Post-0023

戦士「分かれ道だ。急ぐ。別れよう」
騎士「わかった。はやるなよ」
戦士「もちろん。後でな」

騎士「ふむ、ごろつきどもか。私の言葉ではなく戦士の言葉の方がふさわしいだろう」
騎士「子供を離してどけ、クソ野郎ども」

戦士「なるほどお貴族様が黒幕か。騎士様ならこう言うだろうさ」
戦士「子供を拐かすなど貴族の風上にも立てられぬ。恥を知って自刃せよ」

「「向こうじゃなくて良かったな、向こうはもっと強い」」


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Post-0022

戦士「くそっ」(膝をつく)
敵「お前じゃ話にならない。騎士を出せ」
戦士「舐めるな。怒ったのも手を出したのも俺だ。まず俺がやる」
敵「お前では話にならない」
戦士「(立ち上がる)ふざけんな。お前の敵は俺だ」
騎士「……。戦士、私は手を出さない。ここで死ね」
戦士「ありがとうよ」
敵「馬鹿が」
魔法使い「男の世界ですねー」
魔法使い「でもね、僕はその世界ではないので」(呪文を唱える)
盗賊「お前な……空気読めない天才かよ」
魔法使い「痛みだけ取りました。思いっきりやって下さい」
戦士「ありがとうよ」
僧侶「相手を倒せたら、お怪我を治しますね。傷ついたプライドは治せませんから」
戦士「ほんとうに、ありがとうよ」


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Post-0021

看板娘「僧侶さんって優しいけど、そんなに恐いの?」
戦士「俺はあいつを絶対怒らせたくないね」
騎士「まあ、絶対敵にはしたくないな」
盗賊「戦うより逃げる方が圧倒的に良いね」
魔法使い「そうなんですか?」
戦士「昔な、魔法で僧侶が混乱させられたことがあってな」
魔法使い「はい」
騎士「まあ、私の兜を買い換える羽目になった」
魔法使い「え……?」
盗賊「素手でな」


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Post-0020

看板娘「今日は戦士いないの?」
盗賊「ちょっと怪我が大きくてな。神殿に寄ってる」
看板娘「だから僧侶さんもいないんだ」
騎士「そうだな」
魔法使い「戦士さんいないと静かですね」
看板娘「毎度毎度戦士が突っ込んでみんなを巻き込んでるけど、嫌じゃないの?あたしはああいう馬鹿好きだけど」
騎士「それが答えだね」
盗賊「ああいうさ、何も考えないで怒れる奴、いいよな」
魔法使い「いいですよね。勝てない相手にも喧嘩を売る度胸は素敵です」
騎士「私は騎士道精神に反するから怒る、奴は単純に怒る。それは奴の方が純粋に強いよ」
看板娘「馬鹿なのは誰も否定しないんだね」
全員「まあ本物の馬鹿だからな」


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Post-0019

戦士「あぁん?騎士は鎧が価値?」
戦士「何言ってんだお前?アホか?」
戦士「あの騎士はな、高山に登る時にも鎧脱がなかったんだぞ。その体力あれば脱いでも強いだろ」
戦士「あとな、近くで戦ってみろよ。鎧が守ってるんじゃない、鎧で守ってるんだ」
戦士「攻撃を通さない位置で受けてる。あれは鎧じゃなくて着る盾だ」
戦士「俺はあんな近くで抜けるかも知れない攻撃を受けようと思わないね」


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Post-0018

悪役「はは、あのパーティの最大戦力の騎士を捕まえた。魔法で他の奴の弱点を吐かせろ」
騎士「仲間を売るくらいなら自死する!」
悪役「くつわを噛ませろ」
騎士「ー!」
悪役(呪文を唱える。騎士の目がうつろになる)
悪役「戦士について教えろ。特に弱点だ」
騎士「戦士はまっすぐな男だ。剣術ではなくあり方にこそ価値がある。弱点は子供を放っておけない事だ」
悪役「そういう事ではなくて。じゃあ、盗賊は」
騎士「盗賊は口は悪いが誰よりも仲間思いだ。必要なら隠れて手を汚す事も厭わない。全てを引き受けようとするのが弱点だ」
悪役「だからそうじゃなくて。魔法使いは?」
騎士「魔法使いは勤勉で、臆病だがそれを上回るほど勇敢だ。自己評価が低いのが一番の弱点だ」
悪役「頼むから有益なことを教えてくれ。僧侶は?」
騎士「優しい男だが、心は誰よりも強い。そして怒らせたら私より強い。自制心が強すぎるのが弱点だ」
悪役「嘘までつくのか」

