Post-0150

僧侶「シスター、お布施を持って参りました、どうぞお受け取り下さい」
シスター「感謝します。僧侶さんもご無理をなされませんように」
僧侶「月が……昇って、来ましたね」

ナンバー2「新入りかい。お前は狂えるか?人を救う神を称えながら、神の手から零れたものを刈り取る、その狂気をお前は持てるか?」
聖堂騎士「持てません。私は人を害する事を人を救うために必要だと美化する気はありません」
ナンバー2「そうか。じゃあ出て行け。お前はいつか人ではなく自分を殺す。命令以外で死ぬ猟犬は必要ない」
聖堂騎士「しかし、必要から逃げることもしません」
ナンバー2「あたし達は月なんだよ。大司教が太陽なら、あたし達は太陽にかき消される月。太陽がいない間だけ罪人を裁く夜の女王だ」
聖堂騎士「あなたのように、ですか?」
ナンバー2「茶化して貰って構わない。狗は自分の評価を気にしない」
聖堂騎士「一人の騎士として、狗というのは流石に」
ナンバー2「この仕事は結果が全て。誇りなんかを大事にするならそれこそこの仕事に向いていない。死ぬ前に、帰りな」
聖堂騎士「いえ、他の聖堂騎士にこのような仕事はさせられません」
ナンバー2「……ならせめて約束しな。殺すか死ぬかの時、常に殺す事を選ぶと。神とあたしにここで誓え」
聖堂騎士「喜んで。苛烈なる夜の女王」
ナンバー2「次に同じ事を真顔で言ったら顔を踏むよ」

シスター「全ての人生が、切れる事なく続いています。あなたにも加護がありますよう」
僧侶「シスターこそ、もう戻らずに済みますよう」
シスター「さあ子供達、僧侶さんがお菓子を持ってきてくれましたよ。お礼を言って一緒に食べましょう……?」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編

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Post-0147

少女「すみませーん」
盗賊「ん?依頼に来てる感じでもないな?何の用だお嬢ちゃん、ここは俺みたいな危ない奴もいるぞ」
少女「……?危ないの?」
盗賊「危ないぞ」
少女「うん。僧侶さんいますか?」
戦士「あっはっは、全然怖がられてねえ」
盗賊「お前の顔見ても泣かないな」
少女「僧侶さん、いますか?」
戦士「ごめんごめん。上で休んでるから呼んでくるよ」

聖堂騎士「わ、私は何を守るために……」
(重い物が落ちる音)
ナンバー2「せめて恐怖から解放してやれ」
ナンバー1「邪神が降臨すれば世界が滅ぶ。余すことなく全員だ」
町民「聖堂騎士様、ご加護を」
町娘「ウチによって一杯飲んで来なよ。もちろん奢るよ!」
少年「俺も将来聖堂騎士に!」
少女「あのね、お花摘んだの。聖堂騎士様に、あげる」

僧侶「……はっ!ゆ、夢……」
戦士「おう邪魔するぞ。かわいこちゃんが呼んでるぜ。あと、顔洗ってから降りろ」
僧侶「す、すみません」

戦士「ほら、おじさんが降りてきた」
僧侶「どうもこんにちは、って、あのときの子ですね」
少女「僧侶さん、お母さんを治してくれてありがとう。お礼を持ってきたの」
僧侶「これは可憐なお花ですね。とっても嬉しいです」
少女「どうもありがとう」
僧侶「神はどんなときでも皆さんを見守ってくれていますよ。いつでも神を頼って下さいね」
少女「ありがとう。じゃあねー」
僧侶「では、さようなら」
戦士「……また泣いてるのか」
僧侶「私は、こういう、世界を、続けたいんです。ずっと」
戦士「そうなるように、お互い頑張ろうな」

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Post-0136

聖剣部隊「……!」
猟犬女「狗ども動くな!あたしらはあくまで対人間部隊、神相手には太刀打ちできない」
聖剣部隊「……しかし」
猟犬女「牙はしまうな、しかし今噛みついても消されるだけだ。下手したら相手が強くなる」

