Post-0015

戦士「なぁ。騎士ってさ、アイツ面白いよな。冒険者やってるのも含めて」
魔法使い「あなたも相当面白いですけどね」
盗賊「言ってるお前も相当だぞ」
僧侶(苦笑)
戦士「アイツなんでこんな辺境で冒険者やってるんだ?」
騎士「(ドアを開けながら)直接聞けよ」
盗賊(笑)
戦士「お、おう」
騎士「隠してもいないからな。左遷だよ左遷」
魔法使い「何かあったんですね」
僧侶「本人も言いづらいでしょうし、私が言いますよ。当時の事は知ってます」
騎士「知られていたのか」
僧侶「王子がね、かんしゃくを起こして投げた物が女官に当たったんですよ」
戦士「あーわかった。言ったんだな。『王子、剣を抜かれよ』って」
騎士「お前も知っていたのか」
戦士「知らねえよ。でもお前ならそう言うだろ」
盗賊「本ッ当にブレないな。生きてて辛くないか?」
騎士「?そうあろうと思って生きてるだけだが?」
僧侶「そういう点も含めて、私は騎士さん大好きですよ」
戦士「だな、今日は俺の奢りでいいよ」


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Post-0011

戦士「さすがに連続のタダ働きは辛いな」
僧侶「でも子供達は笑ってましたよ」
盗賊「笑顔で腹は膨れねえな」
騎士「収入がないと厳しいな。皆、私の屋敷で食事でも?」
盗賊「お前に喰わせて貰うくらいなら土喰うわ」
戦士「盗賊、お前土の味本当に知ってるのか?」
盗賊「生々しいな。撤回するわ。虫喰う」
戦士「虫は喰った事あるんだ?」
盗賊「思い出させんな」
騎士「意地を張らずに屋敷に来ればいいのに」
戦士・盗賊「「黙ってろ」」
僧侶(苦笑)

看板娘「ほら、お人好しども。エールだよ」
戦士「頼んでないって」
看板娘「おっとオーダーミスだね。腹の中にでも捨てておいて」
盗賊「感謝」

看板娘「ほら、肉盛りだよ」
僧侶「おや?注文違いでは?」
看板娘「あっちのダンディどもがお嬢さん達に奢りだってさ」
野次馬(サムズアップ)
騎士「すまんな、今度儲けたらもっと高いのを奢るよ!」


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Post-0010

乞食「……。だれか、だれか助けて」
盗賊「うちは駆け込み寺なのか……。今日は僧侶様もいないぞ」
戦士「大事そうに手彫りの神像を持ってるな」
(騎士、乞食の前に歩いてかがみ込む)
騎士「素敵な神像を持っているじゃないか。是非私の聖印と交換してくれ。少々趣味が悪いが」
乞食「そ、そんな高そうな物」
騎士「いや、君の持っている神像の方が思いが籠もっている。頂くよ」
(騎士、そっと神像と金の聖印を交換する)
乞食「あ、ありがとうございます。それより」
騎士「待ちたまえ。釣りがある。なにか一つ叶えてやろう。座ってミルクを飲み、考えろ」

盗賊「はー、くっせえ芝居しやがる」
戦士「頭が痛いことにな、あれな、真面目にやってるんだ、あいつ」


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Post-0009

騎士「みんな揃っているな。結構結構」
戦士「なんで鎧凹んでるんだよ」
盗賊「戦うのはいいけど喰らうなよ」
魔法使い「相手の面子のために一撃入れさせたんでしょう?」
僧侶「さすが騎士様ですね」
騎士「全てを先回りして言うな。通りがかりにな、女性に侮蔑の言葉を吐く騎士がいたのでな」
戦士「はいはい。で、今度は看板娘の尻を撫でた馬鹿を殴り倒すのか?」
騎士「そんな奴がいるならな」
盗賊「昔はいたがもういないな」
騎士「結構」
魔法使い「強面の騎士様がいますからね」

看板娘「どうでもいいからなんか注文しな」


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Post-0007

魔法使い「あー出遅れましたね」
(酒場のドアを開ける)
戦士「おう弱虫」
盗賊「よう頭でっかち」
僧侶「ようこそ、魔法使いさん」
魔法使い「優しいの僧侶さんだけですよね」
僧侶(にこにこ)
盗賊「で、そのもじもじしてるのはなんか頼みがあるんだろ?」
戦士「お前本当にわかりやすいよな」
魔法使い「さすがみなさん。実は路地裏で泣いてる子を見かけちゃいまして」
盗賊「馬鹿!ギルド関係なら手を出しちゃ駄目だし、そうじゃないなら置いてきた事が問題だろ!」
魔法使い「そう思って連れてきました。入っておいで!」
少女「すみません……」
戦士「あー……また貧乏くじだな……」


