Post-0153

戦士「よっと、準備もできたし、あとは背嚢に2〜3本キツい酒を……」
魔法使い「どこかお出かけですか?」
戦士「ああ、ちょっと暇だし、思い出の場所にでも行ってこようかな、って思ってな」
盗賊「……殊勝な事だな」
僧侶「……祈りは必要ですか?」
戦士「あっはっは、勝手に暗い話にするなよ」
盗賊娘「こんにちは」
蛮族娘「戦士、盗賊娘、一緒、森へ!」
盗賊娘「あっ……」
魔法使い「こんにちは!」
戦士「おう、森に行きたいのか?ならちょっと付き合ってくれるなら俺の行く先も森の向こうだ」
盗賊娘「……ついて、いって、いいの?」
蛮族娘「オレ、熊、毛皮、取る!盗賊娘、オレ、同じ服、着る!」
盗賊娘「……!……あ、ありがとう。でもわたし勇者じゃないから、勇者になってからで、いい?」
蛮族娘「勇者、自分の事、わかる。盗賊娘、勇者、近づいた」
盗賊娘「ありがとう」
戦士「そうか、盗賊娘が蛮族娘と同じ格好か。かなり格好いいな」
盗賊娘「よくないよ!きわどいよ!服じゃなくてわたしが恥ずかしい……」
戦士「すまんすまん。でも盗賊娘も蛮族娘も、何着ても似合うよな。真っ直ぐな奴は何着たって似合うんだよ」
蛮族娘「じゃあ、戦士、オレの服、似合う?」
戦士「本気で悪かった。流石に適当言い過ぎた」

戦士「森の向こうに、昔、村があったんだよな」
盗賊娘「そう……あったんだ」
蛮族娘「!?」
狼「ワォーン!ウォー」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
狼「ワォーン!ウォー」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
戦士「寄ってくる……!普通じゃねえ!構えろ!」
蛮族娘「大丈夫!かーうぉーうー!」
狼「ワォーン!ウォー」
盗賊娘「狼が、みんなお腹見せてる……」
蛮族娘「雄叫び、狼、降ろす。強い、白い、狼。狼、みんな、仲間」
戦士「蛮族娘がボス狼になったから、みんなが言う事を聞く、って事か?まるで魔法だな」
蛮族娘「魔法使い、オレの雄叫び、魔法、言った。オレ、魔法勇者」
盗賊娘「魔法勇者……。格好いいね!」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編

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Post-0149

盗賊娘「わぁ、凄く素敵なお店……!」
蛮族娘「いい、匂い!」
戦士「邪魔するよ。久々だなおばさん。っていうかもう婆さんだな。膝の調子はいいのか?」
老婆「おや、いらっしゃい戦士。両手に花だね」
戦士「俺にゃあもったいねえよ。美味い焼き菓子適当に見繕ってくれるか。この子焼き菓子初めてなんだ」
老婆「そう。素敵な子達ね。じゃあ木の実を使った焼き菓子がいいかしら」
戦士「ああ、美味いよな」
老婆「昔はジャリだったあんたに木の実拾いをお願いしたね」
戦士「婆さんだってその頃おばさんだったろ」
老婆「もう、あの村を覚えてるのも私達だけね」
戦士「はは、その話はまた聞くよ。適当にいいのを見繕ってくれ」
盗賊娘「……」
蛮族娘「これ、ちょっと焦げた匂い。苦い、味、しない?」
戦士「大丈夫、ちょっと苦いが、それ以上に甘いぞ。そこが美味い」
老婆「あんたは腹に入りゃ一緒だろ」
戦士「あっはっは、そりゃまあそうだ。でも婆さんの腕を見込んでるから連れてきたんだよ」
老婆「じゃあちょっとおまけしてあげようかね」
戦士「たすかる。ちょっと蜂蜜も貰えるか?」
老婆「もちろん」
戦士「ミルクも貰うよ。外の椅子借りていいか?」

