Post-0069

戦士「おう、ただいま」
魔法使い「帰りましたー」
僧侶「戦士さんと魔法使いさんで出かけるなんて珍しいですね」
盗賊「フン、何考えてるか知らねえが、その袋に隠してる物だせよ。何隠してるんだ」
魔法使い「な、何も隠してないですよー」
盗賊「バレないわけないだろ。そもそもお前ら2人で出かけてる時点で怪しいんだよ」
戦士「はー。盗賊、お前さ、仲間までそういう目で見るなよ」
盗賊「入れ替わってないとも言えないだろ」
戦士「入れ替わられるような馬鹿もうちにはいねえよ」
盗賊「わざを喧嘩を売って誤魔化すな。ヤバいものではないな。そういう奴じゃねえ」
魔法使い「まあ隠すの無理ですね。だから今日行ったんです」
戦士「ほらよ。俺らが出会った日の記念だよ。お前用の新しい革靴」


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Post-0068

魔法使い「あれ?今日はみなさんいないんですね」
看板娘「なんか急ぎの仕事で、肉体労働だから魔法使い誘わないで行くって言ってたよ。僧侶はさっき帰った」
魔法使い「なーんだ。じゃあたまにはゆっくり本を読みながら飲ませて貰おうかな。まずエールを」
看板娘「はいよ。多めに注いどいたよ」
魔法使い「ありがとうございます」

別卓「あの戦士みたいな馬鹿がのさばると俺らまで馬鹿に見られるよな」
別卓「騎士様もお固くてさ」
別卓「あの盗賊だってただ者じゃないだろ。本当に人間か」

看板娘「あんた……泣いてるのかい!?」
魔法使い「悔しい……大事な仲間が馬鹿にされているのに、僕は怒って殴りに行く事さえできない……」
僧侶「それは優しさですよ。あなたが怒りにまかせて魔法を使ったらこの酒場は消し飛ぶでしょう」
魔法使い「僧侶さん……」
僧侶「いいんですよ。あなたがそこまで怒るだけの価値がみなさんにはある。私もそう思っています」
看板娘「馬鹿でもお固くても人間じゃなくても、いい奴らじゃないか。あんたも。ほら、おしぼりで顔ふきな」


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Post-0067

騎士「ふむ、魔術学園で使われていた魔力が生態系に影響を及ぼしたと」
戦士「つまり、魔法でなんか化け物が大量に生まれたんだな」
僧侶「漏れると不味い情報ですよね」
盗賊「大丈夫、もう外に預けてある。俺らが帰らなければ情報は官憲に行く」
騎士「頼りになるな」
学生「大丈夫です、そんな不義理な事はしません」
戦士「お前も色々情報くれてありがとうな。何言ってるのかさっぱりわからんかったけど」
学生「いえ、少しでもお役に立てて嬉しいです。冒険者さんって凄いですね」
盗賊「凄くもねえよ。お前らの方が世の中の役に立ってるだろ」
学生「そうでしょうか……?」
戦士「やりたい事をやりゃあいいんだよ。興味あるならうちに来てみるか?」
学生「いいんですか……!?」
騎士「はは、現実を見れば思い直すかも知れないしな」

戦士「あのときお前誘って正解だったよな」
騎士「ここまで素晴らしい人材だとは思っていなかった」
魔法使い「あはは、みなさんが扉を開いてくれたからですよ」


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Post-0065

騎士「少々敵が多いな」
戦士「来たのを順次ぶっ倒せばいいんだよ」
騎士「シンプルだな」
盗賊「まあ間違ってはいない」
僧侶「みなさんご加護を!<祝福>!」
魔法使い「ちょっと時間を稼いで下さいね!(詠唱開始)」

僧侶「危ない!戦士さん!横から!」
戦士「2対1程度で余裕ぶっこいてんじゃねえ!おらァ!」(殴り倒す)
(横から敵が迫る)
僧侶「危ない!」
戦士「危なくねーよ」
盗賊「その通り」(横から来た相手を足払いで転ばせる)
騎士「横は頼れる仲間がいるからな」
魔法使い「お待たせしました!<眠りの雲!>」
戦士「後ろもな」


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Post-0064

僧侶「む、むごい……。神よ、この者の魂を天に迎えたまえ……」
戦士「こいつ、誰より先に飛び出したんだろ。誰より……。なあ、他の奴らは何してたんだ?」
騎士「駄目だ戦士。他を責めるな。こいつは勇敢だった。他が勇敢でない事は責められない」
盗賊「そうだな。誰だって死にたくない」
魔法使い「でも、この人は先に飛び出したんですよね」
戦士「そうだな。こいつの無念を、晴らして、やらないとな……」
騎士「よく飲み込んだな」


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Post-0060

魔法使い「大変です!戦士さんが山賊のアジトに捕まったらしいです!」
盗賊娘「……!」(酒場を飛び出す)
僧侶「盗賊娘さん!」
盗賊「行かせてやれ。行かなかったのと行って無駄だったのは違う」
魔法使い「無駄って……!?」
騎士「助けに行く必要がないという事だ。殺さずに捕まえている時点で山賊の負けだよ」
盗賊「あいつを納めておける檻なんてないからな。盗賊娘を見失わない程度に追うぞ。急がなくていい」