聖騎士女「む……。<衝撃>で神は倒せるものか?下手に撃つと刺激する危険が」
剣士「近寄ると吸収される恐れ……やっかいですね」
術士「……。どうした、盗賊娘?僧侶を見ているのか?
盗賊娘「……金属。」
雌蜘蛛「雄蜘蛛ノ封印ヲ差シ出セ」
僧侶「……。すみません、みなさん。これは渡せない」
僧侶「……みなさんの命を勝手に使って申し訳ない。私がこれを持ってこなければ……」
(黄金郷の中に向けて聖印を大きく投げる)
雌蜘蛛「雄蜘蛛……!?」

盗賊娘「盗賊さん、フック!」
盗賊「もちろんだ、こっちも投げ返す!」
(盗賊娘と盗賊がお互い持っているフック付きロープを投げ合う)
盗賊「相手は浮ける!思いっきり『ぶつける』ぞ!触られるなよ!」
(盗賊と盗賊娘が間にロープを張りながら雌蜘蛛の横を駆け抜ける)
雌蜘蛛「……!愚カナ!」(手を伸ばそうとする)

魔法使い「なるほど!なら<加速>!お二人に」
戦士「あー、ロープ引っかけて投げ飛ばすのか。すげえ勢いで飛んでったな」
雌蜘蛛「……!シカシ、呪イハ遅イ!」
僧侶「<解呪:逆術>!呪いを解く奇跡は呪いを進められます」
雌蜘蛛「災イアレ!呪イアレ!貴様ラノ道行キニ死ト傷アラン事ヲ!アア、雄蜘蛛、会イタカッタ……」
術士「完全に、金の彫像になったな。悪趣味だが」

猟犬女「……さて。標的は消えて、邪神も消えた。これは任務失敗かね?」
聖剣部隊「……しかも、著名な聖騎士女さんに見られていますね」
猟犬女「名高き聖騎士女さんが、第三王子は自滅したって証言して貰えると助かるね」
聖騎士女「もちろんだ、聖剣部隊ナンバー2。今はシスターをしているのでは?」
猟犬女「……知られていたのか」
聖騎士女「我々は近い位置にいるからね。表舞台に立っているからと言って陰の英雄達を馬鹿はしない」
猟犬女「ご立派なこった」

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Post-0105

呪術女「我、勇者、案内、する。我、ら、勇者、来る、喜ぶ」
蛮族娘「呪術女、今、長、変わる。オレ、呪術女、強い、信じる」
魔法使い「集落まで案内してくれるようですね」
仮面の戦士達「…………」
戦士「その細身でなんであんな力出るのか理解できねえ」
騎士「色々ありそうだな」
盗賊「まあ敵意はなさそうだ、ついて行こう」

盗賊「こりゃあ酷いな、焼き討ちされたのか」
(……どくん……)
僧侶「みな、手を動かして!酒で傷痕を洗って!傷痕を火で焼くんだ……!」(走り出す)

ナンバー2「向こうの村から煙が……」
聖堂騎士「どうしますか?」
ナンバー2「フン、ここで時間を使ったところでヤツの運命は変わらない。ちょっと遊んでいくよ」
聖堂騎士「はい」

ナンバー2「山賊の焼き討ちか、酷い有様だ。皆走れ!半分は村、半分は追いかけろ!」
聖堂騎士「私は村へ……!」

ナンバー2「聖堂騎士!祈りの印を結んでいる暇があったら手を動かせ!酒で傷を洗って傷口を焼け!」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「いいか、あたしら飼い犬の飼い主は偉大なる神だ。祈りは死んだ後でいい、まず生きている者を救え」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「忘れるなよ、あたしらは神罰を与えるもの。しかし、その前に神に仕える者は救いを与えなければならない。たとえ相手が死ぬべき神敵でも、与える救いが死であっても、だ。」
ナンバー2「お前は村に入る時に迷わなかった。そこだけは合格点だ。が、お前は優しすぎるな」
聖堂騎士「あまりにも酷い状態なので……」
ナンバー2「その迷いで1人死ぬぞ」
その他「こ、この傷を焼いたら死んでしまうのでは……?」
ナンバー2「迷わず焼け!それで助かるなら良し、死ぬなら長く苦しめなかった、でいい。動け!」

