Post-0133

闘士「!?なんだこの歌は?……よし、敵だな。楽しんでくるぜ」
銀騎士「む……。禁術使いがやられたという事か。おい兵士ども。王子をお連れして下がれ」
闘士「禁術使いにでかい魔法使わせずに倒す手練れか。久々に楽しめそうだ」
第三王子「手早く片付けろ。余はまだ黄金を手にしておらぬ」
銀騎士「無論です。お任せを」

闘士「なんだあれ?兵士どもが雄牛に突き上げられたみたいに吹き飛んでるぞ。ははーん、力自慢か」
闘士「そこの革鎧!なんでお前斧から歌が出てんだ?まあいい、ちょっと俺様に遊ばせろよ!」
蛮族娘「大男!オレ、仕返し、しに、来た!」
闘士「誰だお前……?」
蛮族娘「ー!愚!」
戦士「落ち着け蛮族娘。お前の相手はこっちじゃねえだろ、こいつは俺が貰うよ」
闘士「結構強そうだな。どれ味見させろよ」
戦士「味見じゃ終わらねえよ。腹がはち切れるまで相手してやる。泣いて土下座したところに唾吐いてやるぜ」
闘士「てめえにできるかな……!?」
戦士「できねえねえだろ。てめえみてえな性根の腐った野郎、どんなに幹が大きくても根の腐った木なんざ雑魚なんだよ」
闘士「雑魚ねぇ……?何で斧使ってるのか知らんが、馴染みの武器じゃねえだろ?何か武器貸してやろうか?」
戦士「斧で殴り倒すことに意味があるんだよ。どうせどの武器使っても俺が勝つ」
闘士「ほざけ。やって見せろよ。おらァ!」
戦士「後手でも勝てるんだよ!今の俺は早いからな!おらァ!」
闘士「後出しで跳ね上げられんのかよ!その体格で盗賊並みだな!?」
戦士「はは、今回はチーム戦だからな。悪いがボコボコにさせてもらうぜ。てめえの敗因は、蛮族娘を勇者と扱わなかった事だ」
闘士「蛮族娘?知らんな。殺した相手も逃がした相手も興味がねぇ」
戦士「じゃあ俺には興味があるんだな。お前を負かせた男の名は戦士。そしてお前が負けた理由は、蛮族娘を勇者と扱わなかった事だ」
闘士「下らねえ……。じゃあはじけねえ重さでブン殴ってやらァ!」

蛮族娘「戦士……!」
騎士「蛮族娘、こちらだ……!ああ、やはり、やはり銀騎士殿だったのか」
銀騎士「む、これは騎士殿。何年ぶりか。助かる、同じ第三王子に使えた仲、協力を仰げまいか?」
騎士「何にですか?この非道に?」
銀騎士「非道?尊き方が尊き行いをしただけ、今は話す時間がもったいない」
騎士「いえ、ゆっくりお話させていただきましょう」

闘士「なんなんだよ!?何なんだよ!?なんで俺様より力が強くて俺様より早いんだ!?」
戦士「てめえが雑魚だからだよ」
闘士「おらァ!全力の一撃あててやったぜェ!倒れろ」
戦士「ヌルいんだよ。全力の一撃ってのは、こうだ……」
闘士「がはッ、ふ、ふざけるな。俺様は強い奴をぶち殺したいだけで、戦って負けてぇ訳じゃねえ……」(倒れる)
戦士「勝ちしか求めない奴が強くなれるわけねえだろ。負けても這い上がる奴の方がよっぽど強えよ。だから、蛮族娘は今はてめえより弱いかもしんねーけど、いつかお前より強くなるぞ……って、聞こえてねぇな」