蛮族娘「うわぁ……」
戦士「結構固いからな。ザクザク噛んで食えよ」
盗賊娘「うん。もう匂いからして美味しいよ。優しいおばあさんだったね」
戦士「そうだな。昔から気のいい、優しい人だよ。俺みたいに怒り狂う事なんて決してない」
盗賊娘「うん……」
戦士「だから、あの婆さんの代わりに誰か怒らないと駄目だと、思うんだよな」
盗賊娘「それってさ……いや、今はいいや……」
戦士「ほら、大きくかぶりつくと噛めなくなるぞ。ミルクも忘れるなよ」
蛮族娘「あーん」
蛮族娘「……!」
蛮族娘「……!……!美味い!木の実、ガリガリ、言う!苦い、だけど、甘い!甘い、強い、甘い!」
戦士「な、美味いだろ」
盗賊娘「ね、こっちにも素敵な事が一杯あるよ」
蛮族娘「素敵!」
盗賊娘「あなたたちの素敵も、いつか教えてね」

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Post-0148

戦士「ん。こんなもんだろ。後は繰り返しだ」
盗賊娘「ありがと」
蛮族娘「盗賊娘、覚える、早い」
戦士「本当に盗賊娘は筋がいいんだよな。蛮族娘も相手としてめちゃくちゃ上手いよ。相手が悪いと練習も身につかないからな」
蛮族娘「うん!」
戦士「疲れただろうし甘いモンでも食いに行くか。疲れたときは甘いモンもいいよな」
盗賊娘「いいね。ねえ蛮族娘ちゃん、一緒に行こう?」
蛮族娘「行く!盗賊娘、オレ、ちゃん、いらない。オレ、盗賊娘、ちゃん、言わない」
盗賊娘「……うん。じゃあ、蛮族娘って呼び捨てにするね」
戦士「なんかいい感じだな。じゃあ、堀のパン屋で焼き菓子に蜂蜜かけたのでも喰ってくるか。あそこ酒ねえけど」
盗賊娘「戦士が焼き菓子食べてるの想像つかないね」
蛮族娘「焼き菓子、何?」
戦士「ああ、知らないよな。まあ喰ってみるのが一番だよ。俺も昔、姉貴の作る焼き菓子好きだったなぁ。貧しい農村だったから滅多に喰えなかったけど」
盗賊娘「ああ、お姉さんの、お話……?」
戦士「近々命日だな。最近暇だし一回村の跡地にでも行ってこようかな」
盗賊娘「……ごめんね、思い出させちゃったね」
戦士「いや、嫌でもねえし勝手に思い出しただけだしな。まあ焼き菓子が不味くなる、行こうぜ」
蛮族娘「焼き菓子!」
盗賊娘「そうやって、踏み込ませてくれないんだね……」
戦士「ん?なんか言ったか……?」

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Post-0146

聖騎士女「邪魔をする」
戦士「おう、珍しいな。全員で来てるのか」
剣士「盗賊娘君の武器を新しくしようと思ってね。もう少し重い短剣にすれば弾きが効率的にできる」
盗賊娘「あのね、戦士。わたしトレーニングしてちょっと力が強くなったんだ」
戦士「すげえな!」
蛮族娘「盗賊娘、力、強くなる。強い、梟、強い」
盗賊娘「それで、二人に、ちょっと弾きのコツ教えて欲しいんだ」
剣士「私は細剣使いだからね、武器万能の戦士君に聞いた方がいいと思う」
術士(盗賊にウィンク)
盗賊「はは、確かに。俺も弾きじゃなくカウンターが主体だから戦士に聞くのがあってるな」
騎士「是非ゆっくりしていってくれ」
聖騎士女「で、魔法使いは何を読んでいるんだ?」
魔法使い「わわ、すみません、気づきませんでした」
聖騎士女「はは、集中力があるのは素晴らしいことだ」
魔法使い「古代の禁忌魔法について調べていました。この前禁術使いと事を構えたので」
聖騎士女「危険な知識だ……。しかし君ほどの人物なら大丈夫だろう」
魔法使い「この『伝染する呪い』という禁術奥義の一つ。触れたものに呪いが伝播して広がっていくと言います。あまりにも危険です」
聖騎士女「ああ……危険だったな」
魔法使い「だった……?」
聖騎士女「そうか、気づいていなかったか。黄金郷だ」
魔法使い「え……?あっ!そうか、全てが黄金になる呪い。それを封じていたのが辺境、守っていたのは古代魔法の末裔……!」
聖騎士女「そうだ。私も言葉を覚えて気づいた。蛮族娘こそ、古代魔法使いの末裔だ」