魔法使い「僧侶さん、落ち着いて。あなたが奇跡を起こさなければ誰がみんなを助けるんですか!」
僧侶「あ、ああ、すみません、取り乱しました」

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Post-0104

盗賊「そろそろ虫が多い範囲になるな。タバコを水に浸して、その水を身体に塗れ」
魔法使い「虫除けじゃなくタバコなんですね」
盗賊「虫除けの草は収穫してすぐ使わないと効果を失うからな。タバコの方が保存が効く」
僧侶「タバコですか……」

ナンバー2「あん?なんだ、女がタバコ吸っちゃいけないのか?」
聖堂騎士「いえ、そうではなく、匂いで気づかれるのでは……?」
ナンバー2「気づかれて構わない。気づかれる位置にいる時点でもう勝ってる。首を落としちまえば仲間も呼べない」
聖堂騎士「あまりにも苛烈ですね」
ナンバー2「処刑部隊を送られてる時点で神に見放された人でなしさ。あたしら狗に喰われるのがふさわしい」
聖堂騎士「なんとむごい言い方を」
ナンバー2「おい、お前も処刑部隊だ。神に魂を捧げたなら黙って狗になれ」
聖堂騎士「は、はい……」
ナンバー2「っはぁー(紫煙をくゆらす)。なんでもいいからよ、踏みとどまるためにすがるものを見つけな」
聖堂騎士「それは、私にとって神です」
ナンバー2「そうかい。悪いことは言わない、他になにか1個見つけな。女でも酒でもいい」
聖堂騎士「なんという罰当たりな」
ナンバー2「ははッ、そこであたしを誘わない小心者だからナンバーがつかない」
聖堂騎士「声をかけたら殴り飛ばされるでしょう?」
ナンバー2「そりゃそうだ」

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Post-0084

ナンバー2「ちっ、相手が強すぎる!剣が通らない!」
ナンバー2「聖堂騎士!そっちをなんとかしろ!世界が滅ぶ!」

少女「こわい。こわいよ。だれか助けて……からだが動かない……」
(雷に浮かぶ大きな蜘蛛の姿)
聖堂騎士「……!」
少女「騎士、騎士様、助けて……こわいよ。ママに、あいたい」

ナンバー2「せめて、恐怖から解放してやれ!」

聖堂騎士「……」
聖堂騎士「君は今、悪い夢を見ているんだ」
聖堂騎士「ほら、目をつぶって、深呼吸をして。目が覚めたらママが水を持ってきてくれる」
聖堂騎士「さあ深呼吸して……。いい子だ」

(重い物が地面に落ちる音)

聖堂騎士「私は、何を守るために、聖堂騎士に……!」

ナンバー2「加護を失ったな!死ね腐れ外道!(敵を斬り捨てる)」

僧侶「はっ……!」
戦士「目が覚めたか。泡吹いて倒れてたぞ」
僧侶「すみません、ご迷惑を」
戦士「その切羽詰まった顔やめろ。お前に余裕がなくて誰が人を助けるんだよ」


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Post-0045

子供1「こ、こっちくるなよ悪人!」
子供2「中には通さないぞ……!」
悪人「ガキが。いいから黙ってシスターの身柄寄越せ」
子供3「い、嫌だ!」
悪人「2〜3人痛めつけるか?」

僧侶「痛めつけられるのはあなたたちですね……」
騎士「裏も吐いて貰おうか」
盗賊「ガキども、よくやったな。酒場のことを誰に聞いた?」
戦士「あ、俺が教えてた。ガキと仲良くてさ」
子供「あー戦士さん!助かった!」
僧侶「あと、言っておきますね。ここのシスター私より強いですよ」
パーティ「!?」
僧侶「彼女、元聖堂騎士のナンバー2です」


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