Post-0060

魔法使い「大変です!戦士さんが山賊のアジトに捕まったらしいです!」
盗賊娘「……!」(酒場を飛び出す)
僧侶「盗賊娘さん!」
盗賊「行かせてやれ。行かなかったのと行って無駄だったのは違う」
魔法使い「無駄って……!?」
騎士「助けに行く必要がないという事だ。殺さずに捕まえている時点で山賊の負けだよ」
盗賊「あいつを納めておける檻なんてないからな。盗賊娘を見失わない程度に追うぞ。急がなくていい」

戦士「さすがに20人出てくるとは思わなかったな。ボコボコだ」
見張り「黙れ」
戦士「腹減ったんだけど飯は?」
見張り「ない」
戦士「テーブルにあるじゃん」
見張り「お前の分はない」
戦士「じゃあ勝手に貰おうかな」
(鉄格子をバキッと外す)
見張り「お、おい」
戦士「これ武器になるな」
見張り「こ、降参していいですか?」
戦士「お、偉い。武器捨てて座りな」

戦士「さすがに20対1だと喰らうよな」
戦士「でも6対1を5戦なら朝飯前だ」
戦士「ん?計算違うか?まあいいや。下から順に行こう」

盗賊娘「戦士!」
戦士「お、お出迎えありがとう。全員殴り倒してるから後で回収しよう。酒ある?」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0059

貴族「くそ、全て上手く行かない……!女を呼べ!」
貴族「……?女を呼べ!」
??「皆眠っているからな、女は来ない。振り返るな」
貴族「……!?誰だ!?」
??「相手が分からないほどおイタを繰り返しているのか。教えない」
貴族「誰か!誰か!?」
??「皆眠っている。黙って話を聞け」
貴族(黙って頷く)
??「お前はおイタが過ぎた。これは、お仕置きだ」
??「だが、馬鹿は嫌いではない。だからあとチャンスを1回やろう」
??「次におイタしたら最終通告に来る。そのときは命の一部を貰う。どこを差し出すか考えておけ」
??「その次で全部だ。お前はもうおイタできない。わかるね?」
(何かの指が貴族の喉を撫でる)
??「そして、俺だけでなく、扉の向こうにもう一人いる。お前は帰れ」
(わざとらしく去って行く足音)
別の声「ずいぶんおイタしてるね。時々様子を見に来る。ご自慢の屋敷、どれだけ警備をしても無駄だよ」
貴族(黙って頷く)
??「屋敷の使用人に当たるようなおイタもするなよ。じゃあな」
(気配がふっと消える)

盗賊「おう、盗賊娘、ちょっといいか」
盗賊娘「うん」
盗賊「お前ももうおイタするなよ」
盗賊娘「だってさ」
盗賊「戦士が巻き込まれるから、余計にだよ」


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Post-0054

盗賊娘「盗賊さん、ちょっといい?」
盗賊「お、珍しいな。もちろん。何か飲むか?」
盗賊娘「蜂蜜酒お願いしようかな。盗賊さんは蒸留酒でいい?」
盗賊「ああ、それにしよう」
盗賊娘「盗賊さんさ、あたしと同じ裏の人、でしょ?」
盗賊「まあ、隠してもお前にはわかるよな」
盗賊娘「うん、それは誰かに話そうとは思わないから安心して」
盗賊「助かる」
盗賊娘「盗賊さんさ、みんなの裏、受け持ってるでしょ?」
盗賊「まあ、な」
盗賊娘「あたしもね、同じ事、向こうのパーティでしようと思うんだ。あの人達もいい人達だから」
盗賊「あんまりおすすめできねえな」
盗賊娘「うん。盗賊さん見てるとさ、あたしにできるのかな、って思って」
盗賊「多分違うんじゃねえかな。俺のやり方は俺にしかできない。お前はお前でみんなを支えればいいし、裏だって手分けして受け持てばいいだろ。お前よりも年上が多いパーティなんだろ」
盗賊娘「でもさ、あたしが参考にできるの盗賊さんしかいなくって」
盗賊「お前が憧れてるのは俺じゃなくてあの馬鹿だろ。むしろああいうのを真似すればいいんじゃないか?陰で生まれたからって日の元に行けないと決まったものでもないだろうよ」
盗賊娘「優しいんだね。信じてもいない事を言うんだ」
盗賊「はー、馬鹿と違って話しづらいな。まあ俺にはできねえよ。でもお前にできないとも限らないだろ」
盗賊娘「ありがと。ちょっと、考えてみるよ」


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Post-0050

盗賊娘「あのさ、戦士が腹空かしてるって聞いて」
騎士「ああ、酒場の隅で最後の干し肉しがんでるぞ」
盗賊娘「ねえ戦士、あのさ、ごはん、作ってきたんだ。助けてくれたお礼に、だよ」
戦士「あー、すまねえな。でもな、お返しを期待して助けた訳でもねえから」
盗賊娘「馬鹿!もう作ったんだから断られたってあたしが食べきれるわけないじゃない!」
戦士「そりゃそうか、じゃあ、せっかくだし。ただ、この礼は別でちゃんとするからな」
盗賊娘「いらないって。ほら、食べなよ」
戦士「礼をさせてくれないんじゃ食えないな。俺は借りを作るのは好きじゃねーんだよ」
盗賊娘「みんなだってあんたに借りを作りたくないよ」
戦士「あ、そうか、それは考えてなかった」
盗賊娘「本当に馬鹿だねあんた。とりあえずこれは助けてくれたお礼に、だよ。ほら食べな」
戦士「お、おう。せせらぎ村のワインまで入ってるのか」
盗賊娘「あ、あんたが好きって言うからさ」
戦士「すまねえな。じゃあ頂くぜ」

