Post-0047

シスター「だめです。神像は渡せません」
悪人「いいからよ、それだけ寄越せよ。いくら強くてもガキ庇いながらじゃ限界あるだろ?」
シスター「子供は、子供にだけは手を出さないで」
悪人「神像だけ渡してくれればな。アダマンタイトでできてるんだろ?」
シスター「神よ……」

戦士「おう、よく頑張ってくれたな。バトンタッチだ。自分でブチのめすか?俺らがやるか?」
僧侶「さあ、子供達、こっちに集まって。シスターはもう大丈夫ですからね」
騎士「既に退路はないぞ悪人ども」
魔法使い「あはは、外は<眠りの雲>でみんな寝てますからね。今盗賊さんが縛ってますよ」

悪人「……!?」
シスター「子供の前で手荒な事はしたくありません」
戦士「OK、子供を連れて中に入ってな。こういうゴミは痛い目に遭わしておかないということ聞かないからな」
騎士「しっかり償わせる。心配するな」
魔法使い「大勢を呼んでもね、魔法なら一気に片がつくんですよ」
僧侶「さあシスター、中へどうぞ」


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Post-0045

子供1「こ、こっちくるなよ悪人!」
子供2「中には通さないぞ……!」
悪人「ガキが。いいから黙ってシスターの身柄寄越せ」
子供3「い、嫌だ!」
悪人「2〜3人痛めつけるか?」

僧侶「痛めつけられるのはあなたたちですね……」
騎士「裏も吐いて貰おうか」
盗賊「ガキども、よくやったな。酒場のことを誰に聞いた?」
戦士「あ、俺が教えてた。ガキと仲良くてさ」
子供「あー戦士さん!助かった!」
僧侶「あと、言っておきますね。ここのシスター私より強いですよ」
パーティ「!?」
僧侶「彼女、元聖堂騎士のナンバー2です」


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Post-0044

戦士「くっそ、間に合わなかった。子供が別の町に送られちまった。おい騎士。俺を殴れ」
(騎士に殴られて壁にたたきつけられる戦士)
戦士「いってーな。おい、お前も殴られたいだろ?」
(頷く騎士。殴り飛ばす戦士)
騎士「よし。盗賊、助けてくれるか」
盗賊「任せろ。今から馬を飛ばせばなんとかなる」
僧侶「子供達も不安に思っているはずです。すぐに助けに行きましょう」
魔法使い「とっておきのスクロール持ってきましたよ。みなさんで使いましょう」
戦士・騎士「よし、行くか。子供を助けた後で殴って貰わないとな」


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Post-0043

盗賊「なあ戦士」
戦士「……ん?」
盗賊「あの盗賊娘な」
戦士「うん」
盗賊「動きが盗む動きじゃない。殺す動きだ。まだ抜けてない」
戦士「そうだな」
盗賊「近くにいる時に、スイッチが入ったら。一撃で命まで持ってくのが刺客だぞ」
戦士「スイッチなんて入んねーよ。入ったとしてもあの娘の責任じゃねーだろ」
盗賊「責任じゃなくても、命は持って行かれるぞ」
戦士「そんな事そもそもさせねーよ。あとな、たとえお前でもあの娘にそれ言ったら許さねーぞ」
盗賊「わかってるよ。だからお前に言ってるんだろうが」
戦士「一回手を差し伸べたんだから最後まで面倒見るよ。好きで仕込まれたんじゃないんだろ。お前も」
盗賊「……お前」
戦士「いい。言いたくなるまで聞かねーよ。それは誰に対してもだ」


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Post-0042

盗賊「なあ騎士」
騎士「なんだ?」
盗賊「お前さ、戦士の腕を『普通』って言ったろ?」
騎士「言った。普通だ」
盗賊「あんなのが『普通』っていうのも相当だぞ。どういう判断基準だよ」
騎士「私が王子に仕えていた時の周囲と同じくらいだ」
盗賊「おめえよ。それは国のトップレベルの平均だろ。それで普通って言われる戦士が可哀想だろ」
戦士「別に可哀想でもないな。負ける時は負けるしな。強いとも思ってねーよ。が、根性比べなら話は別だ」
騎士「本当にお前らしいな。そういう所は評価できる」
戦士「はは、騎士様お墨付きの根性か、悪くねーな」


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Post-0041

騎士「今回はかなりの大成功だったな。生還を祝って乾杯しよう。杯を掲げろ!」
全員「かんぱーい!」
戦士「(一気にあおって)今日は久々に蒸留酒飲むか」
盗賊「お前は駄目だぞ、魔法使い」
魔法使い「はい。蜂蜜酒くらいがちょうどいいです」
僧侶「せせらぎ村のワインもありますよ」
看板娘「ほら、子豚の蒸し焼きだよ。今回は儲かったの?」
戦士「あはは、久々に大儲けだよ」

