Post-0157

騎士「戦士が不在だと酒場が静かすぎて違和感があるな。こういう時は散歩が一番だ」
騎士「む……。僧侶と、倒れているのは時々神殿に石を投げているご老人ではないか。なぜ僧侶はすぐ助けないのだ……?」

僧侶「お願いです、あなたを癒やす許可を」
老人「断る。私が神にすがらず一人で死ぬ事を邪魔するな」
僧侶「違うのです。神ではない。愚かだったのは私なのです」
老人「違わない。神は私から孫を奪い、お前は首を返した」
僧侶「そう、だから私の責任なのです」
老人「違う。それは正しい判断の結果だ。なら、そんな世界を許したのは神だ」
僧侶「それでも、私は、あなたに償いをできていない」
老人「償うべきはお前ではなく神だ。私はこのまま神を呪って死ぬ。邪魔をするな」
僧侶「私には、嫌がるあなたを無理矢理癒やす事ができない」
老人「お前を通してしか癒やせないのであれば、それが神の償いだ。無能なのはお前ではなく神だ」
僧侶「人のために神がいるのではなく、神のために人がいる。しかし、それでは、私達は……!」
老人「お前だけは孫を覚えていてくれ」
僧侶「無論です、一生。一生忘れません」
老人「神ではなく、お前に穏やかな最後を貰った。お前には礼を言う」
僧侶「礼などいいですから、どうか、あなたの生を長らえさせて下さい」
老人「断る……さらばだ……」
僧侶「ああ……神にすら祈る事ができない」
騎士「すまん、聞いてしまった。ご老人の遺骸を運ぼう」
僧侶「あ、騎士さん……」
騎士「言わなくていい。ただ、ご老人はお前を許した。事実はそれだけだ」

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Post-0156

戦士「おー。狼どもがついてくる」
盗賊娘「すごいね、心強いね」
蛮族娘「狼、熊、探す。熊、盗賊娘、倒す。一人で熊倒す、盗賊娘、勇者」
戦士「なるほど、タイマンで熊を倒せば勇者なのか。じゃあ俺もう勇者だな」
蛮族娘「勇者、熊の皮、被る、と、勝つ。何にでも」
戦士「熊を倒せる奴は熊より強い、なら誰にも負けない。なるほどなー。でも俺熊に勝てるけどチョイチョイ人間に負けるな」
蛮族娘「油断、愚か、負ける。愚か、勇者、ない」
戦士「馬鹿は勇者じゃない。じゃあ俺は勇者じゃないな」
盗賊娘「あはは」
戦士「いい笑顔だな。でもわかってるか?蛮族娘、今お前を勇者にしようとしてるぞ」
盗賊娘「……あはは。」
戦士「困ってるなら逃げてもいいんだぞ」
狼「ウォーン!」
蛮族娘「熊、番い!雌、オレ、服、変え!オス、盗賊娘!胸、ひと突き!かーうぉーうー!」

戦士「すげえな、正面から一気に攻め込んでる。下払いで立ち上がらせて下から切り上げ。これは動物にはできないな」
蛮族娘「うーららー!」
戦士「オスが突っ込んでくるぞ!俺が受けるか盗賊娘?」
盗賊娘「ううん。まかせて。ごめんね、命と皮を貰うよ……」
戦士「寸前で避けて足を攻撃。立ち上がらせて飛び込み胸を一突き。もう並大抵の相手じゃ俺の出番ないな」
蛮族娘「盗賊娘、勇者!オレ、服、作る!」
盗賊娘「ありがとう……あのね。番いだから子供がいないかな」
戦士「いや、時期じゃないな。が、一応探そう」
蛮族娘「狼、子供、探す」

戦士「どうやら子供はいなかったな。熊肉は大して美味くもねえけど、今日明日分の肉を貰って残りは狼にまかせるか。あと皮だな」
蛮族娘「皮、剥ぐ、できる!」
盗賊娘「わたしもできるよ」
戦士「いよいよ俺いらなかったな」

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Post-0154

聖騎士女「盗賊娘がいないと、なんというか、風穴が開いたような気持ちになるな」
剣士「そうですね。ただ、まあ、蛮族娘さんと一緒にいるときは本当に子供のように笑う。だから、いいのではないですか?」
術士「お前神殿に仕えてなかったらいいパパになったろうにな」
剣士「はは、あんなに素直な子がいてくれるなら、きっと世の中の親というのは幸せなのだろうな」
術士「そうかね。幸せに生きて神にたどり着く奴もいるし、地獄の中で神にすがるものもいる。思い込みが一番危ないんじゃねえかな」
剣士「す、すまん。あまりにも雑な物言いだった」
術士「いいよ。少なくとも俺は今毎日が楽しい」
聖騎士女「ん……?向こうで騒ぎが起きてる。急ごう」