僧侶(たまには仕事のない日が続いてもいいですね……)


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Post-0046

魔法使い「ねえ戦士さん」
戦士「ん?」
魔法使い「別パーティの盗賊娘さん、可愛いと思いません?」
戦士「あー、可愛いな。いい娘だぞ。惚れたのか?」
魔法使い「可愛いって認めましたね」
戦士「いや普通に可愛いだろあの娘」
魔法使い「あの子に興味ないんですか?」
戦士「いや、仲間だしな。あと俺が口説いたらさ、変に恩があるから断れないだろ?俺そういうの好きじゃないな」
魔法使い「(苦笑)あーそうですか。なんでもないです」
戦士「???」

魔法使い「大事なところだけ抜けてる人ですよね……。」


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Post-0043

盗賊「なあ戦士」
戦士「……ん?」
盗賊「あの盗賊娘な」
戦士「うん」
盗賊「動きが盗む動きじゃない。殺す動きだ。まだ抜けてない」
戦士「そうだな」
盗賊「近くにいる時に、スイッチが入ったら。一撃で命まで持ってくのが刺客だぞ」
戦士「スイッチなんて入んねーよ。入ったとしてもあの娘の責任じゃねーだろ」
盗賊「責任じゃなくても、命は持って行かれるぞ」
戦士「そんな事そもそもさせねーよ。あとな、たとえお前でもあの娘にそれ言ったら許さねーぞ」
盗賊「わかってるよ。だからお前に言ってるんだろうが」
戦士「一回手を差し伸べたんだから最後まで面倒見るよ。好きで仕込まれたんじゃないんだろ。お前も」
盗賊「……お前」
戦士「いい。言いたくなるまで聞かねーよ。それは誰に対してもだ」


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Post-0039

盗賊娘「ねえ戦士、あんたは誰にでもそんな感じで優しいの?」
戦士「優しくはねえけど、相手で態度も変えねえな」
盗賊娘「あー、そんな感じなんだ」
戦士「まあ、な。仲間は別だぞ。あいつらはもう分かってるし分かってくれてる」
盗賊娘「へー、いいね」
戦士「ん?お前も仲間だろ?」
盗賊娘「別パーティに押し込んでおいて?」
戦士「パーティが別でも仲間だろ」
盗賊娘「そう。……認めて、くれてるんだ」
戦士「当たり前だろ。お前すげえ大活躍だって聞いてるぞ」
盗賊娘「そりゃ、まあ、あんたの紹介だからね」
戦士「俺の顔はどうでもいいからさ、楽しくやれよ。他に行きたかったらそれでもいいし、冒険者やめてもいいんだからな」
盗賊娘「うん……。わかった」
戦士「おうよ。じゃあな。またなんかあったら来いよ。俺もそっち行くし」
盗賊娘「うん……。じゃあ、またね」

僧侶(もう少し、戦士さんが察し良ければいいんですけどねぇ……)


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Post-0037

盗賊「なあ、別パーティにいる盗賊娘、アイツなんなんだ?」
戦士「ああ、昔色々あってな」
僧侶「聞いても?」
戦士「別に隠してもいないからな。アイツ地下組織の刺客だったんだよ」
騎士「お前を狙って?」
戦士「いや、まだ仕事をした事がなかった。行きがけで地下組織ぶっ潰した時に拾ってな」
魔法使い「だいたい想像できます」
戦士「いや、さすがにさ、堅気にはなれないだろうから、知ってるパーティに預けたんだよ」
盗賊「それだけ?」
戦士「それだけ。まあたまに様子は見に行ったけどな」
騎士「お前が拾ってやれば良かったのに」
戦士「変に俺に恩を感じて貰っても良くねーしさ。あとあっちのパーティには女いるから」
魔法使い「本当に戦士さんっていい人ですよね」
僧侶(いい人過ぎるんですよねぇ……)
戦士「ん?なんか言った?」
僧侶「いえ、正しき行いは神に認められますよ」
戦士「認めて貰っても腹は膨れねえけどな」


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Post-0004

少年「戦士さん、僕が行きます!」
戦士「おお、やってみろ。知ってるぞ、お前は朝晩素振りして、冒険者から見取り稽古している。ゴブリンくらいには勝てるだろうさ」
少年「はい!」
戦士「ただ、あんまりモタモタしていたら俺が手を出すぞ」
盗賊娘(とか言って危ない時に助ける気だよね)
僧侶(ですね。本当に戦士さんって優しいですよね)
盗賊娘(損するタイプなんだけどね)
僧侶(でもそこが好きなんでしょう?)
盗賊娘(!? あ、あんた、刺すよ!?)
僧侶(はは、お二人の祝言の仲持ちをするまでは死ねませんね)
盗賊娘(大概にしないと殴るよ!?)
僧侶(あんなまっすぐな人にはあなたみたいな頭のいい人がお似合いですよ)
盗賊娘(アイツがあんたくらい察しが良ければね……)
僧侶(私もお二人が大好きですから仲くらい取り持ちますよ)
盗賊娘(アタシのタイミングでやらせて)
戦士(……?)
少年「やった!一撃!」
戦士「よくやったな!」


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