僧侶「圧勝ですね。やはり戦士さんは怒らせたくない」
盗賊「お前に言われるのもどうかと思うがな」

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Post-0129

禁術使い「あー、それやられると、じゃあまとめて吹き飛ばしてこい、ってなるよねぃ……」
禁術使い「あれー?今の歌、歌ってるのそのお姉さんじゃないのかねぃ?」
呪術女「あーらーうぁーうぇー」
禁術使い「おんなじ声だねぃ。何か企んでるねぃ?……まあいいや。ごきげんよう、さようなら」
禁術使い「<破城の鉄槌>!全てを統べる大いなる力よ我の願いに応じ鉄槌を以て眼前を薙ぎ払え!」
禁術使い「……あれ?詠唱成功しているのに発動しないねぃ?トチっても噛んでもいないのに?」
魔法使い「やりました!やはり詠唱に割り込む事で詠唱に余計な音が載る!なら詠唱は成功しない!」
禁術使い「なんか言ってるねぃ。うーん、もう一回。<破城の鉄槌>!全てを統べる大いなる力よ我の願いに応じ鉄槌を以て眼前を薙ぎ払え!」(凄い早口で)
魔法使い「皆さん距離を詰めて!乱戦になれば無差別魔法は使えません」
禁術使い「聞こえちゃったねぃ。乱戦で、使えない。ふふ。念のため詠唱破棄で行こうかねぃ。<破城の鉄槌>!ほら起動した。ちょっと溜めて一気に行くねぃ」
騎士「詰めろ!」
禁術使い「残念、『放て』!……って、起動しないねぃ。おい雑魚ども。詰めてあの坊主殴れ」
魔法使い「ふふ、起動宣言に音を乗せました。実質トチってますよね」
禁術使い「面倒くさいねぃ。まずそのべらべら喋ってるのから黙らそうねぃ。詠唱破棄なら打てる!<火球>!」
魔法使い「<対抗呪文>!な、仲間を巻き込んで撃とうとした!?」
禁術使い「名前も知らない奴は仲間じゃないねぃ」
魔法使い「久々に……かなり……人のことを嫌いになりました」
禁術使い「こっちは君の事わりと好きだねぃ」
魔法使い「もう……しゃべらないで……下さい。みなさん、ここは僕がやります!先に行って!」

盗賊「……。任せた!お前は絶対に負けない」
戦士「ぶっ飛ばして来いよ!」
僧侶「祝福を」
騎士「雑魚を散らせ!」

魔法使い「じゃあ、やりましょうか。攻勢魔法は全て起動ワードがあります。今は使えない」
禁術使い「そっちに女がいるから2対1で卑怯だねぃ」
魔法使い「貴方には卑怯でいいんです。誉れのない相手に誉れは必要ないです」
禁術使い「うーん同感。じゃあ、楽しい事をしようかねぃ?<魔法障壁>!そして<魔力消失>!」
魔法使い「魔力消失!?」
禁術使い「はは、魔法で勝負しなくても、ガリ相手なら肉体で勝てるねぃ」(ナイフを2本投げる)
魔法使い「ま、まさか!?」(慌てて首を守るが足に刺さる)
禁術使い「戦争の経験もないねぃ?まず足を狙うんだよ。じゃあ、もう魔法はないからゆっくり遊ぼうかねぃ?」
禁術使い「<魔法障壁>があるからスクロールも通らないねぃ」
禁術使い「魔法は通らないがナイフは通る。詰んだねぃ?急ぐから早めに殺すねぃ?」
魔法使い「そういう……事ですか……じゃあ」(スクロールを2枚中に放る)「発動!そして発動!」
禁術使い「魔法は通らないねぃ!ガリが肉体増幅してもこっちは負けないねぃ」
魔法使い「……ふふ」
???「あーえらーうぉーあーわらー」(大音量で)
禁術使い「!?」(白目をむいて倒れる)
魔法使い「……<静音>解除。呪術は音の大きさで効果が決まります。大音量を<録音>して<再生>すればこの通りですよ」
魔法使い「……。まあ、僕も一緒に寝てしまうので、その前に耳に<静音>かけないと駄目なんですけどね」
魔法使い「貴方が勝負してたの、ずっと僕じゃなく呪術女さんだったんですよ」