(突然扉が蹴り開けられる。先頭には僧侶)

僧侶「卑劣な手を……!」(血管が浮いている)
戦士「あー、降参した方がいいぞ。死なないけど死んだ方がマシってくらいには痛い目に遭わされる」


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Post-0017

魔法使い「なんか世界が回ってますー……」
盗賊「あー、こいつには蒸留酒は駄目だったか」
戦士「飲ませたのお前だからな」
魔法使い「僕だってね、戦士さんみたいにね、男らしくね……」
盗賊「絡み酒かよ」
魔法使い「でもね、僕にはね、勇気がなくてね……」
戦士「そうか?魔法って恐いだろ?お前はそれが普通に使える」
魔法使い「違うんですよ。結局魔法なんて自分の力じゃない」
騎士「そうか?お前は力がなくても最終的には立ち向かうだろ」
魔法使い「僕だけみんなのお荷物なんですー」
盗賊「何言ってるんだよ。最強の力はお前が持ってるだろ」

看板娘「しらふの時に言ってやりなよ」
全員「真顔で言えるかよ!」


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Post-0016

盗賊「なぁ、<風>の気持ちいい夜だなぁ……」
??「……」
盗賊「もうよ、降りないか?これ以上無駄だろ」
??「暗殺者<風>がこの世にいるのに、何から降りるんだ?」
盗賊「下らねえ殺し合いからだよ。もうみんな死んだだろ」
??「私と、<風>が生きている」
盗賊「<風>は死んだし、お前の勝ちだよ。それでいい」
??「それでいい?」
盗賊「そもそも死にゆく人の顔を見ても何も思わない」
??「当然だ」
盗賊「でもな、絶望からよみがえる人の顔を見た事ないだろ?もうだめだ。それ無しには生きられない」
??「腑抜けが」
盗賊「だから<風>は死んだんだよ。それでいいだろ?お前が最強の暗殺者だ」
??「ふん」
盗賊「ただな、俺はいい。俺以外に手を出したら、もう一度<風>が吹くぞ」


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Post-0015

戦士「なぁ。騎士ってさ、アイツ面白いよな。冒険者やってるのも含めて」
魔法使い「あなたも相当面白いですけどね」
盗賊「言ってるお前も相当だぞ」
僧侶(苦笑)
戦士「アイツなんでこんな辺境で冒険者やってるんだ?」
騎士「(ドアを開けながら)直接聞けよ」
盗賊(笑)
戦士「お、おう」
騎士「隠してもいないからな。左遷だよ左遷」
魔法使い「何かあったんですね」
僧侶「本人も言いづらいでしょうし、私が言いますよ。当時の事は知ってます」
騎士「知られていたのか」
僧侶「王子がね、かんしゃくを起こして投げた物が女官に当たったんですよ」
戦士「あーわかった。言ったんだな。『王子、剣を抜かれよ』って」
騎士「お前も知っていたのか」
戦士「知らねえよ。でもお前ならそう言うだろ」
盗賊「本ッ当にブレないな。生きてて辛くないか?」
騎士「?そうあろうと思って生きてるだけだが?」
僧侶「そういう点も含めて、私は騎士さん大好きですよ」
戦士「だな、今日は俺の奢りでいいよ」


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Post-0014

戦士「俺は本当に貴族に勝てねえな……」(倒れる)
貴族「はッ、平民が。貴族に逆らおうなどとは100年早いわ」(戦士の顔を踏みにじる)
騎士「その汚い足をどけろ。貴様ごときが踏んでよい顔ではない」
貴族「なに!?」
騎士「その男は生まれは卑しく考えも浅い。馬鹿だし剣の腕も並程度だ」
戦士「追い打ちかよ」
騎士「しかしその男は人のために命を賭けられる。それだけで貴様などよりよっぽど尊い。人を虐げる貴族などよりな!」
貴族「騎士風情が私に逆らうのか!?」
騎士「生まれは生き方に優先しない。まず足をどけ、詫びるなら許そう。でなければ、地獄で永遠に悔やめ」
戦士「お前のそんな顔初めて見たよ……」


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