Post-0152

騎士「うむ。久々に黒騎士殿に誘われて少し飲み過ぎてしまったか。馬車ではなく歩いて帰ろう」
騎士「む……?煙が上がっている。焚き火の煙ではないな。急ごう」

騎士「貴族の屋敷の離れが燃えている。いかんな、下働きの者の住居だろう。すぐに助けねば」
少年「お願いだ、通してくれよ!ねえちゃんが、ねえちゃんが中にいるんだ……!」
門番「すまんが通せない。潜入を企んで放火している可能性がある」
少年「頼む、頼むよ!俺の、ただ一人のねえちゃんなんだ!誰より優しい、俺の……どけよ!」
騎士「少年、駄目だ。門番は君を斬らざるを得なくなる」
少年「お前も敵なのか!」
騎士「違う!門番、私は騎士。かつて第三王子に仕えた騎士だ。身元に不安はない。通るぞ」
門番「しかし……!」
騎士「私が通っても君達の問題ではない。君達は私の身分に逆らえなかった。いいね」
少年「あんた……」
騎士「我々の身分があるのは、それで解決すべき問題を解決するためのものだ。私に任せてくれ。この通り、頼む」
騎士「私はもう制度を理由に人の思いを踏みにじりたくない」
少年「騎士様が頭を……。う、うん。絶対ねえちゃんを助けてくれ」
騎士「全力を尽くす。では参る!」
門番「おい、壁ぶち抜いていったぞ」

少年「ねーちゃん!」
姉「ありがとうね。騎士様が、あなたが騎士様を呼んだんだって言ってくれたよ」
少年「そんなことないよ。騎士さんは?」
門番「貴族様に詫びたいと中に入って行かれたよ。あんな人いるんだな」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編

追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

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