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Post-0140

魔法使い「さぁ、儲からなかったどころか持ってきた金貨消えちゃいましたけど、帰りましょう!」
盗賊「散々だったな」
僧侶「そうですか?とてもいい出会いがありましたよ」
戦士「久々に勇士と会えて良かったぜ」
騎士「銀騎士殿も聖騎士女殿が連れて行った。一件落着だ」
蛮族娘「うーららー!」
魔法使い『あはは、ワクワクしてるんだね、蛮族娘さん』
蛮族娘『オレが往くは密林の向こう。勇者は常に真っ直ぐに進む』
盗賊「!?魔法使い、今<翻訳>使ってないよな……?」
魔法使い「あはは、ちょっとコツがありまして……」

術士「なんでブツブツ呟いているんだ、聖騎士女」
聖騎士女「ぶつぶつ……。ああ、術士。<翻訳>の残り時間が惜しくてな」
術士「惜しくて?」
聖騎士女「言いたい事を口にすれば<翻訳>が現地の言葉にしてくれる。つまり耳に聞こえるのは翻訳された言葉だ」
術士「当然だな」
聖騎士女「それを覚えれば、最終的には<翻訳>を使わなくても現地の言葉が覚えられる」
術士「天才なのもほどほどにしとけよ」

僧侶「コツ、とは?」
魔法使い「気づいたんです。現地の言葉、古代魔法語に似てるって言いましたよね」
僧侶「はい」
魔法使い「これ、なまりなんです。語尾が全部アになってるだけです。多少違いはあるんですが」
盗賊「普通気づかねえな。天才なのもたいがいにしとけよ」

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Post-0139

勇士「異邦の皆、協力に感謝する。『黄金郷』が消え、我らはついに呪いに打ち勝った」
聖騎士女「全てはあなた方が封印を守り続けてきたからだ」
勇士「重ねて感謝する。そして、我が妹蛮族娘を再度勇者にしてくれた事にも感謝する」
蛮族娘「かーうぉーうー!」
勇士「戦士には申し訳ないが、妹は勇者になった。勇者は群れの意向ではなく、自ら番いを選べる」
蛮族娘「オレ、勇者!勇者、自分で、番い、選べる!」
蛮族娘「オレの、番い……」
騎士「ごくり」
盗賊「ごくり」
僧侶(にこにこ)
魔法使い(手で目を覆う)
猟犬女「……」
聖騎士女「あわわ」
盗賊娘(どきどき)
剣士「ごくり」
術士(にやにや)
戦士「……?」
蛮族娘「もっと、後で、決める!」
全員(ほッ)
盗賊娘「あ、あのね、蛮族娘ちゃん。わたし、卑怯な手はつかわないよ」
蛮族娘「卑怯、しない、偉い。オレも、卑怯、しない!」
盗賊娘&蛮族娘(笑顔を交わす)
術士「聖騎士女が『あわわ』って言う所なんてもう一生見られないな」
聖騎士女「あまりからかうな」
僧侶「私、もしかして生きてて良かったかもしれません……」
盗賊「もしかしなくても生きてるだけですでに良いことなんだよ」

??「事はどうなったのだね?」
ナンバー1「ご報告通り、第三王子は辺境で邪神に出会い取り込まれました。それだけです」
??「王宮に邪神崇拝がはびこっているという噂は?」
ナンバー1「痛みを我慢できない貴族を徹底的に洗って影響範囲は綺麗になっています」
??「つまり?」
ナンバー1「用意したスケープゴートは不要でした。別に使う可能性もあります。温存しましょう」
??「王子を殺したシスターの首を取る、という話は」
ナンバー1「使われなかった以上最初から存在しなかった、という事ですね」
??「まあ自滅してくれて助かった。王子レベルが相手だとどうしても対価に差し出す首が必要になる」
ナンバー1「それを恐れて邪神を放置すれば1人の被害ではすまない。神は人を区別しません。犠牲になる人間が何者であるかも」
??「君を敵に回したくないね」
ナンバー1「神に見放されなければ大丈夫です」

