Post-0107

呪術女「日、暮れる。夜、悪霊、時間。勇者、飯、強い、食べる、望む?」
蛮族娘「呪術女、飯、強い。呪術女、もしも、強い、嫁。オレ、強い、勇者。でも。オレ、強い、飯」
魔法使い「なるほど、呪術女さんと蛮族娘さんでご飯を作ってくれるんですね」
盗賊「だいたい分かってるのか?」
魔法使い「たぶん、強い、っていうのは言葉として良い、とか上手いとか、とてもっていう意味ですね」
僧侶「凄いですね魔法使いさん」
魔法使い「いえ、みなさんの言葉、凄く古代魔法語に近いんです。面白いですね」
盗賊「それはそうと、何を喰わされるんだろうな……」
戦士「心配いらねえよ。ちょっと飾りっ気ないけど美味いもん喰えるぜ」
騎士「ならば安心、だが、保証しているのが戦士なのが若干信用しきらないな……」
盗賊「あいつは腹に入れば全部美味い、だからな……」

騎士「驚きだ。これは美味い。確かに高価な香辛料は使われていないが、知らない薬味が効いている」
戦士「な、病みつきになるだろ」
盗賊「酒も美味いな」
蛮族娘「肉、オレ、仕留めた。飯、オレ、強い。オレ、強い、嫁、なる、できる。オレ、戦士、強い、信じる」
呪術女「蛮族娘、強い、動いた。飯、喜ぶ、思う、喜ぶ。蛮族娘、強い、嫁(穏やかに微笑む)」
戦士「なんか俺今不味い事言われてない?」
魔法使い「今頃気づいたんですか……(冷たい目)」
騎士「まあ気づいたのなら殊勝にするんだな」
魔法使い「ご飯が終わったら、皆さんのお話を聞くのに<対話>を使わせて欲しいです。蛮族娘さん、みなさんにお願いして貰えますか?」
蛮族娘「うん!」

#ちょっとズレてるお人好しども

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Post-0106

僧侶「ふう、なんとかなりました。大変ですが命に別状はありません」
呪術女「我、感謝。我、伏せる、感謝。勇者、伏せる、しない。我、勇者、ない。だから。我、伏せる、感謝」
(両手をついて深々と頭を下げる)
僧侶「そ、そんなたいした事はしていません」
騎士「そうだ。集落の代表者に土下座をさせたとなれば私達の良識を疑われる。顔を上げられよ」

魔法使い(伏せる。感謝。土下座。勇者は土下座しない……)
魔法使い(蛮族娘「オレ、道、わかる。お前ら、来てくれる、伏せる、喜ぶ。強い、喜ぶ」)
魔法使い(あっ……。蛮族娘さん、そんなに、嬉しかったんだ……。誇り高き戦士なのに……)

魔法使い「ごめんなさい、今回の件、もしかしたら僕冷静ではいられないかも知れません」
戦士「だよな。一番強い奴ら連れ去った上に集落を焼き払うなんて」
盗賊「しかし片手間に襲った感じだ」
騎士「一番強い集団を連れ去り、自分たちも精鋭を残して他の者を送ったのだろう」
僧侶「許せませんね」

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Post-0105

呪術女「我、勇者、案内、する。我、ら、勇者、来る、喜ぶ」
蛮族娘「呪術女、今、長、変わる。オレ、呪術女、強い、信じる」
魔法使い「集落まで案内してくれるようですね」
仮面の戦士達「…………」
戦士「その細身でなんであんな力出るのか理解できねえ」
騎士「色々ありそうだな」
盗賊「まあ敵意はなさそうだ、ついて行こう」

盗賊「こりゃあ酷いな、焼き討ちされたのか」
(……どくん……)
僧侶「みな、手を動かして!酒で傷痕を洗って!傷痕を火で焼くんだ……!」(走り出す)

ナンバー2「向こうの村から煙が……」
聖堂騎士「どうしますか?」
ナンバー2「フン、ここで時間を使ったところでヤツの運命は変わらない。ちょっと遊んでいくよ」
聖堂騎士「はい」