呪術女「怪我!血!」
魔法使い「あはは、大丈夫ですよー……って言いたいんですが、ちょっと歩きづらいです……。この人縛って貰えます?」

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Post-0128

騎士「そろそろ準備はいいな。いきなり大きな戦闘になる。心してくれ」
聖騎士女「おそらく2パーティと呪術女殿は全員分かれた方がいいだろう。しかし、何故騎士殿以外全員金属鎧を脱ぐのだ?戦士すら上鎧を脱いで革鎧ではないか」
魔法使い「あはは、これからわかりますよ。じゃあ行きますね。<増幅>!」

呪術女「あるるるるぁおるるるぅーかーうぉーうー」
仮面達『我ら群狼。我らは大勢であるが故に』
呪術女「あるるるるぁおるるるぅーかーうぉーうー」

聖騎士女「なんという大音量……鼓動が……跳ねる……?力が……!?なるほど、これは精神干渉だな」
魔法使い「ご明察です。呪術女さんの呪術は音で心を強くする。心が強くなれば身体もまた。そして、呪術は音が大きければ効果も大きくなる!」
戦士「み な ぎ っ て き た !」
騎士「そうか?」
魔法使い「でも呪術は金属を身につけてるとあんまり効かないんです。騎士さんだけ増幅しませんが、もともとお強いですから」
僧侶「これは、凄いですね」
盗賊「メリットだけある手段なんてねえよ。何が代償だ?」
魔法使い「あはは、バレましたね。普通に使って筋肉痛なので、多分これだと明日立てません」
盗賊「しかし音が大きい。これは密林中に音が響いているな……」
魔法使い「いいんですよ。相手に気づいて貰った方が各個撃破できるので」
戦士「じゃあ、ちょっと行くか。なんか負ける気しねえわ」
蛮族娘「オレ、勇者、でも、負けた。負けた、勇者、失格。オレ、偽物。オレ、もう一回、勇者、なる!」
盗賊娘「うん。頑張って」
剣士「ふむ。力だけではなく素早さも上がる。なら私も多少多く倒せるだろう」
術士「多少って……お前だって一騎当千だろうが……。強化が実質プラスになってないの俺だけだよ」
騎士「では行くぞ!」
全員「おう!」

猟犬女「はッ、煙草を貰わなくて正解だ。吸い終わる前に終わってイライラするところだ」
聖剣部隊「あっという間でしたね」
猟犬女「弱い。というより、あたし達と相性が悪いね。10対10じゃなく10対1を10回するという戦い方を想定していない」
聖剣部隊「はい」
猟犬女「猟犬に誉れは必要ない。10人で襲いかかって手足を折れば、誰も死なずに済むからね」
聖剣部隊「はい、マム」
猟犬女「……!?なんだこの大音量……?まて、精神攻撃だ。耐えろ」
聖剣部隊「……!?」
猟犬女「これは無理だね。心拍数が上がる。皆、耳を塞げ!これは魔術じゃなく何かの技だ」
聖剣部隊「術士を倒せば……!」
猟犬女「無理だね。この音量なら相当遠い。が、幸運だ。おそらく仲間向けの増幅術だ。頂いておこう」
聖剣部隊「頂く?」
猟犬女「使えるものは何でも使う。せいぜい歌が聞こえる間は使わせて貰おう。走るよ!」

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Post-0126

仮面『こっちです。ついて来れますか?』
聖騎士女「もう<翻訳>は切れてしまったが……。おそらくこっちだ、と言っている。あー、いぇるあ!」
仮面「いぇるあ!」

騎士「む……?聖騎士女殿?やあやあこちらです!」
聖騎士女「すまぬ、失礼する……???」
盗賊娘「あ……女の子……」
聖騎士女「あ……、す、すまぬ盗賊娘、決してそのようなつもりでは」
盗賊娘「凄く嬉しそうな笑顔……」
聖騎士女「しかし、すまぬ、かなり大きな問題なのだ、一旦飲み込んではくれまいか」
盗賊娘「そうだよね……。戦士は助けるよ」
盗賊娘「太陽が照らすように、戦士は誰だって普通に助ける」
盗賊娘「私だってそうだった……」(駆け寄る)