戦士「さすがに20人出てくるとは思わなかったな。ボコボコだ」
見張り「黙れ」
戦士「腹減ったんだけど飯は?」
見張り「ない」
戦士「テーブルにあるじゃん」
見張り「お前の分はない」
戦士「じゃあ勝手に貰おうかな」
(鉄格子をバキッと外す)
見張り「お、おい」
戦士「これ武器になるな」
見張り「こ、降参していいですか?」
戦士「お、偉い。武器捨てて座りな」

戦士「さすがに20対1だと喰らうよな」
戦士「でも6対1を5戦なら朝飯前だ」
戦士「ん?計算違うか?まあいいや。下から順に行こう」

盗賊娘「戦士!」
戦士「お、お出迎えありがとう。全員殴り倒してるから後で回収しよう。酒ある?」


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Post-0058

戦士「ん……?貴族の行列か……?」
盗賊「別の領土の貴族が来てるらしいな。それじゃないか?」
僧侶「一応、跪いておきましょう」
戦士「俺らの雇い主でもないのに?」
盗賊「お前は雇い主にも跪かないだろうがよ」
騎士「いや、不要だ。冒険者は保護の対象外。私も敬礼だけで良い」
戦士「ふーん」

(貴族の行列の前で男が跪くのにもたつく)

貴族「ふん」

(無慈悲に男に剣が振り下ろされる)

騎士「おっと」
(あえて鎧で受ける)

貴族「む……?何故受ける、騎士?」
騎士「この男は貴殿の領民ではない。処す権利は貴殿にはない」
貴族「貴族は王権に与えられた権限があるが?」
騎士「王権は治安のために処理権を与える。この男は治安には影響しない」
貴族「貴族の権限を軽んじるつもりか?」
騎士「王権は神権に与えられ、貴族の権限は王権に与えられる。貴殿にこの男を処す権利はない」
貴族「ふむ、侮辱と受け取るぞ」
騎士「……貴族を侮辱しているのはお前自身だ。王から与えられる臣民を無駄に死なせようとは、貴族の風上にも置けぬ」

戦士「あー、完全にキレてるな。貴族も可哀想に」


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Post-0055

戦士「くそ、相手が冒険者だとやりづれー」
騎士「戦闘を回避するわけにはいかないのか?」
盗賊「駄目だな、相手がやる気だ」
僧侶「ファーストブラッドで処理できませんか……?」
魔法使い「ファーストブラッドだと僕出番ないですね」
騎士「魔法は手加減ができない。魔法なしで殴り合う、で良いか?」

(しばらくガチの殴り合いの後)

戦士「くぁー、強え。倒れねえ」
騎士「さすがに、これは、キツいな……」
盗賊「おい、なんでそんなに立ち向かうんだ?」

相手「お前らが譲れよ。そっちが悪者だろ」

戦士「は?お前らだろ」

相手「お前らだろ」

魔法使い「ストップ!まず話し合いましょう。たぶん僕ら全員騙されてます!」


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Post-0053

悪人「おい、ガキを殺されたくなければ降伏しろ」
騎士「みんな動くな」
悪人「人質はな、まず1人殺すんだよ。じゃないと本当に殺すと思わないだろ?」
戦士「お、おい、やめろ」
悪人「はははは!」(子供を1人突き落とす)
僧侶「神よ!」
(魔法使いが飛び出す)
魔法使い「手を掴んで!<空中浮遊>!」
盗賊「魔法使いよくやった!」(他の子供に剣を突きつけている護衛を引きずり倒しながら)
騎士「グチャっとやるぞ!殺到!」
戦士「空の上まで突き上げてやるぜ!勝手に落ちろ!」
僧侶「死ぬところに当たっても恨みっこ無しですよ」


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Post-0050

盗賊娘「あのさ、戦士が腹空かしてるって聞いて」
騎士「ああ、酒場の隅で最後の干し肉しがんでるぞ」
盗賊娘「ねえ戦士、あのさ、ごはん、作ってきたんだ。助けてくれたお礼に、だよ」
戦士「あー、すまねえな。でもな、お返しを期待して助けた訳でもねえから」
盗賊娘「馬鹿!もう作ったんだから断られたってあたしが食べきれるわけないじゃない!」
戦士「そりゃそうか、じゃあ、せっかくだし。ただ、この礼は別でちゃんとするからな」
盗賊娘「いらないって。ほら、食べなよ」
戦士「礼をさせてくれないんじゃ食えないな。俺は借りを作るのは好きじゃねーんだよ」
盗賊娘「みんなだってあんたに借りを作りたくないよ」
戦士「あ、そうか、それは考えてなかった」
盗賊娘「本当に馬鹿だねあんた。とりあえずこれは助けてくれたお礼に、だよ。ほら食べな」
戦士「お、おう。せせらぎ村のワインまで入ってるのか」
盗賊娘「あ、あんたが好きって言うからさ」
戦士「すまねえな。じゃあ頂くぜ」

僧侶(たまには仕事のない日が続いてもいいですね……)


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