猟犬女「ほら、追いかけっこしなくてすんだんだ、喜んで一杯奢られな」
聖剣部隊「すみません」
猟犬女「ただ、次にあたしを呼んだらおしまいだと思えよ。二度とあたしを地獄に引き戻すな。蓋が開いちまう」

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Post-0138

聖騎士女「すまない、皆集まってくれるか」

聖騎士女「『黄金郷』は呪いの土地。黄金に触れるものは全て黄金に取り込まれる」
聖騎士女「勇士や呪術師、呪術女や蛮族娘、君達はこの呪いを解き放たないように、辺境を閉ざした。そうだな」
勇士「応」

聖騎士女「猟犬女の率いる部隊は邪神を追って辺境に至った。王子の自滅を見届け、あとは邪神の再復活を懸念している。そうだな」
猟犬女「まあ、そうなるね」

聖騎士女「騎士達は、紳士協定を破ろうとするものを見極めて問題を解決するために辺境にいる。そうだな」
騎士「そうだ」

聖騎士女「なら、今全てを解決できる。この地の全ての黄金を消滅させる力が、私にはある」
術士「!?」
猟犬女「……おい、見逃せないぞ、その力は」
勇士「消滅……?」

聖騎士女「同じ素材のものは、同じ強さの<衝撃>で消滅させる事ができる」
盗賊「おい……」
聖騎士女「安心しろ、人体のような複雑なものにはできない。金属の塊のような、同じ響きに共鳴するものにしか使えない」
猟犬女「しかし、その気になれば範囲中の黄金を消せる。なら、銀も、鉄も。実質戦略兵器だ」
剣士「その言葉を、彼女には使わないでは貰えないだろうか?」
猟犬女「授かったモノがそれなら、評価も授かったモノだろうよ」
術士「その通りではあるが、仲良くはできなさそうだな」
猟犬女「はッ、人間を超えたモノが人間と仲良くできるわけがない」
聖騎士女「皆の同意が得られるのであれば、この地の悲しい黄金、呪われた黄金を天に返したい」
盗賊娘「それは、あの別の遺跡に眠る人達も……?」
聖騎士女「無論だ」
盗賊娘「なら、私は、賛成です。願ってもいないのに黄金にされて、永遠を押しつけられるなんて酷すぎる……」
戦士「あー、そうだよな。頼んでもいないのに押しつけて『それが運命だ』は殴られて当然だ」
騎士「私は同意する」
勇士「我らが悲願。異論はない」
猟犬女「それで中身ごと消えるなら願ったり叶ったりだ」
聖騎士女「わかった。やや時間がかかる。まかせて欲しい」

盗賊娘「なんて、優しい、波動……」
蛮族娘「母の、心臓の、音」
盗賊娘「そう、似てるんだ……。見て。さらさらと崩れていく……」

戦士「なあ勇士。言葉めちゃくちゃ話せるな?」
勇士「戦うにも最低限の頭が必要だ。お前はこちらの言葉を覚えたか?」
戦士「正直すまん」
勇士「いい。助けてくれた事には礼を言う」
戦士「しかし、こっちにも文句を言わせてくれ。お前妹に俺と結婚しろと言いつけたな?」
勇士「お前が受けた申し出だ。それに、妹もお前の話を聞いて憧れていた。勇者こそ勇者と結婚するにふさわしいと」
戦士「本物見たら幻滅だろうがよ。取り消しだ取り消し!」

盗賊「あー!」

騎士「どうした!?」
盗賊「おい、集めたお宝の『金』が消えていく!」
騎士「それは、今聖騎士女が消しているからな」
盗賊「知ってて黙ってたな!?」
騎士「はは」
盗賊「まったく、くたびれ儲けかよ」

