、強い、食べる、望む?」
蛮族娘「呪術女、飯、強い。呪術女、もしも、強い、嫁。オレ、強い、勇者。でも。オレ、強い、飯」
魔法使い「なるほど、呪術女さんと蛮族娘さんでご飯を作ってくれるんですね」
盗賊「だいたい分かってるのか?」
魔法使い「たぶん、強い、っていうのは言葉として良い、とか上手いとか、とてもっていう意味ですね」
僧侶「凄いですね魔法使いさん」
魔法使い「いえ、みなさんの言葉、凄く古代魔法語に近いんです。面白いですね」
盗賊「それはそうと、何を喰わされるんだろうな……」
戦士「心配いらねえよ。ちょっと飾りっ気ないけど美味いもん喰えるぜ」
騎士「ならば安心、だが、保証しているのが戦士なのが若干信用しきらないな……」
盗賊「あいつは腹に入れば全部美味い、だからな……」

騎士「驚きだ。これは美味い。確かに高価な香辛料は使われていないが、知らない薬味が効いている」
戦士「な、病みつきになるだろ」
盗賊「酒も美味いな」
蛮族娘「肉、オレ、仕留めた。飯、オレ、強い。オレ、強い、嫁、なる、できる。オレ、戦士、強い、信じる」
呪術女「蛮族娘、強い、動いた。飯、喜ぶ、思う、喜ぶ。蛮族娘、強い、嫁(穏やかに微笑む)」
戦士「なんか俺今不味い事言われてない?」
魔法使い「今頃気づいたんですか……(冷たい目)」
騎士「まあ気づいたのなら殊勝にするんだな」
魔法使い「ご飯が終わったら、皆さんのお話を聞くのに<対話>を使わせて欲しいです。蛮族娘さん、みなさんにお願いして貰えますか?」
蛮族娘「うん!」

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Post-0106

僧侶「ふう、なんとかなりました。大変ですが命に別状はありません」
呪術女「我、感謝。我、伏せる、感謝。勇者、伏せる、しない。我、勇者、ない。だから。我、伏せる、感謝」
(両手をついて深々と頭を下げる)
僧侶「そ、そんなたいした事はしていません」
騎士「そうだ。集落の代表者に土下座をさせたとなれば私達の良識を疑われる。顔を上げられよ」

魔法使い(伏せる。感謝。土下座。勇者は土下座しない……)
魔法使い(蛮族娘「オレ、道、わかる。お前ら、来てくれる、伏せる、喜ぶ。強い、喜ぶ」)
魔法使い(あっ……。蛮族娘さん、そんなに、嬉しかったんだ……。誇り高き戦士なのに……)

魔法使い「ごめんなさい、今回の件、もしかしたら僕冷静ではいられないかも知れません」
戦士「だよな。一番強い奴ら連れ去った上に集落を焼き払うなんて」
盗賊「しかし片手間に襲った感じだ」
騎士「一番強い集団を連れ去り、自分たちも精鋭を残して他の者を送ったのだろう」
僧侶「許せませんね」

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Post-0105

呪術女「我、勇者、案内、する。我、ら、勇者、来る、喜ぶ」
蛮族娘「呪術女、今、長、変わる。オレ、呪術女、強い、信じる」
魔法使い「集落まで案内してくれるようですね」
仮面の戦士達「…………」
戦士「その細身でなんであんな力出るのか理解できねえ」
騎士「色々ありそうだな」
盗賊「まあ敵意はなさそうだ、ついて行こう」

盗賊「こりゃあ酷いな、焼き討ちされたのか」
(……どくん……)
僧侶「みな、手を動かして!酒で傷痕を洗って!傷痕を火で焼くんだ……!」(走り出す)

ナンバー2「向こうの村から煙が……」
聖堂騎士「どうしますか?」
ナンバー2「フン、ここで時間を使ったところでヤツの運命は変わらない。ちょっと遊んでいくよ」
聖堂騎士「はい」

