Post-0140

魔法使い「さぁ、儲からなかったどころか持ってきた金貨消えちゃいましたけど、帰りましょう!」
盗賊「散々だったな」
僧侶「そうですか?とてもいい出会いがありましたよ」
戦士「久々に勇士と会えて良かったぜ」
騎士「銀騎士殿も聖騎士女殿が連れて行った。一件落着だ」
蛮族娘「うーららー!」
魔法使い『あはは、ワクワクしてるんだね、蛮族娘さん』
蛮族娘『オレが往くは密林の向こう。勇者は常に真っ直ぐに進む』
盗賊「!?魔法使い、今<翻訳>使ってないよな……?」
魔法使い「あはは、ちょっとコツがありまして……」

術士「なんでブツブツ呟いているんだ、聖騎士女」
聖騎士女「ぶつぶつ……。ああ、術士。<翻訳>の残り時間が惜しくてな」
術士「惜しくて?」
聖騎士女「言いたい事を口にすれば<翻訳>が現地の言葉にしてくれる。つまり耳に聞こえるのは翻訳された言葉だ」
術士「当然だな」
聖騎士女「それを覚えれば、最終的には<翻訳>を使わなくても現地の言葉が覚えられる」
術士「天才なのもほどほどにしとけよ」

僧侶「コツ、とは?」
魔法使い「気づいたんです。現地の言葉、古代魔法語に似てるって言いましたよね」
僧侶「はい」
魔法使い「これ、なまりなんです。語尾が全部アになってるだけです。多少違いはあるんですが」
盗賊「普通気づかねえな。天才なのもたいがいにしとけよ」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども

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Post-0139

勇士「異邦の皆、協力に感謝する。『黄金郷』が消え、我らはついに呪いに打ち勝った」
聖騎士女「全てはあなた方が封印を守り続けてきたからだ」
勇士「重ねて感謝する。そして、我が妹蛮族娘を再度勇者にしてくれた事にも感謝する」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
勇士「戦士には申し訳ないが、妹は勇者になった。勇者は群れの意向ではなく、自ら番いを選べる」
蛮族娘「オレ、勇者!勇者、自分で、番い、選べる!」
蛮族娘「オレの、番い……」
騎士「ごくり」
盗賊「ごくり」
僧侶(にこにこ)
魔法使い(手で目を覆う)
猟犬女「……」
聖騎士女「あわわ」
盗賊娘(どきどき)
剣士「ごくり」
術士(にやにや)
戦士「……?」
蛮族娘「もっと、後で、決める!」
全員(ほッ)
盗賊娘「あ、あのね、蛮族娘ちゃん。わたし、卑怯な手はつかわないよ」
蛮族娘「卑怯、しない、偉い。オレも、卑怯、しない!」
盗賊娘&蛮族娘(笑顔を交わす)
術士「聖騎士女が『あわわ』って言う所なんてもう一生見られないな」
聖騎士女「あまりからかうな」
僧侶「私、もしかして生きてて良かったかもしれません……」
盗賊「もしかしなくても生きてるだけですでに良いことなんだよ」

??「事はどうなったのだね?」
ナンバー1「ご報告通り、第三王子は辺境で邪神に出会い取り込まれました。それだけです」
??「王宮に邪神崇拝がはびこっているという噂は?」
ナンバー1「痛みを我慢できない貴族を徹底的に洗って影響範囲は綺麗になっています」
??「つまり?」
ナンバー1「用意したスケープゴートは不要でした。別に使う可能性もあります。温存しましょう」
??「王子を殺したシスターの首を取る、という話は」
ナンバー1「使われなかった以上最初から存在しなかった、という事ですね」
??「まあ自滅してくれて助かった。王子レベルが相手だとどうしても対価に差し出す首が必要になる」
ナンバー1「それを恐れて邪神を放置すれば1人の被害ではすまない。神は人を区別しません。犠牲になる人間が何者であるかも」
??「君を敵に回したくないね」
ナンバー1「神に見放されなければ大丈夫です」