(しばらく楽しく飲んでいる)
(町人が一人脇を通りかかる)
(突然町人を引き倒す盗賊)

盗賊「おい、お前町の者じゃないな」
町人「いえ、この町の者です」
盗賊「残念だったな、俺は全員の顔を覚えてるんだ」

(町人の懐をまさぐる盗賊)

盗賊「そして町人はこんな毒瓶を持っていない。飲んでみるか?」
町人「く、くそ、化け物か」
盗賊「変装は上手かったな。しかしそいつには目元にほくろがあるんだ」
町人「お前何者だ」
盗賊「しがない盗賊だよ。おい、みんな、俺はちょっとコイツと遊んでくるから続けておいてくれ」


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Post-0038

盗賊「危ない戦いだったな。一直線に繰り返し行くのはさすがに肝が冷えた」
戦士「勝ったからいいだろ。卑怯者はまっすぐ殴り倒さねえと意味ねえ」
魔法使い「最後には勝つんですからそれでいいんでしょうね」
騎士「虚仮の一念岩をも通す、か」
戦士「虚仮って何だ?」
騎士「まあ、馬鹿って事だよ。いい意味のな」
戦士「何をどう考えても褒めてねえな」


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Post-0037

盗賊「なあ、別パーティにいる盗賊娘、アイツなんなんだ?」
戦士「ああ、昔色々あってな」
僧侶「聞いても?」
戦士「別に隠してもいないからな。アイツ地下組織の刺客だったんだよ」
騎士「お前を狙って?」
戦士「いや、まだ仕事をした事がなかった。行きがけで地下組織ぶっ潰した時に拾ってな」
魔法使い「だいたい想像できます」
戦士「いや、さすがにさ、堅気にはなれないだろうから、知ってるパーティに預けたんだよ」
盗賊「それだけ?」
戦士「それだけ。まあたまに様子は見に行ったけどな」
騎士「お前が拾ってやれば良かったのに」
戦士「変に俺に恩を感じて貰っても良くねーしさ。あとあっちのパーティには女いるから」
魔法使い「本当に戦士さんっていい人ですよね」
僧侶(いい人過ぎるんですよねぇ……)
戦士「ん?なんか言った?」
僧侶「いえ、正しき行いは神に認められますよ」
戦士「認めて貰っても腹は膨れねえけどな」


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Post-0036

看板娘「あんたらさ、もうちょっと上手く生きられないの?」
戦士「冒険者の時点で上手く生きられてねえだろ。何言ってんだ?」
盗賊(吹き出す)
僧侶「あはははは、おっしゃるとおりですね」
騎士「私は十分上手く生きているつもりだが?」
魔法使い「左遷されているのに?」
騎士「言われてみればそうだな」
看板娘「あんたらさ、正しい事はしてると思うんだけどさ、もうちょっと上手くやれない?」
戦士「俺らは冒険者だからさ。人の目に怯えてても死ぬ時は死ぬからさ。だから自分が正しいと思う事を曲げたくねーんだよな。ああしとけば良かったと思いながら死にたくねえ」
盗賊「お前、本当に馬鹿だな。でもまあ馬鹿にしか見えない真実もあると思うわ」
僧侶「戦士さん、是非教会にいらっしゃい」
騎士「やり方は馬鹿だが、正しさが間違っていなければ別に問題ないな」
魔法使い「自分を曲げないって凄いですよね」
看板娘「きいたあたしが馬鹿だったよ。馬鹿がうつったかね。ほら、エール飲んでいきな」


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Post-0033

戦士「おい、床に転がってるのは……」
騎士「まさか、魔法使い……」
僧侶「だ、大丈夫ですか!(駆け寄る)ああ、魔法使いさん、この子を庇って……!」
盗賊「まだ幼子だ。魔法使い、おまえ……」
魔法使い「まだ……死んで……ません……ですー」
僧侶「今お怪我を治します……!!」
戦士「お前、子供を庇ったんだな」
魔法使い「あはは……拾って逃げれるほど……フィジカルないので……」
僧侶「あまりにも高潔な犠牲です。私はあなたを誇ります」
騎士「魔法使い。君は、誰よりも正しいことをした。後は任せろ」
戦士「お前、やっぱり『男の中の男』だよ」
魔法使い「あはは、向こうに逃げました……僕ちょっと休みますね」
僧侶「ええ、もう敵は二度とこちらにきませんから」
戦士「僧侶バチギレじゃん。勝ったな」


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