偽聖騎士「借金のカタに子供を連れて行くなんて、人が許しても神が許さん!抜け!」
悪徳商人「聖騎士の鎧……。しかし加護を撃つ前に畳みかければ!行け手下ども」
手下「うぉー!」
偽聖騎士「オレには加護はない!天誅ではなく人誅だ!」
剣士「凄い技術だ。私とも戦士君とも騎士殿とも違う。膂力を完全に流れで活かしている」
術士「が多勢に無勢だな。偽物みたいだが助けるか?」
聖騎士女「格好ではなく行いで判断すべきだ。が、私一人で十分だ。そこの人、合わせる」
偽聖騎士「ありがたい!オレは左から右へ、キミは逆を頼む。キミは女性だが守る方が失礼だ」
聖騎士女「そのように言ってくれるのは嬉しいな。10手詰みだ。まず1手」
偽聖騎士「お上手。では2手3手」
悪徳商人「聖騎士が2人……。あまりにも強い。お前らはそこで時間を稼げ!」
剣士「ようこそこちらへ。怪我をしない程度に、お相手しましょうか」
術士「こいつはちょっとスネてるんでな。運がなかったな」

偽聖騎士「ふぅ、誰も怪我せず鎮圧できた。協力してくれてありがとう」
聖騎士女「礼には及ばない。失礼だが、その鎧は聖騎士にのみ与えられるもの。あなたも同じく聖騎士という認識で良いか?」
偽聖騎士「いや、オレは加護を与えられていない。だから聖騎士ではない。が、この鎧は死んだ聖騎士から譲られたもの、正式にオレのものだ」
聖騎士女「そうか、失礼した」
偽聖騎士「……怒らないのか?神に認められて初めて身につけられる鎧を、聖騎士でないオレが身につけていて。キミも血のにじむ努力の上で聖騎士になったのだろう?」
聖騎士女「努力したのは私が望んでの事だ。それで誰かを責める権利がある訳でもない。鎧が奪ったものではなく譲られたものであれば責める道理がない」
偽聖騎士「ありがとう。キミのような聖騎士を見たのは初めてだ」
聖騎士女「まあ私も変わり者だからな。それよりも今の詳しい話を聞かせて貰えるだろうか」

偽聖騎士「と言う訳で、あの悪徳商人が無理矢理金を貸しては剥がして子供を連れ去っていた。それを誰もとがめる事ができなかった」
聖騎士女「責めるな。強くない事を怒るのは強者の驕りだ」
偽聖騎士「もちろんだ。だからこその放浪者だ。オレにしかできない事を、今日オレはした」
聖騎士女「立派だ。神ならぬ私にはわからないが、あなたは必要な物を備えていると思う」
偽聖騎士「はは、本物に認めて貰うのはくすぐったいな。だが、オレもいつか加護を得て人を救う本物になるために修行を続けていくよ」
聖騎士女「そうなる事を願っている。もし何かあれば、私達の酒場を訪ねてくれ」
偽聖騎士「ああ、助かるよ。いい女だな」
聖騎士女「真顔でそう言ってくれる人間は初めてかもしれないな」

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Post-0153

戦士「よっと、準備もできたし、あとは背嚢に2〜3本キツい酒を……」
魔法使い「どこかお出かけですか?」
戦士「ああ、ちょっと暇だし、思い出の場所にでも行ってこようかな、って思ってな」
盗賊「……殊勝な事だな」
僧侶「……祈りは必要ですか?」
戦士「あっはっは、勝手に暗い話にするなよ」
盗賊娘「こんにちは」
蛮族娘「戦士、盗賊娘、一緒、森へ!」
盗賊娘「あっ……」
魔法使い「こんにちは!」
戦士「おう、森に行きたいのか?ならちょっと付き合ってくれるなら俺の行く先も森の向こうだ」
盗賊娘「……ついて、いって、いいの?」
蛮族娘「オレ、熊、毛皮、取る!盗賊娘、オレ、同じ服、着る!」
盗賊娘「……!……あ、ありがとう。でもわたし勇者じゃないから、勇者になってからで、いい?」
蛮族娘「勇者、自分の事、わかる。盗賊娘、勇者、近づいた」
盗賊娘「ありがとう」
戦士「そうか、盗賊娘が蛮族娘と同じ格好か。かなり格好いいな」
盗賊娘「よくないよ!きわどいよ!服じゃなくてわたしが恥ずかしい……」
戦士「すまんすまん。でも盗賊娘も蛮族娘も、何着ても似合うよな。真っ直ぐな奴は何着たって似合うんだよ」
蛮族娘「じゃあ、戦士、オレの服、似合う?」
戦士「本気で悪かった。流石に適当言い過ぎた」