ナンバー2「山賊の焼き討ちか、酷い有様だ。皆走れ!半分は村、半分は追いかけろ!」
聖堂騎士「私は村へ……!」

ナンバー2「聖堂騎士!祈りの印を結んでいる暇があったら手を動かせ!酒で傷を洗って傷口を焼け!」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「いいか、あたしら飼い犬の飼い主は偉大なる神だ。祈りは死んだ後でいい、まず生きている者を救え」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「忘れるなよ、あたしらは神罰を与えるもの。しかし、その前に神に仕える者は救いを与えなければならない。たとえ相手が死ぬべき神敵でも、与える救いが死であっても、だ。」
ナンバー2「お前は村に入る時に迷わなかった。そこだけは合格点だ。が、お前は優しすぎるな」
聖堂騎士「あまりにも酷い状態なので……」
ナンバー2「その迷いで1人死ぬぞ」
その他「こ、この傷を焼いたら死んでしまうのでは……?」
ナンバー2「迷わず焼け!それで助かるなら良し、死ぬなら長く苦しめなかった、でいい。動け!」

魔法使い「僧侶さん、落ち着いて。あなたが奇跡を起こさなければ誰がみんなを助けるんですか!」
僧侶「あ、ああ、すみません、取り乱しました」

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Post-0101

盗賊「準備はこれでいいか……。本当は、辺境に詳しい野伏がいればいいんだが……」
騎士「そう都合良い者はいないな。探す時間も惜しい、蛮族娘に先導を頼もう」
蛮族娘「オレ、道、わかる。お前ら、来てくれる、伏せる、喜ぶ。強い、喜ぶ」
魔法使い「あれ……?もしかして、これ……?」
僧侶「魔法使いさん、何か気づいたんですか?」
魔法使い「多分、蛮族娘さんの言葉、古い魔法語に似てる気がします」
盗賊「ふーん。おい、戦士、蛮族娘より先に行くな。はやってるんだろ、少し何か話せ」
戦士「お、おう」

蛮族娘「兄、勇士、戦士、誓い、友。どうして、戦士、勇士、仲間?」
戦士「あー、勇士についてか。あいつと俺、家族らしいんだよな」
盗賊「らしい?」
戦士「俺も勇士もあんま言葉通じねえからさ」
盗賊「ふーん。何があった?」
戦士「いや、調査の護衛で勇士の部族の近くに行った時にな、三つ目熊に襲われてる奴がいたんだよ」
僧侶「三つ目熊は大人しいですが、あまりにも大きいので暴れると危険すぎますね」
戦士「うん、襲われた奴も傷だらけで、助けたんだが、とどめを刺す前に邪魔されてな」
蛮族娘「三つ目熊、我ら、祖霊。祖霊、傷つける、呪い、巻かれる」
戦士「そう、その祖霊とか。邪魔してきたのが勇士なんだけど、話を聞くとよ。祖霊とか言うのが狂って部族の人を襲っていると言うんだが、祖霊とか言うのは傷つけては駄目らしく、どうにもできないって言うんだよ」
魔法使い「祖霊……。僧侶さんから見ての神様ですよね。それは、確かに傷つけられません」
戦士「でもなんか、よそ者が部族に家族として受け入れられる時、加護を貰うために一匹だけ仕留めていいって言うんだよ」
騎士「なるほど、それで感謝されて」
戦士「まあそうなんだけどな。その前に『部族に迎える』にふさわしいかを試す、って言って勇士と決闘するハメになった。アイツめちゃくちゃ強かったよ。なんで手を抜かなかったんだろうな?」
蛮族娘「兄、戦い、弱い、しない。兄、家族、つくる、オレ、いいなづけ、弟」
戦士「……?まあ最終的には三つ目熊を仕留めたんだけどな。それからアイツとオレは家族だよ。『何かあったらお互い助け合うのが家族』って言って別れた。俺にも別の家族ができたんだよな」
魔法使い「……それって……。」
盗賊「はははははは!どうなっても知らねえぞ」

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Post-0104

盗賊「そろそろ虫が多い範囲になるな。タバコを水に浸して、その水を身体に塗れ」
魔法使い「虫除けじゃなくタバコなんですね」
盗賊「虫除けの草は収穫してすぐ使わないと効果を失うからな。タバコの方が保存が効く」
僧侶「タバコですか……」

