Post-0090

聖騎士女「しかし、お前らがそんな思いで着いてきてくれていたとは。私が盲目だった。本当にありがとう」
剣士「いえ、私が好きでした事ですから。貴方のように気高い人が神殿の兵器として使われるのは忍びなかった」
術士「俺は、聖騎士女が、眩しかったから着いてきた。神殿術士とはいえ魔術を使う身、他の者からは唾棄される。だが、聖騎士女だけは、俺のことを名前で呼んだ」
聖騎士女「それだけで……?」
術士「それが、どれだけ眩しかった事か」
聖騎士女「すまない、私はそんな事すら知らなかったのだな」
術士「光が影を生むのは当然、それは光の責任ではない。でも、聖騎士女は俺を照らしてくれた」
聖騎士女「そして盗賊娘。お前がわがままを言わなければ我々は帰ってきていないだろう。ありがとう」
盗賊娘「いえ、そんな。でも、みんな帰って来れて嬉しいです」
聖騎士女「これで戦士に恨まれずに済む」
盗賊娘(赤くなってうつむく)


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0089

看板娘「おかえり!世界を救ったとか言う与太を聞いたよ!別の酒場に行かないの、英雄さん達?」
戦士「思い出したくもねえよ。早く一杯やらせてくれ」
騎士「すべきことをすべきタイミングでしたまで。少女を救うのは誰だってする事だ」
僧侶「ふふ、帰ってこれるとは思いませんでしたよ」
盗賊「帰ってくるのはやっぱりこの酒場だな、我が家みたいなもんだよ」
看板娘「部屋は貸してるけど家は貸してないよ!ほら人数分のエール!」
魔法使い「喉が渇いた時にはエールが一番ですよね!」
戦士「お前は血が足りないんだからこの蛇でも喰っとけよ」
魔法使い「わわっ!生きてる!」
戦士「すぐに喰わないと活きが落ちるからな」
看板娘「蛇はいいけど生きてるのはやめてよ」
戦士「ああ、すぐ締めるわ。でも、その前にな」
騎士「可憐な少女と、僧侶と、そして聡明な魔法使いに」
全員「かんぱーい!」


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Post-0088

魔法使い「戦士さー……。あれ?陰に隠れてる子がいる?戦士さん気づいてるよね……?」
魔法使い「あー、そうか。ねえ僕?」

魔法使い「うん、うん。そうか。せっかく喧嘩の方法教えて貰ったのに、恐くなって逃げちゃったんだ」
魔法使い「うん、でももう一回教えて欲しいんだね、戦士さんに。うん、すごいね、君」
魔法使い「え?戦士さん絶対怒らないよ。当てて見せようか?こう言うよ。『逃げたのにもう一回立ち向かうんだな』『根性あるな』って。絶対」
魔法使い「うん、だからほら、行っておいでよ。それも根性だよ。じゃあね」

魔法使い「あれ?なにしに来たんだっけ?まあいいや。今日は子供の背中を押しに来たんだよね」


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Post-0087

盗賊「魔法使い、お前結局アレなにやったんだ?」
魔法使い「簡単ですよ。<入れ替わり>をちょっとだけ変えたんです」
盗賊「ちょっと?」
魔法使い「普通だと邪神と僕が入れ替わりますよね。でも僕に入れ替わると困るので、僧侶さんの身体を追い出された邪神を僕に入れないで僧侶さんの聖印に入れただけなんです」
盗賊「それ、やり方変えたら必殺魔法じゃねえか?」
魔法使い「あー、それはそうですね。これ生徒には教えないでおきます」


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Post-0086

戦士「おらぁ!刃が通らなくってもよろけてンだろ!ぶっ倒す!」
騎士「衝撃が通るならいつかは勝てる」

少女「こわい、こわいよ……」
僧侶「大丈夫、おじさんが今助けるよ」
魔法使い「僧侶さん……」
僧侶「<犠牲>!全てを私に……!」
魔法使い「ああ、僧侶さん……」
盗賊「くそったれ……」

(僧侶の形が変わっていく)
僧侶「はハ、今回は助けらレました。さあ、私ヲ斬って」
魔法使い「ありがとう、僧侶さん。……勝ちました」
僧侶「おい、魔法使い」
魔法使い「盗賊さん、僧侶さんを気絶させて下さい。急いで!」
盗賊「信じたぞ」(みぞおちを一撃する)

(倒れた僧侶が再び起き上がる)
僧侶「……!!!」
魔法使い「よし、行きますよ!<入れ替わり>!」
(魔法使いの全身から血が噴き出す)
魔法使い「さすが邪神、強い。でも、僕も根性比べでは負けません!」
魔法使い「僧侶さんを、返せ!……!」

(魔法使いの身体が倒れる)
盗賊「駄目か……?」
僧侶「あはは、成功しましたね。<入れ替わり>では本来肉体ごと精神を交換するんですけどね、ちょっと応用すれば相手の心を『僧侶さんの聖印』に入れられるんです。僧侶さんが何年も祈りを込めた聖印にね」
盗賊「マジかよ……」