猟犬女「ほら、追いかけっこしなくてすんだんだ、喜んで一杯奢られな」
聖剣部隊「すみません」
猟犬女「ただ、次にあたしを呼んだらおしまいだと思えよ。二度とあたしを地獄に引き戻すな。蓋が開いちまう」

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Post-0138

聖騎士女「すまない、皆集まってくれるか」

聖騎士女「『黄金郷』は呪いの土地。黄金に触れるものは全て黄金に取り込まれる」
聖騎士女「勇士や呪術師、呪術女や蛮族娘、君達はこの呪いを解き放たないように、辺境を閉ざした。そうだな」
勇士「応」

聖騎士女「猟犬女の率いる部隊は邪神を追って辺境に至った。王子の自滅を見届け、あとは邪神の再復活を懸念している。そうだな」
猟犬女「まあ、そうなるね」

聖騎士女「騎士達は、紳士協定を破ろうとするものを見極めて問題を解決するために辺境にいる。そうだな」
騎士「そうだ」

聖騎士女「なら、今全てを解決できる。この地の全ての黄金を消滅させる力が、私にはある」
術士「!?」
猟犬女「……おい、見逃せないぞ、その力は」
勇士「消滅……?」

聖騎士女「同じ素材のものは、同じ強さの<衝撃>で消滅させる事ができる」
盗賊「おい……」
聖騎士女「安心しろ、人体のような複雑なものにはできない。金属の塊のような、同じ響きに共鳴するものにしか使えない」
猟犬女「しかし、その気になれば範囲中の黄金を消せる。なら、銀も、鉄も。実質戦略兵器だ」
剣士「その言葉を、彼女には使わないでは貰えないだろうか?」
猟犬女「授かったモノがそれなら、評価も授かったモノだろうよ」
術士「その通りではあるが、仲良くはできなさそうだな」
猟犬女「はッ、人間を超えたモノが人間と仲良くできるわけがない」
聖騎士女「皆の同意が得られるのであれば、この地の悲しい黄金、呪われた黄金を天に返したい」
盗賊娘「それは、あの別の遺跡に眠る人達も……?」
聖騎士女「無論だ」
盗賊娘「なら、私は、賛成です。願ってもいないのに黄金にされて、永遠を押しつけられるなんて酷すぎる……」
戦士「あー、そうだよな。頼んでもいないのに押しつけて『それが運命だ』は殴られて当然だ」
騎士「私は同意する」
勇士「我らが悲願。異論はない」
猟犬女「それで中身ごと消えるなら願ったり叶ったりだ」
聖騎士女「わかった。やや時間がかかる。まかせて欲しい」

盗賊娘「なんて、優しい、波動……」
蛮族娘「母の、心臓の、音」
盗賊娘「そう、似てるんだ……。見て。さらさらと崩れていく……」

戦士「なあ勇士。言葉めちゃくちゃ話せるな?」
勇士「戦うにも最低限の頭が必要だ。お前はこちらの言葉を覚えたか?」
戦士「正直すまん」
勇士「いい。助けてくれた事には礼を言う」
戦士「しかし、こっちにも文句を言わせてくれ。お前妹に俺と結婚しろと言いつけたな?」
勇士「お前が受けた申し出だ。それに、妹もお前の話を聞いて憧れていた。勇者こそ勇者と結婚するにふさわしいと」
戦士「本物見たら幻滅だろうがよ。取り消しだ取り消し!」

盗賊「あー!」

騎士「どうした!?」
盗賊「おい、集めたお宝の『金』が消えていく!」
騎士「それは、今聖騎士女が消しているからな」
盗賊「知ってて黙ってたな!?」
騎士「はは」
盗賊「まったく、くたびれ儲けかよ」

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Post-0137

騎士「よし、どこかに捕まっている勇士達を探せ!情報を聞き出すためにまだ殺されていないはずだ!」
戦士「勇士を探さねえと。妹があんなに頑張ったんだ、絶対に喜ぶよな……!おまえもよくやったぜ、蛮族娘……!?」