ナンバー2「あん?なんだ、女がタバコ吸っちゃいけないのか?」
聖堂騎士「いえ、そうではなく、匂いで気づかれるのでは……?」
ナンバー2「気づかれて構わない。気づかれる位置にいる時点でもう勝ってる。首を落としちまえば仲間も呼べない」
聖堂騎士「あまりにも苛烈ですね」
ナンバー2「処刑部隊を送られてる時点で神に見放された人でなしさ。あたしら狗に喰われるのがふさわしい」
聖堂騎士「なんとむごい言い方を」
ナンバー2「おい、お前も処刑部隊だ。神に魂を捧げたなら黙って狗になれ」
聖堂騎士「は、はい……」
ナンバー2「っはぁー(紫煙をくゆらす)。なんでもいいからよ、踏みとどまるためにすがるものを見つけな」
聖堂騎士「それは、私にとって神です」
ナンバー2「そうかい。悪いことは言わない、他になにか1個見つけな。女でも酒でもいい」
聖堂騎士「なんという罰当たりな」
ナンバー2「ははッ、そこであたしを誘わない小心者だからナンバーがつかない」
聖堂騎士「声をかけたら殴り飛ばされるでしょう?」
ナンバー2「そりゃそうだ」

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Post-0100

騎士「おお、お互いの意思が疎通できる魔法か。便利だな」
魔法使い「ええ。ただ、ちょっとコストが高いので連発すると厳しいです。あと……」
戦士「あと?」
魔法使い「うわ、どこを見ていいんだろう。ジロジロ見たら失礼だし」
魔法使い「こんな感じで思ってる事がお互い全部筒抜けです」(赤面しながら)
蛮族娘「弱き者は何を言ってるんだ?部族の正装だぞ?」
僧侶「と、とにかく効果が切れる前に全部聞きましょう」

戦士「なるほど。境界を越えたよそ者を、勇士はそれでももてなした。のに、遺跡から帰ってきたよそ者は礼をすると言って勇士達を呼び、しびれ薬を飲ませて捕まえて連れ去ってしまったのか」
蛮族娘「そうだ。オレは必死で追ったが、鉄の塊に勝てなかった。奴らは誇り高き戦士のオレをあざ笑って立ち去った」
騎士「許せんな。もてなしてくれた者を罠にはめるとは」
蛮族娘「お前も鉄の塊だ。お前も卑怯なのか?」
騎士「そんな事はない。鎧は着る者によって輝くのだ」
戦士「勇士がピンチなら助けに行くしかねえな。案内を頼めるか?」
蛮族娘「当然だ」
戦士「じゃあちょっくら行ってくらぁ」
僧侶「流石に一人では行かせられませんね」
盗賊「こっちから領域に手を出してる。これは雇い主に言って新しい仕事にして貰おう」
魔法使い「流石盗賊さん、頭が良いですね」
盗賊「幸いこちらには言葉が少し通じる蛮族娘と、<対話>の使える魔法使いがいる。俺らが適任だよ」
魔法使い「そろそろ<対話>が切れますね」
蛮族娘「盗賊、頭、強い。オレ、お前、認める。お前、短刀、似てる」
盗賊「はは、ありがとうよ」

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Post-0102

盗賊「森が深いな……。木の根に足を取られるな。転ぶと痛いでは済まないぞ」
僧侶「盗賊さんは野伏みたいに野外も得意ですね」
盗賊「はは、色々あって、な。しかし先が見えない」
騎士「む。先刻から、小さく歌のような何かが……」
魔法使い「歌……あ……めまいが……」
蛮族娘「せらっぱ!かみーれ、うぇけな、りーば!」(突然耳を塞ぐ)
魔法使い「この眠さ、魔法です……!なら、<魔力除外壁>!これで……!違う、魔力じゃない、歌だ……」(倒れる)
盗賊「魔法使いよくやった!みんな耳を塞げ!」

(槍を持った仮面の戦士達が襲いかかってくる)