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Post-0137

騎士「よし、どこかに捕まっている勇士達を探せ!情報を聞き出すためにまだ殺されていないはずだ!」
戦士「勇士を探さねえと。妹があんなに頑張ったんだ、絶対に喜ぶよな……!おまえもよくやったぜ、蛮族娘……!?」

蛮族娘「……?」
闘士「てめえがいなけりゃ、俺様は、負けずに、すんだんだよッ!てめえだけは死ね!」
蛮族娘「……!!」
魔法使い「あっ、飛び出しちゃった……。駄目だ、<鉄身>!」
闘士「くそ、手が痺れる……!」
蛮族娘「かうぉーうー!」
闘士「がッ!」
戦士「斧の横っ腹でぶっ叩きやがった!」

蛮族娘「弱き者!オレ、油断、した、なのに。弱き者、勇者、違う、なのに」
魔法使い「あはは、無事で良かった。頭がガンガンします。鉄頭でも揺らされるなんてね」
蛮族娘「鉄、われら、恐い、なのに。勇者、弱き者、守る、なのに。」
魔法使い「凄いですよ蛮族娘さん、銀騎士だけじゃなく大男まで倒しちゃうなんて」
蛮族娘「オレ、弱き者、守る、つもり、なのに。お前、勇者、違う、なのに」
魔法使い「蛮族娘さんと一緒に戦えて、僕、光栄です」
蛮族娘「お前、勇者、違う、でも、もっともっと、強い。お前も、また、強い」
魔法使い「慰めてくれてありがとうございます。僕も頑張ります」

聖騎士女「ふむ。僧侶が投げた聖印も黄金になっている。触れたものを全て黄金に変える呪い、か」
術士「今進行が止まっているのは水が入れ替わっているからか。なら浮上しっぱなしだといずれ世界中が黄金になる」
剣士「それは、水が入れ替わることで黄金になる前に離れている、という事か?」
盗賊娘「じゃあ、浮上してしまった今、何かが積み重なって地面に触れれば」
聖騎士女「そう。それを『させない』ために、蛮族娘の部族は秘密を守ってきた」
術士「そしてそれが暴かれ、浮上してしまった。どうするんだこれ……?」

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Post-0136

聖剣部隊「……!」
猟犬女「狗ども動くな!あたしらはあくまで対人間部隊、神相手には太刀打ちできない」
聖剣部隊「……しかし」
猟犬女「牙はしまうな、しかし今噛みついても消されるだけだ。下手したら相手が強くなる」

聖騎士女「む……。<衝撃>で神は倒せるものか?下手に撃つと刺激する危険が」
剣士「近寄ると吸収される恐れ……やっかいですね」
術士「……。どうした、盗賊娘?僧侶を見ているのか?
盗賊娘「……金属。」
雌蜘蛛「雄蜘蛛ノ封印ヲ差シ出セ」
僧侶「……。すみません、みなさん。これは渡せない」
僧侶「……みなさんの命を勝手に使って申し訳ない。私がこれを持ってこなければ……」
(黄金郷の中に向けて聖印を大きく投げる)
雌蜘蛛「雄蜘蛛……!?」

盗賊娘「盗賊さん、フック!」
盗賊「もちろんだ、こっちも投げ返す!」
(盗賊娘と盗賊がお互い持っているフック付きロープを投げ合う)
盗賊「相手は浮ける!思いっきり『ぶつける』ぞ!触られるなよ!」
(盗賊と盗賊娘が間にロープを張りながら雌蜘蛛の横を駆け抜ける)
雌蜘蛛「……!愚カナ!」(手を伸ばそうとする)

魔法使い「なるほど!なら<加速>!お二人に」
戦士「あー、ロープ引っかけて投げ飛ばすのか。すげえ勢いで飛んでったな」
雌蜘蛛「……!シカシ、呪イハ遅イ!」
僧侶「<解呪:逆術>!呪いを解く奇跡は呪いを進められます」
雌蜘蛛「災イアレ!呪イアレ!貴様ラノ道行キニ死ト傷アラン事ヲ!アア、雄蜘蛛、会イタカッタ……」
術士「完全に、金の彫像になったな。悪趣味だが」

