Post-0071

魔法使い「戦士さん、あの聖騎士女さんとはどこで知り合ったんですか?」
戦士「あー、何回か絡みがあったんだけどな。最初のでいいか?」
魔法使い「ぜひ」
戦士「俺は当時傭兵でさ。町の警備をしてたんだが、町で辻斬りが起きてな」
魔法使い「嫌な事件ですね……」
戦士「ああ。でさ、神殿領だったから聖堂騎士様が捜査に来てな。当然俺ら傭兵が疑われるんだよ」
魔法使い「まあ、辻斬りできる以上剣を使えるわけですしね」
戦士「俺らまとめてしょっ引かれてさ。『これで辻斬りが終わればお前らが犯人だ』だとさ」
魔法使い「終わるに決まってますよね。濡れ衣着せられるんですから」
戦士「そこで割って入ってきたのが聖騎士女だよ。『自らの潔白を示してから人を疑え』ってな」
魔法使い「うわー格好いい」
戦士「しかもよ、犯人聖堂騎士だったんだよ。それを一撃で切り伏せた」
魔法使い「はー。でも戦士さんいいところナシですね」
戦士「いや。その時にさ、目を伏せてる奴がいたんだよ。釈放されてから殴りに行った」
魔法使い「戦士さんらしいですね」
戦士「その先にまた聖騎士女がいてさ。『君は見る目があるな』ってよ。そこからある意味腐れ縁だよな」
魔法使い「へぇー」


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Post-0070

盗賊娘「ねえ聖騎士女さん。戦士とはどういう関係なんですか?」
聖騎士女「ただの知り合いだ、心配するな(穏やかな笑顔で)」
盗賊娘「戦士は聖騎士女さんを『信用できる強い女性だ』って言ってました」
聖騎士女「ずいぶん頑張って失礼なく言ったものだな」
盗賊娘「戦士がそういうって事は、何度か一緒にお仕事してますよね?」
聖騎士女「まあ、な。戦士が傭兵だった時代に何度か関わっている。まあ気持ちの良い男ではあるな」
盗賊娘「そうです、ね。言葉は汚いですけど悪い人じゃないと思います」
聖騎士女「私もそう思う。が、男としては無礼すぎる。背中は任せられるが肩は並べられない」
盗賊娘「そう、なんです、ね」
聖騎士女「そうだ、心配するな(穏やかな笑顔で)」


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Post-0069

戦士「おう、ただいま」
魔法使い「帰りましたー」
僧侶「戦士さんと魔法使いさんで出かけるなんて珍しいですね」
盗賊「フン、何考えてるか知らねえが、その袋に隠してる物だせよ。何隠してるんだ」
魔法使い「な、何も隠してないですよー」
盗賊「バレないわけないだろ。そもそもお前ら2人で出かけてる時点で怪しいんだよ」
戦士「はー。盗賊、お前さ、仲間までそういう目で見るなよ」
盗賊「入れ替わってないとも言えないだろ」
戦士「入れ替わられるような馬鹿もうちにはいねえよ」
盗賊「わざを喧嘩を売って誤魔化すな。ヤバいものではないな。そういう奴じゃねえ」
魔法使い「まあ隠すの無理ですね。だから今日行ったんです」
戦士「ほらよ。俺らが出会った日の記念だよ。お前用の新しい革靴」


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Post-0068

魔法使い「あれ?今日はみなさんいないんですね」
看板娘「なんか急ぎの仕事で、肉体労働だから魔法使い誘わないで行くって言ってたよ。僧侶はさっき帰った」
魔法使い「なーんだ。じゃあたまにはゆっくり本を読みながら飲ませて貰おうかな。まずエールを」
看板娘「はいよ。多めに注いどいたよ」
魔法使い「ありがとうございます」

別卓「あの戦士みたいな馬鹿がのさばると俺らまで馬鹿に見られるよな」
別卓「騎士様もお固くてさ」
別卓「あの盗賊だってただ者じゃないだろ。本当に人間か」

看板娘「あんた……泣いてるのかい!?」
魔法使い「悔しい……大事な仲間が馬鹿にされているのに、僕は怒って殴りに行く事さえできない……」
僧侶「それは優しさですよ。あなたが怒りにまかせて魔法を使ったらこの酒場は消し飛ぶでしょう」
魔法使い「僧侶さん……」
僧侶「いいんですよ。あなたがそこまで怒るだけの価値がみなさんにはある。私もそう思っています」
看板娘「馬鹿でもお固くても人間じゃなくても、いい奴らじゃないか。あんたも。ほら、おしぼりで顔ふきな」


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Post-0067

騎士「ふむ、魔術学園で使われていた魔力が生態系に影響を及ぼしたと」
戦士「つまり、魔法でなんか化け物が大量に生まれたんだな」
僧侶「漏れると不味い情報ですよね」
盗賊「大丈夫、もう外に預けてある。俺らが帰らなければ情報は官憲に行く」
騎士「頼りになるな」
学生「大丈夫です、そんな不義理な事はしません」
戦士「お前も色々情報くれてありがとうな。何言ってるのかさっぱりわからんかったけど」
学生「いえ、少しでもお役に立てて嬉しいです。冒険者さんって凄いですね」
盗賊「凄くもねえよ。お前らの方が世の中の役に立ってるだろ」
学生「そうでしょうか……?」
戦士「やりたい事をやりゃあいいんだよ。興味あるならうちに来てみるか?」
学生「いいんですか……!?」
騎士「はは、現実を見れば思い直すかも知れないしな」