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Post-0006

戦士「マズいぞ、山賊の集団が村を狙ってきている」
僧侶「私達が戦っても、数で負けますね」
盗賊「無駄死にはしたくねえなぁ。が、まあ、皆が逃げる時間を稼げるなら、な」

野次馬A「おいお人好しども」
野次馬B「俺らを風景か何かだと思ってるだろ」
野次馬C「おまえらみたいなお人好しどもに当てられちまったよ。おい、みんな武器を持て」
野次馬ども「俺らだって腐っても冒険者だぜ!」


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Post-0005

少女「誰か、誰かお父さんを助けてくれませんか……?」
盗賊「お嬢ちゃん、悪いが今日は俺だけだ。子供の依頼は受けない主義でね」
少女「どうか、どうかお父さんを助けて……」
盗賊「お父さんは偉い人かい?」
少女「いえ、農民です」
盗賊「全く儲からないな。どこの村の話?」
少女「せせらぎ村です」
盗賊「あー、ワインが美味いな。ウチのアホ戦士が買いに行きたいって言ってたわ」
少女「!?」
盗賊「お人好しの僧侶も積極的だろうな、面倒くさい。おいマスター、ミルクでも飲ませてやってくれ」
少女「た、助けてくれるの……!?」
盗賊「俺じゃなく仲間のアホどもがな、呼んでくるから待ってろ。はーめんどうくさい」


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Post-0004

少年「戦士さん、僕が行きます!」
戦士「おお、やってみろ。知ってるぞ、お前は朝晩素振りして、冒険者から見取り稽古している。ゴブリンくらいには勝てるだろうさ」
少年「はい!」
戦士「ただ、あんまりモタモタしていたら俺が手を出すぞ」
盗賊娘(とか言って危ない時に助ける気だよね)
僧侶(ですね。本当に戦士さんって優しいですよね)
盗賊娘(損するタイプなんだけどね)
僧侶(でもそこが好きなんでしょう?)
盗賊娘(!? あ、あんた、刺すよ!?)
僧侶(はは、お二人の祝言の仲持ちをするまでは死ねませんね)
盗賊娘(大概にしないと殴るよ!?)
僧侶(あんなまっすぐな人にはあなたみたいな頭のいい人がお似合いですよ)
盗賊娘(アイツがあんたくらい察しが良ければね……)
僧侶(私もお二人が大好きですから仲くらい取り持ちますよ)
盗賊娘(アタシのタイミングでやらせて)
戦士(……?)
少年「やった!一撃!」
戦士「よくやったな!」


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Post-0003

盗賊「お?酒場に似合わない少年が入ってきたな」
僧侶「普通の身なりですね」
戦士「んー……」
少年「誰か、誰か助けてくれませんか……!?」
(ジョッキをあおって立ち上がる戦士)
少年「……!!」(怯える)
戦士「なぁ、依頼に来たのか?助けを求めに来たのか?」
少年「た、助けて下さい。お金ならありったけもってきました……!」
戦士「金はしまえ。詳しく話せ。助けてと言うなら助けてやる」
盗賊(ヒュー、と口笛を吹く)
僧侶(にこやかに見守る)
戦士「俺はさ、昔、助けて貰えなかった。だから俺は子供を助ける大人になることにしたんだ」
盗賊(吹き出す)
僧侶(にこやかに見守る)
少年「ありがとうございます!」
僧侶「私の出番もありますか?」
盗賊「まあ、俺も少年よりは強いよ」


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Post-0002

僧侶「こんな、幼き命を……むごい……。命を、命を持って贖わせねば」
戦士「ちょっと待て僧侶様、お前はもう聖堂騎士じゃない。人殺しに嫌気がさして引退した腑抜けのお優しい僧侶様だろ。お前が殺しちゃ駄目だ」
盗賊「死んだ子供達も、優しい僧侶様が手を汚す事を望むとは思えない」
騎士「大丈夫だ、生まれた事を後悔するくらい痛めつけて突き出し、吊るして貰えばいい」
戦士「騎士様もアホみたいにブチ切れてるな。僧侶、こういうとき一番に爆発する騎士様が、お前のために抑えてるんだぞ。お前は迷わないで戻ってこい」
僧侶「みなさん……」
盗賊「お前はいつも通り、人を殺めてはいけません、って言ってろよ。それで救われるのは俺たちだけじゃないと思うぜ」
騎士「ともあれ、弔い合戦だ。私の怒りは相手にぶつけよう」
僧侶「怒りで人を殺めてはいけませんよ」
全員「それだよ」


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