猟犬女「……さて。標的は消えて、邪神も消えた。これは任務失敗かね?」
聖剣部隊「……しかも、著名な聖騎士女さんに見られていますね」
猟犬女「名高き聖騎士女さんが、第三王子は自滅したって証言して貰えると助かるね」
聖騎士女「もちろんだ、聖剣部隊ナンバー2。今はシスターをしているのでは?」
猟犬女「……知られていたのか」
聖騎士女「我々は近い位置にいるからね。表舞台に立っているからと言って陰の英雄達を馬鹿はしない」
猟犬女「ご立派なこった」

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Post-0134

猟犬女「はッ、見つけたよ。醜い豚」
猟犬女「情報にあった銀鎧も大男も邪術士もいない……罠か?いや、王子を餌にする馬鹿はいない。」
猟犬女「神のご加護だね……。まあ、ここにいる奴らにはご加護を垂れる価値なんざないけどね」
猟犬女「焦らず順に潰しな!王子に戦闘能力はない!」
聖剣部隊「応!」

盗賊「あれシスターじゃないか……?」
僧侶「ああ……なんという事を……。傷ついたシスターを現場に引き戻す悪魔……いや、人ですね。あの人は常に正しく常に最悪だ」
盗賊「訳ありだな。信じていいかだけ教えてくれ」
僧侶「信じないでください。突然人を殺します、何のためらいもなく」

第三王子「まったく、余を放置して消えるとはなんと不敬な」
第三王子「そこなシスター。神殿に金を出してやる。仕えよ」
猟犬女「残念だね。神殿はもうあんたはいらないってさ」
猟犬女「ほら、ご自慢の部下達もどんどん制圧されていく。捕まる前に何したのかゲロしな」

戦士「おまたせー」
騎士「おや、シスター殿?」
蛮族娘「オレ、勇者、なった!」
魔法使い「ごめんなさい、間に合いました?」
盗賊「大丈夫、楽しいのはこれからだ」

聖騎士女「待たせたな、思ったより数が多かった」
盗賊娘「一瞬で片付けたから、全然遅れてないと思います……」
剣士「この程度なら修羅場とも言いませんね」
術士「別の意味で今から修羅場じゃねえかな……?」

第三王子「下がれ、貴様らは余に触れる権利はない」
騎士「王子、あなたを囲んでいるのは全員無法者です。あなたの権威は通じない」
第三王子「ほう、騎士。生きていたのか。何度か追っ手を放ったが」
騎士「それをうかがえただけでここに来た価値がありますな」

術士「おい、なんか飛んでくるぞ!?」
魔法使い「仰向けですよ!?飛んでるんじゃなく、浮いてる!危ない、凄い勢いで突っ込んでくる!みんな避けて!」

禁術使い「許シテオラヌ眠リニ入ッタト思エバコノ有様」
禁術使い「妾ノ邪魔ヲスルデナイ」
第三王子「!?……支配者!この通り贄も供物も用意した。早く余を支配者に加えてくれ」
禁術使い「足リヌ……ガ、加エテヤロウ。サァ手ニ触レロ」
第三王子「これで余も神に……」
禁術使い「違ウナ、神ノ一部ダ」
盗賊娘「一瞬で、姿が消えた!?いや、服と装飾品が落ちてる……」
聖騎士女「見るな、盗賊娘、蛮族娘!」
僧侶「姿が……顔のある蜘蛛……に……」
猟犬女「おい僧侶、アレはお前の聖印にいるんじゃないのか!?(唾を吐きながら)」
僧侶「違います。これは、雌の蜘蛛……」

雌蜘蛛「ハハハ、雄蜘蛛ガ封印サレナイ限リ解ケナイ封印。忌々シイ」
僧侶「!?私達が封じた事で……!?」
雌蜘蛛「愛シイ雄蜘蛛……封印サレタ雄蜘蛛モソコニイル。コノ距離ナラ贄モ供物モ少ナクテ良イ」
雌蜘蛛「先ニ余ッタ分ヲ妾ノ腹ニ入レルカ」

盗賊「触れたら一瞬だぞ、ちょっと分が悪すぎる……」

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