戦士「あのときお前誘って正解だったよな」
騎士「ここまで素晴らしい人材だとは思っていなかった」
魔法使い「あはは、みなさんが扉を開いてくれたからですよ」


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Post-0066

盗賊娘「ねえ戦士、魔法使いさんって、いい人だよね……?」
戦士「うん、すげえいい奴だよ。根性が座ってる。のに頭もいい」
盗賊娘「さすがに根性は戦士の方が上だよ」
戦士「いや、正直あいつの方がすげえよ」
盗賊娘「どこが……?」
戦士「俺はさ、痛いの我慢する時奥歯を噛みしめるんだよ」
盗賊娘「みんなそうだよ」
戦士「魔法使いはな、呪文唱えてる時に矢が刺さっても、呪文止めないんだよ」
盗賊娘「まさか……」
戦士「すげえよあいつ。しかもさ、あいつ優しいじゃん」
盗賊娘「ごめん、ちょっと魔法使いさんを甘く見てたかも……」
戦士「そうだよな。俺も気づいた時マジかよって思った……」


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Post-0065

騎士「少々敵が多いな」
戦士「来たのを順次ぶっ倒せばいいんだよ」
騎士「シンプルだな」
盗賊「まあ間違ってはいない」
僧侶「みなさんご加護を!<祝福>!」
魔法使い「ちょっと時間を稼いで下さいね!(詠唱開始)」

僧侶「危ない!戦士さん!横から!」
戦士「2対1程度で余裕ぶっこいてんじゃねえ!おらァ!」(殴り倒す)
(横から敵が迫る)
僧侶「危ない!」
戦士「危なくねーよ」
盗賊「その通り」(横から来た相手を足払いで転ばせる)
騎士「横は頼れる仲間がいるからな」
魔法使い「お待たせしました!<眠りの雲!>」
戦士「後ろもな」


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Post-0064

僧侶「む、むごい……。神よ、この者の魂を天に迎えたまえ……」
戦士「こいつ、誰より先に飛び出したんだろ。誰より……。なあ、他の奴らは何してたんだ?」
騎士「駄目だ戦士。他を責めるな。こいつは勇敢だった。他が勇敢でない事は責められない」
盗賊「そうだな。誰だって死にたくない」
魔法使い「でも、この人は先に飛び出したんですよね」
戦士「そうだな。こいつの無念を、晴らして、やらないとな……」
騎士「よく飲み込んだな」


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Post-0063

聖騎士女「騎士殿。少し話をさせて貰っていいか」
騎士「もちろん。別の部屋で話をした方がいいか?」
聖騎士女「ご配慮痛み入る。頼めるか」

魔法使い「うわーめちゃくちゃ綺麗な人ですね」
盗賊「ツラもいいけど洒落にならんくらい強いぞ」
魔法使い「あれ、お知り合いですか?」
戦士「盗賊娘のパーティのリーダーだよ。お固いけどいい女だ」
魔法使い「多分その言い方やめた方がいいですよ」
戦士「そうか?じゃあ、身持ちも頭も固い女」

聖騎士女「悪口は大声で言うものではないぞ」
戦士「すまん褒めてるつもりだった」
聖騎士女「殴り倒すには少々強いからな、今日は見逃してやる」
戦士「はいはい負けた負けた」

騎士「うちの馬鹿がすまんな、向こうで話を聞こう」
聖騎士女「いや、盗賊娘を紹介して貰って正直助かっている」
騎士「はは、お互い様だ。さ、こちらへどうぞ」


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Post-0062

戦士「晩飯時だな。家からいい匂いがしてくる」
盗賊娘「遅くまでごめんね、どうしても重い物が運べなくて」
戦士「いやいいよ。後で一杯奢ってくれるんだろ?おっと」
(走ってきた男の子がぶつかってパンを落とす。戦士の顔を見て泣きそうになり、お姉さんらしき女の子が戦士の前に立ちはだかる)
戦士「おっとごめんよ、俺がぼーっとしてて地面にパンを食わせちまった」
(懐から金貨を取り出して子供に放る)
戦士「これでパンを一斤買うといい。余った分はいいおねーちゃんとお前で焼き菓子でも買え」
(金貨を拾って走り去る姉弟)
盗賊娘「いいの?」
戦士「いいよ。いいおねーちゃんだったな」
盗賊娘「戦士はああいうのに弱いよね」
戦士「俺の姉貴もそうだったからな。弱虫の俺をずっと守ってくれてた」
盗賊娘「へえ。聞いてもいいの?」
戦士「はは、やめておこうか。楽しい終わり方しねえしな」


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