蛮族娘「……?」
闘士「てめえがいなけりゃ、俺様は、負けずに、すんだんだよッ!てめえだけは死ね!」
蛮族娘「……!!」
魔法使い「あっ、飛び出しちゃった……。駄目だ、<鉄身>!」
闘士「くそ、手が痺れる……!」
蛮族娘「かうぉーうー!」
闘士「がッ!」
戦士「斧の横っ腹でぶっ叩きやがった!」

蛮族娘「弱き者!オレ、油断、した、なのに。弱き者、勇者、違う、なのに」
魔法使い「あはは、無事で良かった。頭がガンガンします。鉄頭でも揺らされるなんてね」
蛮族娘「鉄、われら、恐い、なのに。勇者、弱き者、守る、なのに。」
魔法使い「凄いですよ蛮族娘さん、銀騎士だけじゃなく大男まで倒しちゃうなんて」
蛮族娘「オレ、弱き者、守る、つもり、なのに。お前、勇者、違う、なのに」
魔法使い「蛮族娘さんと一緒に戦えて、僕、光栄です」
蛮族娘「お前、勇者、違う、でも、もっともっと、強い。お前も、また、強い」
魔法使い「慰めてくれてありがとうございます。僕も頑張ります」

聖騎士女「ふむ。僧侶が投げた聖印も黄金になっている。触れたものを全て黄金に変える呪い、か」
術士「今進行が止まっているのは水が入れ替わっているからか。なら浮上しっぱなしだといずれ世界中が黄金になる」
剣士「それは、水が入れ替わることで黄金になる前に離れている、という事か?」
盗賊娘「じゃあ、浮上してしまった今、何かが積み重なって地面に触れれば」
聖騎士女「そう。それを『させない』ために、蛮族娘の部族は秘密を守ってきた」
術士「そしてそれが暴かれ、浮上してしまった。どうするんだこれ……?」

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Post-0136

聖剣部隊「……!」
猟犬女「狗ども動くな!あたしらはあくまで対人間部隊、神相手には太刀打ちできない」
聖剣部隊「……しかし」
猟犬女「牙はしまうな、しかし今噛みついても消されるだけだ。下手したら相手が強くなる」

聖騎士女「む……。<衝撃>で神は倒せるものか?下手に撃つと刺激する危険が」
剣士「近寄ると吸収される恐れ……やっかいですね」
術士「……。どうした、盗賊娘?僧侶を見ているのか?
盗賊娘「……金属。」
雌蜘蛛「雄蜘蛛ノ封印ヲ差シ出セ」
僧侶「……。すみません、みなさん。これは渡せない」
僧侶「……みなさんの命を勝手に使って申し訳ない。私がこれを持ってこなければ……」
(黄金郷の中に向けて聖印を大きく投げる)
雌蜘蛛「雄蜘蛛……!?」

盗賊娘「盗賊さん、フック!」
盗賊「もちろんだ、こっちも投げ返す!」
(盗賊娘と盗賊がお互い持っているフック付きロープを投げ合う)
盗賊「相手は浮ける!思いっきり『ぶつける』ぞ!触られるなよ!」
(盗賊と盗賊娘が間にロープを張りながら雌蜘蛛の横を駆け抜ける)
雌蜘蛛「……!愚カナ!」(手を伸ばそうとする)

魔法使い「なるほど!なら<加速>!お二人に」
戦士「あー、ロープ引っかけて投げ飛ばすのか。すげえ勢いで飛んでったな」
雌蜘蛛「……!シカシ、呪イハ遅イ!」
僧侶「<解呪:逆術>!呪いを解く奇跡は呪いを進められます」
雌蜘蛛「災イアレ!呪イアレ!貴様ラノ道行キニ死ト傷アラン事ヲ!アア、雄蜘蛛、会イタカッタ……」
術士「完全に、金の彫像になったな。悪趣味だが」

猟犬女「……さて。標的は消えて、邪神も消えた。これは任務失敗かね?」
聖剣部隊「……しかも、著名な聖騎士女さんに見られていますね」
猟犬女「名高き聖騎士女さんが、第三王子は自滅したって証言して貰えると助かるね」
聖騎士女「もちろんだ、聖剣部隊ナンバー2。今はシスターをしているのでは?」
猟犬女「……知られていたのか」
聖騎士女「我々は近い位置にいるからね。表舞台に立っているからと言って陰の英雄達を馬鹿はしない」
猟犬女「ご立派なこった」

