Post-0061

魔法使い「戦士さん、僕は武器使わないんですけど、戦士さんとか騎士さんの武器って、いい物を使ってるんですよね?僕も良い杖を準備しようかと思って」
戦士「あー、俺は武器はわりと何でもいいな。騎士は違うんじゃないか?」
騎士「まあ、確かに先祖伝来の剣ではある」
戦士「俺はそういうの恐くて使えないな」
騎士「恐い?」
戦士「俺が思いっきり殴ったら大抵武器壊れるからさ。普段全力で武器使わないんだよ、金がもったいなくて」
騎士「ははは、私の武器は品質が良いからな。そう簡単には壊れない」
戦士「はぇー。なるほど、折れない武器を買って思いっきり殴ればいいのか。その剣高い?」
騎士「まあ、これくらいだな」
戦士「おおよそ俺の武器10本くらいだな。買えねえ」
魔法使い「僕の新しい杖も同じくらいですよ」
戦士「なんでそんな物を買えるんだよ」
魔法使い「冒険の報酬貯めたら、この1年で2〜3本買えますよ」
戦士「え、そんなに稼いでた?」
騎士「お前は毎回賭け事と酒に使うからな……」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0060

魔法使い「大変です!戦士さんが山賊のアジトに捕まったらしいです!」
盗賊娘「……!」(酒場を飛び出す)
僧侶「盗賊娘さん!」
盗賊「行かせてやれ。行かなかったのと行って無駄だったのは違う」
魔法使い「無駄って……!?」
騎士「助けに行く必要がないという事だ。殺さずに捕まえている時点で山賊の負けだよ」
盗賊「あいつを納めておける檻なんてないからな。盗賊娘を見失わない程度に追うぞ。急がなくていい」

戦士「さすがに20人出てくるとは思わなかったな。ボコボコだ」
見張り「黙れ」
戦士「腹減ったんだけど飯は?」
見張り「ない」
戦士「テーブルにあるじゃん」
見張り「お前の分はない」
戦士「じゃあ勝手に貰おうかな」
(鉄格子をバキッと外す)
見張り「お、おい」
戦士「これ武器になるな」
見張り「こ、降参していいですか?」
戦士「お、偉い。武器捨てて座りな」

戦士「さすがに20対1だと喰らうよな」
戦士「でも6対1を5戦なら朝飯前だ」
戦士「ん?計算違うか?まあいいや。下から順に行こう」

盗賊娘「戦士!」
戦士「お、お出迎えありがとう。全員殴り倒してるから後で回収しよう。酒ある?」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0059

貴族「くそ、全て上手く行かない……!女を呼べ!」
貴族「……?女を呼べ!」
??「皆眠っているからな、女は来ない。振り返るな」
貴族「……!?誰だ!?」
??「相手が分からないほどおイタを繰り返しているのか。教えない」
貴族「誰か!誰か!?」
??「皆眠っている。黙って話を聞け」
貴族(黙って頷く)
??「お前はおイタが過ぎた。これは、お仕置きだ」
??「だが、馬鹿は嫌いではない。だからあとチャンスを1回やろう」
??「次におイタしたら最終通告に来る。そのときは命の一部を貰う。どこを差し出すか考えておけ」
??「その次で全部だ。お前はもうおイタできない。わかるね?」
(何かの指が貴族の喉を撫でる)
??「そして、俺だけでなく、扉の向こうにもう一人いる。お前は帰れ」
(わざとらしく去って行く足音)
別の声「ずいぶんおイタしてるね。時々様子を見に来る。ご自慢の屋敷、どれだけ警備をしても無駄だよ」
貴族(黙って頷く)
??「屋敷の使用人に当たるようなおイタもするなよ。じゃあな」
(気配がふっと消える)

盗賊「おう、盗賊娘、ちょっといいか」
盗賊娘「うん」
盗賊「お前ももうおイタするなよ」
盗賊娘「だってさ」
盗賊「戦士が巻き込まれるから、余計にだよ」


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Post-0058

戦士「ん……?貴族の行列か……?」
盗賊「別の領土の貴族が来てるらしいな。それじゃないか?」
僧侶「一応、跪いておきましょう」
戦士「俺らの雇い主でもないのに?」
盗賊「お前は雇い主にも跪かないだろうがよ」
騎士「いや、不要だ。冒険者は保護の対象外。私も敬礼だけで良い」
戦士「ふーん」

(貴族の行列の前で男が跪くのにもたつく)

貴族「ふん」

(無慈悲に男に剣が振り下ろされる)

騎士「おっと」
(あえて鎧で受ける)