戦士「森の向こうに、昔、村があったんだよな」
盗賊娘「そう……あったんだ」
蛮族娘「!?」
狼「ワォーン!ウォー」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
狼「ワォーン!ウォー」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
戦士「寄ってくる……!普通じゃねえ!構えろ!」
蛮族娘「大丈夫!かーうぉーうー!」
狼「ワォーン!ウォー」
盗賊娘「狼が、みんなお腹見せてる……」
蛮族娘「雄叫び、狼、降ろす。強い、白い、狼。狼、みんな、仲間」
戦士「蛮族娘がボス狼になったから、みんなが言う事を聞く、って事か?まるで魔法だな」
蛮族娘「魔法使い、オレの雄叫び、魔法、言った。オレ、魔法勇者」
盗賊娘「魔法勇者……。格好いいね!」

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Post-0152

騎士「うむ。久々に黒騎士殿に誘われて少し飲み過ぎてしまったか。馬車ではなく歩いて帰ろう」
騎士「む……?煙が上がっている。焚き火の煙ではないな。急ごう」

騎士「貴族の屋敷の離れが燃えている。いかんな、下働きの者の住居だろう。すぐに助けねば」
少年「お願いだ、通してくれよ!ねえちゃんが、ねえちゃんが中にいるんだ……!」
門番「すまんが通せない。潜入を企んで放火している可能性がある」
少年「頼む、頼むよ!俺の、ただ一人のねえちゃんなんだ!誰より優しい、俺の……どけよ!」
騎士「少年、駄目だ。門番は君を斬らざるを得なくなる」
少年「お前も敵なのか!」
騎士「違う!門番、私は騎士。かつて第三王子に仕えた騎士だ。身元に不安はない。通るぞ」
門番「しかし……!」
騎士「私が通っても君達の問題ではない。君達は私の身分に逆らえなかった。いいね」
少年「あんた……」
騎士「我々の身分があるのは、それで解決すべき問題を解決するためのものだ。私に任せてくれ。この通り、頼む」
騎士「私はもう制度を理由に人の思いを踏みにじりたくない」
少年「騎士様が頭を……。う、うん。絶対ねえちゃんを助けてくれ」
騎士「全力を尽くす。では参る!」
門番「おい、壁ぶち抜いていったぞ」

少年「ねーちゃん!」
姉「ありがとうね。騎士様が、あなたが騎士様を呼んだんだって言ってくれたよ」
少年「そんなことないよ。騎士さんは?」
門番「貴族様に詫びたいと中に入って行かれたよ。あんな人いるんだな」

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Post-0151

盗賊「ただいま。結構釣れたぞ」
蛮族娘「魚、たくさん、取れた!」
盗賊「凄いな、慣れていない地なのに、蛮族娘の言うとおりに網を投げたら大量に魚が捕れる」
戦士「おう、そんなに取れたのか。すげえな」
蛮族娘「うーららー!」
魔法使い「自信満々ですね」
盗賊「というわけで頼むよ看板娘。適当に作ってくれ。お代は魚の半分でいいだろ?」
看板娘「ありがと!まかせて。これだけあれば酒場のみんなにおつまみを出せるね!まあお代は頂くけど」
戦士「じゃあそのおつまみも1個頼もうかな。残った魚は焼きたいが……この時期薪なんてないよな」
看板娘「店の外に切ってない薪あるから適当につかっていいよ!」
戦士「なら一働きするかな」
蛮族娘「木、切る!オレ、得意!」
戦士「お前は魚とってきてくれたんだから働かなくていいんだよ」
蛮族娘「二人、すると、早い!」
戦士「そりゃそうだな。じゃあ頼むか」
魔法使い「なら2人と半分ならもうちょっと早いですよね、僕もやります」
戦士「お、ありがたい」