ナンバー2「山賊の焼き討ちか、酷い有様だ。皆走れ!半分は村、半分は追いかけろ!」
聖堂騎士「私は村へ……!」

ナンバー2「聖堂騎士!祈りの印を結んでいる暇があったら手を動かせ!酒で傷を洗って傷口を焼け!」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「いいか、あたしら飼い犬の飼い主は偉大なる神だ。祈りは死んだ後でいい、まず生きている者を救え」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「忘れるなよ、あたしらは神罰を与えるもの。しかし、その前に神に仕える者は救いを与えなければならない。たとえ相手が死ぬべき神敵でも、与える救いが死であっても、だ。」
ナンバー2「お前は村に入る時に迷わなかった。そこだけは合格点だ。が、お前は優しすぎるな」
聖堂騎士「あまりにも酷い状態なので……」
ナンバー2「その迷いで1人死ぬぞ」
その他「こ、この傷を焼いたら死んでしまうのでは……?」
ナンバー2「迷わず焼け!それで助かるなら良し、死ぬなら長く苦しめなかった、でいい。動け!」

魔法使い「僧侶さん、落ち着いて。あなたが奇跡を起こさなければ誰がみんなを助けるんですか!」
僧侶「あ、ああ、すみません、取り乱しました」

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Post-0101

盗賊「準備はこれでいいか……。本当は、辺境に詳しい野伏がいればいいんだが……」
騎士「そう都合良い者はいないな。探す時間も惜しい、蛮族娘に先導を頼もう」
蛮族娘「オレ、道、わかる。お前ら、来てくれる、伏せる、喜ぶ。強い、喜ぶ」
魔法使い「あれ……?もしかして、これ……?」
僧侶「魔法使いさん、何か気づいたんですか?」
魔法使い「多分、蛮族娘さんの言葉、古い魔法語に似てる気がします」
盗賊「ふーん。おい、戦士、蛮族娘より先に行くな。はやってるんだろ、少し何か話せ」
戦士「お、おう」

蛮族娘「兄、勇士、戦士、誓い、友。どうして、戦士、勇士、仲間?」
戦士「あー、勇士についてか。あいつと俺、家族らしいんだよな」
盗賊「らしい?」
戦士「俺も勇士もあんま言葉通じねえからさ」
盗賊「ふーん。何があった?」
戦士「いや、調査の護衛で勇士の部族の近くに行った時にな、三つ目熊に襲われてる奴がいたんだよ」
僧侶「三つ目熊は大人しいですが、あまりにも大きいので暴れると危険すぎますね」
戦士「うん、襲われた奴も傷だらけで、助けたんだが、とどめを刺す前に邪魔されてな」
蛮族娘「三つ目熊、我ら、祖霊。祖霊、傷つける、呪い、巻かれる」
戦士「そう、その祖霊とか。邪魔してきたのが勇士なんだけど、話を聞くとよ。祖霊とか言うのが狂って部族の人を襲っていると言うんだが、祖霊とか言うのは傷つけては駄目らしく、どうにもできないって言うんだよ」
魔法使い「祖霊……。僧侶さんから見ての神様ですよね。それは、確かに傷つけられません」
戦士「でもなんか、よそ者が部族に家族として受け入れられる時、加護を貰うために一匹だけ仕留めていいって言うんだよ」
騎士「なるほど、それで感謝されて」
戦士「まあそうなんだけどな。その前に『部族に迎える』にふさわしいかを試す、って言って勇士と決闘するハメになった。アイツめちゃくちゃ強かったよ。なんで手を抜かなかったんだろうな?」
蛮族娘「兄、戦い、弱い、しない。兄、家族、つくる、オレ、いいなづけ、弟」
戦士「……?まあ最終的には三つ目熊を仕留めたんだけどな。それからアイツとオレは家族だよ。『何かあったらお互い助け合うのが家族』って言って別れた。俺にも別の家族ができたんだよな」
魔法使い「……それって……。」
盗賊「はははははは!どうなっても知らねえぞ」

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Post-0104

盗賊「そろそろ虫が多い範囲になるな。タバコを水に浸して、その水を身体に塗れ」
魔法使い「虫除けじゃなくタバコなんですね」
盗賊「虫除けの草は収穫してすぐ使わないと効果を失うからな。タバコの方が保存が効く」
僧侶「タバコですか……」