貴族「む……?何故受ける、騎士?」
騎士「この男は貴殿の領民ではない。処す権利は貴殿にはない」
貴族「貴族は王権に与えられた権限があるが?」
騎士「王権は治安のために処理権を与える。この男は治安には影響しない」
貴族「貴族の権限を軽んじるつもりか?」
騎士「王権は神権に与えられ、貴族の権限は王権に与えられる。貴殿にこの男を処す権利はない」
貴族「ふむ、侮辱と受け取るぞ」
騎士「……貴族を侮辱しているのはお前自身だ。王から与えられる臣民を無駄に死なせようとは、貴族の風上にも置けぬ」

戦士「あー、完全にキレてるな。貴族も可哀想に」


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Post-0057

戦士「根性で仲間守った奴を踏みつけたら戦争だろうがよ!?」
戦士「てめえの剣は根性ある奴を助けるためにあるんじゃねえのかよ!?」
戦士「違うならそんな剣へし折ってやる!」
盗賊「あーあ、戦士バチギレだな、ありゃあ止められない」


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Post-0056

男「おう、戦士……久々だな……今冒険者してるんだって?」
戦士「おう、ボロボロだな。何しでかした?」
男「はは、惚れた女がよ、いいところのお嬢さんでよ」
戦士「連れ去られたのか」
男「はは、お前にみたいに強くないからな」
戦士「必死で、守ったんだな」
男「面目ねえ……金もねえ、お前に頼むこともできねえ」
戦士「報酬は貰った。黙って寝てろ」
男「払えねえんだよ」
戦士「払ったよ。立ち向かったんだろ。てめえは相変わらずクソ格好いいよ。そこで待ってろ」


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Post-0055

戦士「くそ、相手が冒険者だとやりづれー」
騎士「戦闘を回避するわけにはいかないのか?」
盗賊「駄目だな、相手がやる気だ」
僧侶「ファーストブラッドで処理できませんか……?」
魔法使い「ファーストブラッドだと僕出番ないですね」
騎士「魔法は手加減ができない。魔法なしで殴り合う、で良いか?」

(しばらくガチの殴り合いの後)

戦士「くぁー、強え。倒れねえ」
騎士「さすがに、これは、キツいな……」
盗賊「おい、なんでそんなに立ち向かうんだ?」

相手「お前らが譲れよ。そっちが悪者だろ」

戦士「は?お前らだろ」

相手「お前らだろ」

魔法使い「ストップ!まず話し合いましょう。たぶん僕ら全員騙されてます!」


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Post-0053

悪人「おい、ガキを殺されたくなければ降伏しろ」
騎士「みんな動くな」
悪人「人質はな、まず1人殺すんだよ。じゃないと本当に殺すと思わないだろ?」
戦士「お、おい、やめろ」
悪人「はははは!」(子供を1人突き落とす)
僧侶「神よ!」
(魔法使いが飛び出す)
魔法使い「手を掴んで!<空中浮遊>!」
盗賊「魔法使いよくやった!」(他の子供に剣を突きつけている護衛を引きずり倒しながら)
騎士「グチャっとやるぞ!殺到!」
戦士「空の上まで突き上げてやるぜ!勝手に落ちろ!」
僧侶「死ぬところに当たっても恨みっこ無しですよ」


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Post-0052

騎士「戦士よ」
戦士「うん?」
騎士「私の知る『普通の戦士』とは、だいたいが金目当てか、あるいは『自分が一番強い』というエゴで生きているように思う。お前はなんでどっちでもないんだ?」
戦士「俺は別にそういうのはどうでもいいな。金のために嫌な事したいとも思わないし、大事なのは強いじゃなくて譲りたくねーもんを譲らねー事じゃねえかな。それができれば後は嫌な奴殴り倒せる程度の強さがあればいいよ」
騎士「お前、生まれが違えば騎士に向いていたのかもな」
戦士「無理だな、頭が足りねえ。勉強とかもしたくねえしな。そういうのは騎士に任せるよ」
騎士「お前と出会えて良かったかもしれん」


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Post-0051

屑「戦士はどこだ!?おとなしく出せ!」
盗賊「不倫を隠そうとした屑か。バレて意趣返しか?護衛を4人しか連れずに?」
屑「クソが。戦士を出せ、さもなくば護衛を暴れさせるぞ」
盗賊「お前、何か、勘違いしてないか?」
屑「?」
盗賊「ここは最下層の酒場、人死にが出ても官憲すら来ない無法の地だぞ」
屑「脅しか?」
盗賊「好きに思え。おい、護衛。暴れるなら、出て行く時は『物』として出て行って貰うぞ」
護衛「……(後ずさる)」
盗賊「だよな。強面で脅して小銭を稼ぐのが仕事だ。命まで賭けられないよな」
屑「クソッ」
盗賊「お前は別だ。護衛どもは黙って帰れば見逃してやる。お前はちょっと色々教えてやらないとな……?」

戦士「おう、帰ったぜ。ダイスが爆発して有り金倍になった!何か飲むか!?」
盗賊「おう、良かったな。蒸留酒でも飲ませて貰おうかな」


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