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Post-0134

猟犬女「はッ、見つけたよ。醜い豚」
猟犬女「情報にあった銀鎧も大男も邪術士もいない……罠か?いや、王子を餌にする馬鹿はいない。」
猟犬女「神のご加護だね……。まあ、ここにいる奴らにはご加護を垂れる価値なんざないけどね」
猟犬女「焦らず順に潰しな!王子に戦闘能力はない!」
聖剣部隊「応!」

盗賊「あれシスターじゃないか……?」
僧侶「ああ……なんという事を……。傷ついたシスターを現場に引き戻す悪魔……いや、人ですね。あの人は常に正しく常に最悪だ」
盗賊「訳ありだな。信じていいかだけ教えてくれ」
僧侶「信じないでください。突然人を殺します、何のためらいもなく」

第三王子「まったく、余を放置して消えるとはなんと不敬な」
第三王子「そこなシスター。神殿に金を出してやる。仕えよ」
猟犬女「残念だね。神殿はもうあんたはいらないってさ」
猟犬女「ほら、ご自慢の部下達もどんどん制圧されていく。捕まる前に何したのかゲロしな」

戦士「おまたせー」
騎士「おや、シスター殿?」
蛮族娘「オレ、勇者、なった!」
魔法使い「ごめんなさい、間に合いました?」
盗賊「大丈夫、楽しいのはこれからだ」

聖騎士女「待たせたな、思ったより数が多かった」
盗賊娘「一瞬で片付けたから、全然遅れてないと思います……」
剣士「この程度なら修羅場とも言いませんね」
術士「別の意味で今から修羅場じゃねえかな……?」

第三王子「下がれ、貴様らは余に触れる権利はない」
騎士「王子、あなたを囲んでいるのは全員無法者です。あなたの権威は通じない」
第三王子「ほう、騎士。生きていたのか。何度か追っ手を放ったが」
騎士「それをうかがえただけでここに来た価値がありますな」

術士「おい、なんか飛んでくるぞ!?」
魔法使い「仰向けですよ!?飛んでるんじゃなく、浮いてる!危ない、凄い勢いで突っ込んでくる!みんな避けて!」

禁術使い「許シテオラヌ眠リニ入ッタト思エバコノ有様」
禁術使い「妾ノ邪魔ヲスルデナイ」
第三王子「!?……支配者!この通り贄も供物も用意した。早く余を支配者に加えてくれ」
禁術使い「足リヌ……ガ、加エテヤロウ。サァ手ニ触レロ」
第三王子「これで余も神に……」
禁術使い「違ウナ、神ノ一部ダ」
盗賊娘「一瞬で、姿が消えた!?いや、服と装飾品が落ちてる……」
聖騎士女「見るな、盗賊娘、蛮族娘!」
僧侶「姿が……顔のある蜘蛛……に……」
猟犬女「おい僧侶、アレはお前の聖印にいるんじゃないのか!?(唾を吐きながら)」
僧侶「違います。これは、雌の蜘蛛……」

雌蜘蛛「ハハハ、雄蜘蛛ガ封印サレナイ限リ解ケナイ封印。忌々シイ」
僧侶「!?私達が封じた事で……!?」
雌蜘蛛「愛シイ雄蜘蛛……封印サレタ雄蜘蛛モソコニイル。コノ距離ナラ贄モ供物モ少ナクテ良イ」
雌蜘蛛「先ニ余ッタ分ヲ妾ノ腹ニ入レルカ」