蛮族娘「……!?気づく、できなかった。後ろ、から、抱かれる!?」
盗賊娘「頑張ったね……。大丈夫、戦士は絶対助けてくれるよ」
蛮族娘「女?若い?勇者、違う」
盗賊娘「安心して助けられて。絶対、助けてくれる。戦士も、……私も」
盗賊娘「私、名前、盗賊娘。あなた、名前、教えて?」
蛮族娘「盗賊娘。わかった。オレ、蛮族娘。お前、気配、ない。まるで梟」
盗賊娘「ふふ、ありがとう」

剣士「ふむ。私達は盗賊娘君を仲間として扱っているつもりで、まだ自分たちが導く立場だと驕っていたようだ。素晴らしい人間性ではないか」
聖騎士女「あ、ああ。確かに我々には驕りがあった」
術士「いざ修羅場に遭遇して取り乱す聖騎士女も相当面白かったな」
聖騎士女「経験がなくてな」

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Post-0125

盗賊「魔法使い、準備は終わったのか?」
魔法使い「ちょっと待って下さいね。最後に1個だけ巻物を作ります……うん、できた」
盗賊「詠唱破棄できるのに、威力に劣る巻物を作るのか?」
魔法使い「ええ、僕が魔法を使えない場合もあるでしょうし、便利魔法を時間差で2つ使いたい時って巻物の方が便利だったりするんですよ」
盗賊「そんなもんなのか」
魔法使い「ええ。呪術女さんに色々実験に付き合って貰いましたし、今回、僕かなり頑張りますよ」
僧侶「凄く張り切っていますね」
魔法使い「ええ、はい。僕、男らしいのは好きですけど、卑怯なのって凄く嫌なんです。あと……女の子を……泣かせる、奴も」
僧侶「なるほど、魔法使いさんは本当に優しいですね。むしろそれこそが貴方の男らしさだと思いますよ」
魔法使い「あはは、前に出て戦う勇気はないんですけどね」
盗賊「はっ、お前が前に出ても足手まといだろ。でもお前は何人も一気に片付けられる。なんなら魔法なしに」
僧侶「ですね。頭脳だって武器。武器を上手く使えるのは勇者ですよね」
蛮族娘「勇者?オレ、勇者!弱きもの、お前、が、勇者?」
魔法使い「ううん。僕は勇者じゃないよ。勇者は君だ」
蛮族娘「当然!オレ、誇り、ある、勇者!弱きもの、オレ、守る!安心!」
魔法使い「あはは、助けようと思ってたけど守って貰う事になるんだね、僕」
蛮族娘「任せろ!」

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Post-0123

騎士「<対話>も切れた。そろそろ出発の準備をすべきだな」
戦士「なあ、蛮族娘。相手を絞ろう」
蛮族娘「?」
戦士「二人同時には殴り倒せない。誇りを嘲った銀の塊、お前を馬鹿にした大男、どっちを自分の手でやりたい?」
蛮族娘「……。……。……。オレ、大男、悔しい、された。でも、オレ、勇者。オレ、倒す、銀の塊」
戦士「わかった。じゃあ、大男は俺に任せてくれるか?勇士が俺の兄ならお前は俺の妹だ。代わりにぶん殴らせてくれ」
魔法使い(ため息をつきながら目を覆う)
蛮族娘(黙って聞いているがしばらくして顔を真っ赤にする)
戦士「俺さ、決まり事で結婚とかって駄目だと思うんだよ。お前、勇士に言われて俺に嫁ぐつもりだったんだろ?そんな事しなくても俺が助けるから、お前は自由にしろよ」
蛮族娘「……。……。……。愚!」(激怒の一撃を戦士の脳天に打ち込む)
戦士「だよな、愚かしいよ、決まり事で人生決めるなんて」(片手で受け止める)