蛮族娘「……!」
魔法使い「さすが力が強い」
戦士「よっと」
魔法使い「さすが手慣れてる」
魔法使い「そもそも斧が重いのは考えてなかったです。ふうふう」
戦士「結構腰据わってるし悪くないぞ」
魔法使い「どうも」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
魔法使い「うわ、金属の台まで食い込んだ……!」
戦士「あー、怒られるな。俺が謝っておくわ」
魔法使い「お願いします……って、金属に食い込む?ちょっと、蛮族娘さん、もう一回雄叫びをあげて貰えますか……?」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
魔法使い「なるほど……なるほど!?こ、これは大発見です!」
戦士「金属の台に2回食い込んだのが?」
魔法使い「違います!蛮族娘さんの雄叫び、雄叫びを上げた瞬間に体内でだけ魔力が走って身体が強化されています!」
戦士「……?」
蛮族娘「勇者、雄叫び、身体、強くする。心、強くする。勇者、は、逃げない」
魔法使い「雄叫びだけ語尾がアじゃないの、これは自分にだけしか効かない魔法だから、遠くまで届けなくていいんだ……!」
戦士「よくわからねえけど、このままやらせると金属の台真っ二つになるぞ」

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Post-0150

僧侶「シスター、お布施を持って参りました、どうぞお受け取り下さい」
シスター「感謝します。僧侶さんもご無理をなされませんように」
僧侶「月が……昇って、来ましたね」

ナンバー2「新入りかい。お前は狂えるか?人を救う神を称えながら、神の手から零れたものを刈り取る、その狂気をお前は持てるか?」
聖堂騎士「持てません。私は人を害する事を人を救うために必要だと美化する気はありません」
ナンバー2「そうか。じゃあ出て行け。お前はいつか人ではなく自分を殺す。命令以外で死ぬ猟犬は必要ない」
聖堂騎士「しかし、必要から逃げることもしません」
ナンバー2「あたし達は月なんだよ。大司教が太陽なら、あたし達は太陽にかき消される月。太陽がいない間だけ罪人を裁く夜の女王だ」
聖堂騎士「あなたのように、ですか?」
ナンバー2「茶化して貰って構わない。狗は自分の評価を気にしない」
聖堂騎士「一人の騎士として、狗というのは流石に」
ナンバー2「この仕事は結果が全て。誇りなんかを大事にするならそれこそこの仕事に向いていない。死ぬ前に、帰りな」
聖堂騎士「いえ、他の聖堂騎士にこのような仕事はさせられません」
ナンバー2「……ならせめて約束しな。殺すか死ぬかの時、常に殺す事を選ぶと。神とあたしにここで誓え」
聖堂騎士「喜んで。苛烈なる夜の女王」
ナンバー2「次に同じ事を真顔で言ったら顔を踏むよ」

シスター「全ての人生が、切れる事なく続いています。あなたにも加護がありますよう」
僧侶「シスターこそ、もう戻らずに済みますよう」
シスター「さあ子供達、僧侶さんがお菓子を持ってきてくれましたよ。お礼を言って一緒に食べましょう……?」

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Post-0149

盗賊娘「わぁ、凄く素敵なお店……!」
蛮族娘「いい、匂い!」
戦士「邪魔するよ。久々だなおばさん。っていうかもう婆さんだな。膝の調子はいいのか?」
老婆「おや、いらっしゃい戦士。両手に花だね」
戦士「俺にゃあもったいねえよ。美味い焼き菓子適当に見繕ってくれるか。この子焼き菓子初めてなんだ」
老婆「そう。素敵な子達ね。じゃあ木の実を使った焼き菓子がいいかしら」
戦士「ああ、美味いよな」
老婆「昔はジャリだったあんたに木の実拾いをお願いしたね」
戦士「婆さんだってその頃おばさんだったろ」
老婆「もう、あの村を覚えてるのも私達だけね」
戦士「はは、その話はまた聞くよ。適当にいいのを見繕ってくれ」
盗賊娘「……」
蛮族娘「これ、ちょっと焦げた匂い。苦い、味、しない?」
戦士「大丈夫、ちょっと苦いが、それ以上に甘いぞ。そこが美味い」
老婆「あんたは腹に入りゃ一緒だろ」
戦士「あっはっは、そりゃまあそうだ。でも婆さんの腕を見込んでるから連れてきたんだよ」
老婆「じゃあちょっとおまけしてあげようかね」
戦士「たすかる。ちょっと蜂蜜も貰えるか?」
老婆「もちろん」
戦士「ミルクも貰うよ。外の椅子借りていいか?」