盗賊「触れたら一瞬だぞ、ちょっと分が悪すぎる……」

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Post-0130

術士「呪術は音依存。音を大きくすれば効果が大きくなる。<録音>したものも効果がある。これ、戦略兵器になるな……」
仮面達「……?」(全員一斉に術士を見る)
術士「あ、ああ、なんでもない」
仮面達「……」(全員一斉に前を見る)
聖騎士女「これは、統率された動きというレベルではない。まるで一つの生き物のようだ……」
剣士「この統制は、相当心強いですね」
盗賊娘「でも、仮面さんたち、駄目だよ。何かのために何を犠牲にしたら」
術士「……。観察力が凄いな」(優しい目で見る)
剣士「盗賊娘君はもともとだ」
聖騎士女「全員緊張していないのは素晴らしいな。仮面達は初陣に近いものもいるだろうに」
仮面達「……」(槍を構える)
聖騎士女「来たな、行くぞ!」

盗賊娘「すごい……。流れるように6人が同じ場所を攻撃してすぐに離れてる……」
剣士「これは常人では捌ききれないな。何という美しい流れ」
術士「逆に、正面から戦っていたならこうなった。相手は結果的に卑怯だったから助かってるな」
聖騎士女「まあ正解を選んだからと言って道を外れた咎は消えないが」

猟犬女「よし、せっかくだからいける間に一気に片付けるか!ちょうどいい、なだれ込むよ!」
聖剣部隊「了解!」
猟犬女「何度も言うけど、1対1とか馬鹿らしい事をするんじゃないよ。多対一を徹底すれば相手も自分も死なずに済む」
聖剣部隊「イエス、マム!」
猟犬女「じゃあ、一杯賭けてどっちが多く倒すか勝負しようか。あんたらが多かったら1杯ずつ奢ってやる。あたしが勝ったら寄付しな!」
聖剣部隊「はは、財布が軽くなりますね」
猟犬女「尻叩いてんだから勝つ気でやりな!」

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Post-0128

騎士「そろそろ準備はいいな。いきなり大きな戦闘になる。心してくれ」
聖騎士女「おそらく2パーティと呪術女殿は全員分かれた方がいいだろう。しかし、何故騎士殿以外全員金属鎧を脱ぐのだ?戦士すら上鎧を脱いで革鎧ではないか」
魔法使い「あはは、これからわかりますよ。じゃあ行きますね。<増幅>!」

呪術女「あるるるるぁおるるるぅーかーうぉーうー」
仮面達『我ら群狼。我らは大勢であるが故に』
呪術女「あるるるるぁおるるるぅーかーうぉーうー」

聖騎士女「なんという大音量……鼓動が……跳ねる……?力が……!?なるほど、これは精神干渉だな」
魔法使い「ご明察です。呪術女さんの呪術は音で心を強くする。心が強くなれば身体もまた。そして、呪術は音が大きければ効果も大きくなる!」
戦士「み な ぎ っ て き た !」
騎士「そうか?」
魔法使い「でも呪術は金属を身につけてるとあんまり効かないんです。騎士さんだけ増幅しませんが、もともとお強いですから」
僧侶「これは、凄いですね」
盗賊「メリットだけある手段なんてねえよ。何が代償だ?」
魔法使い「あはは、バレましたね。普通に使って筋肉痛なので、多分これだと明日立てません」
盗賊「しかし音が大きい。これは密林中に音が響いているな……」
魔法使い「いいんですよ。相手に気づいて貰った方が各個撃破できるので」
戦士「じゃあ、ちょっと行くか。なんか負ける気しねえわ」
蛮族娘「オレ、勇者、でも、負けた。負けた、勇者、失格。オレ、偽物。オレ、もう一回、勇者、なる!」
盗賊娘「うん。頑張って」
剣士「ふむ。力だけではなく素早さも上がる。なら私も多少多く倒せるだろう」
術士「多少って……お前だって一騎当千だろうが……。強化が実質プラスになってないの俺だけだよ」
騎士「では行くぞ!」
全員「おう!」

