剣士「……」
聖騎士女「蜂蜜酒が気に入らない味だったか?……すまん、茶化すのは無理だな。どうしたのだ?」
術士「なんとなく分かるな。今は盗賊娘がいない。話せよ」
剣士「すみません。少し、もしかして私は底が浅いのではないか、と思いまして」
聖騎士女「私はそう思わないが、なぜそう思う?」
術士「むしろお前は誰より考えが深いだろ?」
剣士「いえ。おそらく私は経験が足りない。生まれてから真っ直ぐに神に向かい、なんら躓く事なく来てしまった」
術士「今が躓いていないとでも?」
剣士「躓いていない。自分が信じる正しい道を歩いている。だから、私には失敗の痛みや、傷の痛みを本当の意味で理解できないのではないだろうか?」
聖騎士女「なるほど。失敗や傷がない事が剣士の傷なのだな」
剣士「ない事が傷……?」
術士「盗賊娘の身の上を知って、傷のない自分に彼女を助けられるのかを疑っているのではないか?」
剣士「はい、おそらくそれが最も大きい」
聖騎士女「それだけ彼女が大事なのだろう。そして見ている限り、私には大事にできてように見える」
術士「あとな。転んでないから見えるものってあるんじゃないか?お前はそれを見せればいい」
剣士「そんなものあるのだろうか……?」
術士「お前が転んでないから見えない、と言っている何かがあるように、転んだら見えないものってあるんじゃないか?」
聖騎士女「それに、剣士が何を言っても、私達が見ている剣士は誠実で優しい。盗賊娘には心配してくれる優しい大人がまだ必要だと、私は思う」
#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編
追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
https://t.co/4qDFo5YkPa
剣士「……」
聖騎士女「蜂蜜酒が気に入らない味だったか?……すまん、茶化すのは無理だな。どうしたのだ?」
術士「なんとなく分かるな。今は盗賊娘がいない。話せよ」
剣士「すみません。少し、もしかして私は底が浅いのではないか、と思いまして」
聖騎士女「私はそう思わないが、なぜそう思う?」…— 大北天魔王:如月翔也⋈TRPGer (@showya_kiss) July 25, 2026
※収録に当たって多少手直ししているものがあります。