僧侶「一見会話が成り立ってるのが最悪ですね……」
盗賊(笑いすぎて呼吸ができない)

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Post-0122

盗賊娘「遺跡が、内側に崩れていく……」
剣士「余裕で間に合ったな。だが肝を冷やした」
術士「これは魔術じゃない、何かの仕組みだ。相当高度な技術だな……」
聖騎士女「哀れな犠牲者達に祈りを……」
剣士「……!」(柄頭に手を当てる)
聖騎士女「駄目だ。近隣の人だ。ここではこちらが来訪者。先に抜くな」
術士「原住……」
盗賊娘「近隣の、ひと、です」
術士「あ、ああ。すまん」
仮面「いでぃあーざ、ざむざ、ぐらつぃあっか、べれな」
術士「仕方ない、<対話>を」
聖騎士女「やめろ、失礼に当たる。<翻訳>」
術士「この前教えたばっかりだろ……」

聖騎士女『失礼した、我々に敵意はない』
仮面『月の遺跡崩れた。お前らが原因。許されない』
聖騎士女『我々は敵ではない。君達の悲願の成就に助力しに来た』
仮面『お前らが何を知っている?』
聖騎士女『贄の黄金を持たず、鍵と封印の像だけを持ってきた。装飾品は多少ながら分けて貰った』
仮面『……。ぜひ、我らの長代行、呪術女と会ってくれ』

盗賊娘「ぺらぺらですね……」
術士「いや、あれは術によるものだ。問題は、俺が習得するのに2年かかった術を1週間で使いこなしてる部分だよ……」
剣士「まあ目の当たりにすると自分の才能に絶望するな。私もそうだ」
盗賊娘「剣術も信じられないですもんね」

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Post-0116

戦士「じゃあ、そろそろ行くか」
騎士「うむ。しかし、戦士は斧も似合うな」
戦士「あー、まあ斧も打撃武器も嫌いじゃねえな」
蛮族娘「戦士、斧、強い。オレ、戦士、強い。オレたち、銀の塊、倒す」
盗賊「そう。銀の塊、ねぇ……。騎士様が鉄の塊なんだろ」
騎士「そうなると、銀の塊は銀騎士殿。いやしかし、誉れ高き銀騎士殿がかような事をするとも思えぬ。別人、にしては銀の鎧などそうそう手に入るものでもない」
僧侶「銀騎士殿、というのはお知り合いですか?」
騎士「銀騎士殿は王宮で一番の騎士。確か素行の悪い第三王子に尊き者の責務を教えるために数年前から仕えているはず。彼がこんなところにいるはずがない」
僧侶「なるほど、では別の人でしょうね。銀の鎧とは趣味の悪い」
騎士「どんな鎧を着ようとも、行いが汚ければ何の意味もない」
呪術女「皆、鉄、身体、から、離す。部族、皆、ついて行く」
仮面達「我、ら、ともに、勝つ、時まで」
戦士「すまねえな。相手の人数が多すぎる。多分酷い戦いになる、できるだけ守るが覚悟だけしてくれ」
騎士「仮面の皆の方がよほど誇り高い。少々では済まないお仕置きが必要だな」
魔法使い「いくつか仕込みがあるので、多分、大丈夫です」
僧侶「そうですね。するべきでない事を行った報いは、受けてもらうべきです」

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Post-0112

戦士「なぁ、仮面の奴ら、全員体格からは考えられないほど力があった。何か裏があるな?」
騎士「そうだな、あの腕の太さであの力は考えづらい。全員ならなおさらだ」
呪術女「我が呪術で応援している。呪術は命の力、それを断ち切る鉄を身につけていなければよく効く」
戦士「って事は、俺にも効くのか?ちょっとズルっぽいな」
蛮族娘「オレたちは全員で戦う。呪術も応援も変わらない」
戦士「おっとすまねえ。チーム戦か、それは俺もよくやる」
盗賊「一直線に突っ込んで周囲が尻拭いするのがチーム戦なら、な」
魔法使い「ああそうだ、あの歌、魔力を遮断しても効きました。どういう原理ですか?」
呪術女「原理はわからない。ただ、声が届けば効果が出る」
僧侶「無差別の効果ですか……使い所によっては強いですね」
魔法使い「鉄を身につけていなければよく効く。つまり……」
盗賊「いいね、いい顔をしている。いい事を思いついたな?」