猟犬女「はッ、煙草を貰わなくて正解だ。吸い終わる前に終わってイライラするところだ」
聖剣部隊「あっという間でしたね」
猟犬女「弱い。というより、あたし達と相性が悪いね。10対10じゃなく10対1を10回するという戦い方を想定していない」
聖剣部隊「はい」
猟犬女「猟犬に誉れは必要ない。10人で襲いかかって手足を折れば、誰も死なずに済むからね」
聖剣部隊「はい、マム」
猟犬女「……!?なんだこの大音量……?まて、精神攻撃だ。耐えろ」
聖剣部隊「……!?」
猟犬女「これは無理だね。心拍数が上がる。皆、耳を塞げ!これは魔術じゃなく何かの技だ」
聖剣部隊「術士を倒せば……!」
猟犬女「無理だね。この音量なら相当遠い。が、幸運だ。おそらく仲間向けの増幅術だ。頂いておこう」
聖剣部隊「頂く?」
猟犬女「使えるものは何でも使う。せいぜい歌が聞こえる間は使わせて貰おう。走るよ!」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども

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Post-0126

仮面『こっちです。ついて来れますか?』
聖騎士女「もう<翻訳>は切れてしまったが……。おそらくこっちだ、と言っている。あー、いぇるあ!」
仮面「いぇるあ!」

騎士「む……?聖騎士女殿?やあやあこちらです!」
聖騎士女「すまぬ、失礼する……???」
盗賊娘「あ……女の子……」
聖騎士女「あ……、す、すまぬ盗賊娘、決してそのようなつもりでは」
盗賊娘「凄く嬉しそうな笑顔……」
聖騎士女「しかし、すまぬ、かなり大きな問題なのだ、一旦飲み込んではくれまいか」
盗賊娘「そうだよね……。戦士は助けるよ」
盗賊娘「太陽が照らすように、戦士は誰だって普通に助ける」
盗賊娘「私だってそうだった……」(駆け寄る)

蛮族娘「……!?気づく、できなかった。後ろ、から、抱かれる!?」
盗賊娘「頑張ったね……。大丈夫、戦士は絶対助けてくれるよ」
蛮族娘「女?若い?勇者、違う」
盗賊娘「安心して助けられて。絶対、助けてくれる。戦士も、……私も」
盗賊娘「私、名前、盗賊娘。あなた、名前、教えて?」
蛮族娘「盗賊娘。わかった。オレ、蛮族娘。お前、気配、ない。まるで梟」
盗賊娘「ふふ、ありがとう」

剣士「ふむ。私達は盗賊娘君を仲間として扱っているつもりで、まだ自分たちが導く立場だと驕っていたようだ。素晴らしい人間性ではないか」
聖騎士女「あ、ああ。確かに我々には驕りがあった」
術士「いざ修羅場に遭遇して取り乱す聖騎士女も相当面白かったな」
聖騎士女「経験がなくてな」

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Post-0122

盗賊娘「遺跡が、内側に崩れていく……」
剣士「余裕で間に合ったな。だが肝を冷やした」
術士「これは魔術じゃない、何かの仕組みだ。相当高度な技術だな……」
聖騎士女「哀れな犠牲者達に祈りを……」
剣士「……!」(柄頭に手を当てる)
聖騎士女「駄目だ。近隣の人だ。ここではこちらが来訪者。先に抜くな」
術士「原住……」
盗賊娘「近隣の、ひと、です」
術士「あ、ああ。すまん」
仮面「いでぃあーざ、ざむざ、ぐらつぃあっか、べれな」
術士「仕方ない、<対話>を」
聖騎士女「やめろ、失礼に当たる。<翻訳>」
術士「この前教えたばっかりだろ……」

聖騎士女『失礼した、我々に敵意はない』
仮面『月の遺跡崩れた。お前らが原因。許されない』
聖騎士女『我々は敵ではない。君達の悲願の成就に助力しに来た』
仮面『お前らが何を知っている?』
聖騎士女『贄の黄金を持たず、鍵と封印の像だけを持ってきた。装飾品は多少ながら分けて貰った』
仮面『……。ぜひ、我らの長代行、呪術女と会ってくれ』

盗賊娘「ぺらぺらですね……」
術士「いや、あれは術によるものだ。問題は、俺が習得するのに2年かかった術を1週間で使いこなしてる部分だよ……」
剣士「まあ目の当たりにすると自分の才能に絶望するな。私もそうだ」
盗賊娘「剣術も信じられないですもんね」

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