蛮族娘「うわぁ……」
戦士「結構固いからな。ザクザク噛んで食えよ」
盗賊娘「うん。もう匂いからして美味しいよ。優しいおばあさんだったね」
戦士「そうだな。昔から気のいい、優しい人だよ。俺みたいに怒り狂う事なんて決してない」
盗賊娘「うん……」
戦士「だから、あの婆さんの代わりに誰か怒らないと駄目だと、思うんだよな」
盗賊娘「それってさ……いや、今はいいや……」
戦士「ほら、大きくかぶりつくと噛めなくなるぞ。ミルクも忘れるなよ」
蛮族娘「あーん」
蛮族娘「……!」
蛮族娘「……!……!美味い!木の実、ガリガリ、言う!苦い、だけど、甘い!甘い、強い、甘い!」
戦士「な、美味いだろ」
盗賊娘「ね、こっちにも素敵な事が一杯あるよ」
蛮族娘「素敵!」
盗賊娘「あなたたちの素敵も、いつか教えてね」

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Post-0148

戦士「ん。こんなもんだろ。後は繰り返しだ」
盗賊娘「ありがと」
蛮族娘「盗賊娘、覚える、早い」
戦士「本当に盗賊娘は筋がいいんだよな。蛮族娘も相手としてめちゃくちゃ上手いよ。相手が悪いと練習も身につかないからな」
蛮族娘「うん!」
戦士「疲れただろうし甘いモンでも食いに行くか。疲れたときは甘いモンもいいよな」
盗賊娘「いいね。ねえ蛮族娘ちゃん、一緒に行こう?」
蛮族娘「行く!盗賊娘、オレ、ちゃん、いらない。オレ、盗賊娘、ちゃん、言わない」
盗賊娘「……うん。じゃあ、蛮族娘って呼び捨てにするね」
戦士「なんかいい感じだな。じゃあ、堀のパン屋で焼き菓子に蜂蜜かけたのでも喰ってくるか。あそこ酒ねえけど」
盗賊娘「戦士が焼き菓子食べてるの想像つかないね」
蛮族娘「焼き菓子、何?」
戦士「ああ、知らないよな。まあ喰ってみるのが一番だよ。俺も昔、姉貴の作る焼き菓子好きだったなぁ。貧しい農村だったから滅多に喰えなかったけど」
盗賊娘「ああ、お姉さんの、お話……?」
戦士「近々命日だな。最近暇だし一回村の跡地にでも行ってこようかな」
盗賊娘「……ごめんね、思い出させちゃったね」
戦士「いや、嫌でもねえし勝手に思い出しただけだしな。まあ焼き菓子が不味くなる、行こうぜ」
蛮族娘「焼き菓子!」
盗賊娘「そうやって、踏み込ませてくれないんだね……」
戦士「ん?なんか言ったか……?」

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Post-0147

少女「すみませーん」
盗賊「ん?依頼に来てる感じでもないな?何の用だお嬢ちゃん、ここは俺みたいな危ない奴もいるぞ」
少女「……?危ないの?」
盗賊「危ないぞ」
少女「うん。僧侶さんいますか?」
戦士「あっはっは、全然怖がられてねえ」
盗賊「お前の顔見ても泣かないな」
少女「僧侶さん、いますか?」
戦士「ごめんごめん。上で休んでるから呼んでくるよ」

聖堂騎士「わ、私は何を守るために……」
(重い物が落ちる音)
ナンバー2「せめて恐怖から解放してやれ」
ナンバー1「邪神が降臨すれば世界が滅ぶ。余すことなく全員だ」
町民「聖堂騎士様、ご加護を」
町娘「ウチによって一杯飲んで来なよ。もちろん奢るよ!」
少年「俺も将来聖堂騎士に!」
少女「あのね、お花摘んだの。聖堂騎士様に、あげる」

僧侶「……はっ!ゆ、夢……」
戦士「おう邪魔するぞ。かわいこちゃんが呼んでるぜ。あと、顔洗ってから降りろ」
僧侶「す、すみません」

戦士「ほら、おじさんが降りてきた」
僧侶「どうもこんにちは、って、あのときの子ですね」
少女「僧侶さん、お母さんを治してくれてありがとう。お礼を持ってきたの」
僧侶「これは可憐なお花ですね。とっても嬉しいです」
少女「どうもありがとう」
僧侶「神はどんなときでも皆さんを見守ってくれていますよ。いつでも神を頼って下さいね」
少女「ありがとう。じゃあねー」
僧侶「では、さようなら」
戦士「……また泣いてるのか」
僧侶「私は、こういう、世界を、続けたいんです。ずっと」
戦士「そうなるように、お互い頑張ろうな」

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