ナンバー2「あん?なんだ、女がタバコ吸っちゃいけないのか?」
聖堂騎士「いえ、そうではなく、匂いで気づかれるのでは……?」
ナンバー2「気づかれて構わない。気づかれる位置にいる時点でもう勝ってる。首を落としちまえば仲間も呼べない」
聖堂騎士「あまりにも苛烈ですね」
ナンバー2「処刑部隊を送られてる時点で神に見放された人でなしさ。あたしら狗に喰われるのがふさわしい」
聖堂騎士「なんとむごい言い方を」
ナンバー2「おい、お前も処刑部隊だ。神に魂を捧げたなら黙って狗になれ」
聖堂騎士「は、はい……」
ナンバー2「っはぁー(紫煙をくゆらす)。なんでもいいからよ、踏みとどまるためにすがるものを見つけな」
聖堂騎士「それは、私にとって神です」
ナンバー2「そうかい。悪いことは言わない、他になにか1個見つけな。女でも酒でもいい」
聖堂騎士「なんという罰当たりな」
ナンバー2「ははッ、そこであたしを誘わない小心者だからナンバーがつかない」
聖堂騎士「声をかけたら殴り飛ばされるでしょう?」
ナンバー2「そりゃそうだ」

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Post-0103

聖騎士女「やはり、天啓を果たした聖騎士は漏れなく命か<加護>を失っている。文献で例外が見つけられない」
聖騎士女「とすると、この<衝撃>、別に求められる何かがあるのだろうか……?」
(図書館の棚から一冊の本が落ちてくる)
聖騎士女「おっと、本が傷む(キャッチする)。ふむ、『還らずの都市』。何かの伝承か」
聖騎士女「古代魔法王国時代の伝承か。これも何かの導きかも知れないな」

盗賊娘「戦士達、辺境で巡回の仕事をうけて行ってしまったんです」
聖騎士女「あのあたりは紳士協定で危険は少ない、安心しろ。まああやつらに危険を運べる者もそうそういないと思うが」
剣士「我々も何か仕事を探しましょうか。蓄えは十分ありますが減らさないに越した事はない」
術士「いや、なにかあるんだよな、聖騎士女」
聖騎士女「はは、鋭いな術士。たまには冒険者らしく荒野の冒険もでも行かないか?まあ荒野ではなく密林だが」
盗賊娘「密林、ですか……?」
聖騎士女「もしかしたら戦士達にも会えるかも知れないな」
剣士「密林、ですね。虫除けにタバコを用意しましょう。タバコを水に浸すと虫除けになる」
術士「突然前向き……、いや、なんでもない。すぐ準備しよう」
聖騎士女(あの笑顔を見てはな……)
剣士(ウィンク)
術士(ため息)

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Post-0100

騎士「おお、お互いの意思が疎通できる魔法か。便利だな」
魔法使い「ええ。ただ、ちょっとコストが高いので連発すると厳しいです。あと……」
戦士「あと?」
魔法使い「うわ、どこを見ていいんだろう。ジロジロ見たら失礼だし」
魔法使い「こんな感じで思ってる事がお互い全部筒抜けです」(赤面しながら)
蛮族娘「弱き者は何を言ってるんだ?部族の正装だぞ?」
僧侶「と、とにかく効果が切れる前に全部聞きましょう」

戦士「なるほど。境界を越えたよそ者を、勇士はそれでももてなした。のに、遺跡から帰ってきたよそ者は礼をすると言って勇士達を呼び、しびれ薬を飲ませて捕まえて連れ去ってしまったのか」
蛮族娘「そうだ。オレは必死で追ったが、鉄の塊に勝てなかった。奴らは誇り高き戦士のオレをあざ笑って立ち去った」
騎士「許せんな。もてなしてくれた者を罠にはめるとは」
蛮族娘「お前も鉄の塊だ。お前も卑怯なのか?」
騎士「そんな事はない。鎧は着る者によって輝くのだ」
戦士「勇士がピンチなら助けに行くしかねえな。案内を頼めるか?」
蛮族娘「当然だ」
戦士「じゃあちょっくら行ってくらぁ」
僧侶「流石に一人では行かせられませんね」
盗賊「こっちから領域に手を出してる。これは雇い主に言って新しい仕事にして貰おう」
魔法使い「流石盗賊さん、頭が良いですね」
盗賊「幸いこちらには言葉が少し通じる蛮族娘と、<対話>の使える魔法使いがいる。俺らが適任だよ」
魔法使い「そろそろ<対話>が切れますね」
蛮族娘「盗賊、頭、強い。オレ、お前、認める。お前、短刀、似てる」
盗賊「はは、ありがとうよ」

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