戦士「塞いでる暇ねーだろ!なんだこの馬鹿力!?その体格で出せる力じゃねーだろ!」
騎士「分かっていると思うが殺すなよ。おそらく蛮族娘の関係者だ」

蛮族娘「あが、らいらまーな、でぃあっが!」
??「だいあ、ぐのーら、でぃしあ!」
蛮族娘「やーが、かみーれ!戦士、勇士、あぶらーば!」

(戦士達が槍を引く)
(フェイスペイントの女が木の陰から出てくる)

??「わかった、すまない、勇者たち」
蛮族娘「大丈夫、呪術女、敵、違う」
呪術女「すまない、勇者達。我、呪術女。今、勇者、いない。我、集落、まもる、している」
騎士「なるほど、集落の長を代行しているのだな。私は騎士。よろしくお願いする」
呪術女「鉄の塊、我、強い、嫌。でも、鉄の塊、勇者、あれば、我、辛い、しない」
僧侶「魔法使いさん、<覚醒>です。大丈夫ですか?」
魔法使い「あ、おはようございます。さっきのあれ、多分魔法じゃなく、近いけど違う技術です。面白い……です!」
盗賊「少し空気読もうか」

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Post-0099

騎士「彼女の状況を詳しく知りたいが、こうも片言だと……」
盗賊「ゆっくり聞くしかないな」
蛮族娘「誉れなき、行い!オレ、勇士、助ける、なかった!誉れなき、もの、ども!」
魔法使い「駄目です。多分急ぎです。<対話>!」
蛮族娘「よくもオレの兄を!油断させて手を出すとは、恥を知れ!」
蛮族娘「寄るな弱き者!オレに邪術をかけるなら舌を噛む!」
魔法使い「うん。大丈夫だよ。君の勇気はわかるよ。くやしいね。話を聞かせて」
蛮族娘「……!?話が、わかる……!?」
魔法使い「邪術はね、人と仲良くするためにあるんだよ」
戦士「名前を教えてくれるか、勇士の妹」
蛮族娘「勇士を知っているのか!?お前、戦士か!オレの許嫁の!」
戦士「勇士は知ってるが許嫁は知らねえ」
騎士「まあ嘘をつけるほどの頭はないからな」


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Post-0098

盗賊「辺境との境の警備、ねえ。紳士協定でお互い手を出さないんだろ」
騎士「紳士協定があるからこそ、だな。お互い見張り合っている建前が必要だ」
戦士「一日歩いてそれなりの金、酒も飲めるしいいんじゃねーの?」
魔法使い「あ、あそこに誰かが!」
僧侶「いけない、怪我をしている……!」

魔法使い「ちょっとどこを見ていいかわかりませんね。僕には刺激が強い露出度です」
戦士「あまり近づくなよ、素手でも首を引きちぎれる筋肉をしてる」
蛮族娘「……?」
僧侶「気づきましたか?」
蛮族娘「卑怯!先に、手を出した!勇士、兄、誉れなき、行い!」
騎士「こちらの言葉が……誉れなき行い?」
蛮族娘「戦士、兄、勇士、約束、守る!戦士、兄、部族、助ける!オレ、勝てない、だった。悔しい、悔しい、悔しい!」
盗賊「お、おい、泣くな。戦士、知り合いか?」
戦士「知らねえ。でも勇士は知ってる。お前、勇士の妹か……?」
蛮族娘「戦士、オレ、いいなづけ、兄とオレ、助ける、約束!」
魔法使い「いいなづけ……?」
戦士「おい魔法使い、なんで冷たい目で見るんだ……?」


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Post-0095

戦士「狭い通路に射手が5人。殺意たけー。さすがに根性じゃ通して貰えないな」
騎士「クロスボウだと鎧も貫通するな」
盗賊「警告無しで撃ってきたぞ」
魔法使い「<不可視障壁>!」
僧侶「なぜコストの低い<障壁>ではないのですか?」
魔法使い「みなさん、もちろん突破ですよね?」
戦士「もちろん。何かいい方法あるのか?」
魔法使い「<魔法の手>はものを動かします。重さに関係なくなんでも。魔法で作ったものでも」
盗賊「……!お前、<棘の壁>出さないだけ優しいな」
魔法使い「じゃあいきますよー!」


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