戦士「あー、なるほど。金属を身につけたくないから槍とか斧を使うのか!」
呪術女「その通り。鉄は命を断ち切る。我らはそれを好まない」
蛮族娘「だからオレの武器も大斧だ。誇りある戦士は斧を使う」
魔法使い「呪術女さん、もしかして呪術って聞こえないと効果ないです?」
呪術女「その通り。代わりに、全ての音に割り込める」
魔法使い「あの、こういう事できます?魔法って唱えないと効果がないのがほとんどなんです」
(ごにょごにょ)
呪術女「できると思う」
魔法使い「あはは、ちょっと一泡吹かせてやりましょうか!」

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Post-0111

魔法使い「では、行きますね。<対話>!」
呪術女「言葉が……わかる?これは助かる。我の伝えたい事が伝えられずもどかしかった」
蛮族娘「オレらは隠す事がないから大丈夫だ!」
魔法使い「あの、僕らが隠したい事があるのと、コストがかかるので毎回は無理なんです」
蛮族娘「そうなのか」
騎士「では、早速詳しく教えて頂けますかな?」
呪術女「うむ。我らの部族の代表は勇士。知恵の長は呪術師だ。我らは『封じられし土地』を守って生きている」
戦士「そうだったのか」
呪術女「我らは長く外との交流を絶って暮らしていた。守るためには『知られない』事が一番だからだ」
盗賊「そうだな、どんな宝でも『持っている』と知られた時点で危うい」
呪術女「しかし、戦士の一件があり、外にも誉れのあるものがいると知れた」
騎士「戦士が……誉れあるもの……?」
呪術女「それから勇士は『外を知るべきだ』として、我らと共に外の言葉を覚えた。話せなければ理解しあえない」
僧侶「そうですよね」
蛮族娘「だから、集落に銀色の鉄の塊が来た時、勇士はもてなした。そして『封じられし土地』ではない遺跡に行くというのでオレをつけて案内させた。オレは送って帰ってきた」
呪術女「しかし、帰ってきた銀の塊は『礼をしたい』と言って勇士や呪術師、他の屈強な男を誘った」
蛮族娘「でも向かった男達は返ってこなかった。奴らがしびれ薬を飲ませ、全員を荷車で運んだ。オレは追いかけて銀の塊に挑んだが、傷だらけの大男に嬲られ、力尽き、とどめも刺されずにおいて行かれた……」
呪術女「蛮族娘、泣かないで」
騎士「あらゆる意味で許せんな……」
呪術女「蛮族娘が助けを呼びに飛び出した後、男達が戻ってきた。銀の塊も大男もいなかった。にやけた嫌な男が『黄金郷について教えないなら、集落を燃やすしかないねぃ』と、何故か我らの言葉で言った。しかし我らは『黄金郷』など知らない。それが『封じられし土地』なら死んでも教えられない」
戦士「それで、こうなったんだな……。(低くうなり声を上げる)」
呪術女「『封じられし土地』については代々いくさの長と知恵の長で別々に口伝される。二人が口を割らない限り『封じられし土地』は問題ない。だから、勇士と呪術師を取り返して欲しい」
魔法使い「だ、駄目です……!それでは『封じられし土地』はもう漏れているかも知れない!」
呪術女「勇士と呪術師は強い。痛めつけられても口を割らない」
魔法使い「違うんです。口を割らなくても情報を得る方法がある……!」
盗賊「そうか、今使っている<対話>がまさに……!」

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