戦士「おるるるぁ!一撃!」
騎士「突然刃が通ったな」


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Post-0084

ナンバー2「ちっ、相手が強すぎる!剣が通らない!」
ナンバー2「聖堂騎士!そっちをなんとかしろ!世界が滅ぶ!」

少女「こわい。こわいよ。だれか助けて……からだが動かない……」
(雷に浮かぶ大きな蜘蛛の姿)
聖堂騎士「……!」
少女「騎士、騎士様、助けて……こわいよ。ママに、あいたい」

ナンバー2「せめて、恐怖から解放してやれ!」

聖堂騎士「……」
聖堂騎士「君は今、悪い夢を見ているんだ」
聖堂騎士「ほら、目をつぶって、深呼吸をして。目が覚めたらママが水を持ってきてくれる」
聖堂騎士「さあ深呼吸して……。いい子だ」

(重い物が地面に落ちる音)

聖堂騎士「私は、何を守るために、聖堂騎士に……!」

ナンバー2「加護を失ったな!死ね腐れ外道!(敵を斬り捨てる)」

僧侶「はっ……!」
戦士「目が覚めたか。泡吹いて倒れてたぞ」
僧侶「すみません、ご迷惑を」
戦士「その切羽詰まった顔やめろ。お前に余裕がなくて誰が人を助けるんだよ」


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Post-0083

僧侶「こ、これは邪神の聖印……!」
戦士「くっそ、宗教がらみかよ、めんどくせえ!」
盗賊「存在もしない邪神を信じて、ご苦労なこった」
僧侶「邪神は、存在、します」
戦士「いやまあお前の神はいるだろうけどよ」
僧侶「存在しない邪神など受肉しない……私は受肉を止めるために……下ろされた子供を……ああああああ!」
盗賊「まずい抑えろ!」
戦士(とっさに僧侶を組み伏せる)
騎士「そうか、あの事件か」
僧侶「私は、私はあまりにも罪深い……!」
魔法使い「……。<天蓋>。少し、ゆっくり休みましょう、僧侶さん。言いたくないことは言わなくていいですから」


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Post-0082

盗賊「なあ聖騎士女、地下にも<衝撃>を撃てば楽できるんじゃないか?」
剣士「やめろ。我がリーダーに<加護>を使わせようとするな。<加護>は彼女の判断で使うものだ」
聖騎士女「ありがとう剣士。すまない、盗賊。<衝撃>は減衰する。地中に向けるのは威力調整が難しいのだ」
盗賊「なるほど。威力が下がるのではなく、不要に殺すから使いたくないんだな」
剣士「黙れ。<加護>を探るな」
術士「落ち着け剣士。探っていない。奴はお前と同じ事を考えている」
剣士「あ……すまない。無礼を働いた」
盗賊「いいパーティだな」


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Post-0081

魔法使い「新しい杖にも慣れてきて、無理なく魔法3連発くらいできるようになりましたー」
騎士「凄いな。精神力は持つのか?」
魔法使い「だいぶコツを覚えてきたので」
戦士「あー、コツ覚えると負担軽くなるよな」

敵「強いな。しかし後衛は強くないだろう!」
戦士「やべ」
(後ろのドアが開き強そうな敵が現れる)
盗賊「魔法使い、僧侶、逃げろ!」
僧侶「突破しないと逃げられません!」
魔法使い「1人だけなら大丈夫ですよ。<障壁>!<障壁>!<障壁>!」
敵「!?」
魔法使い「閉じ込めました」
戦士「聖騎士女以外に『敵に回したくねえ』って思ったの初めてかも」


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Post-0080

戦士「辺境の廃城を反乱者が根城にしてるって、この地方は呪われてんのかよ」
騎士「まあ、無礼にはなるが、この地方の領主は少々頼りなく見えるからな。少なくとも武人肌ではない」
魔法使い「でも領地運営は上手く行ってますし、わりとみんな暮らしやすいですよ」
盗賊「逆に言うと領民におもねって見えるんだろうな」
剣士「コホン、我がリーダーが聞いて困るような事は小声で言ってくれるか」
聖騎士女「聞かなかった事にする。人の口に戸は立てられない」
盗賊娘「今回は2パーティ連携だから、喧嘩しないでね……?」
僧侶「聖騎士女さんのパーティであれば安心して任せられます。我々は不要では?」
聖騎士女「謙遜するな。が、適材適所。盗賊娘、入り口の向こうには反乱者しかいないな?」
盗賊娘「はい。間違いないです」
盗賊「俺も見てきた。間違いない」
聖騎士女「ならば手加減は不要だな。下がっていてくれ」
(聖騎士女、城門に手を当てる)
聖騎士女「神よ!<衝撃>!」
(ヴゥン!)
聖騎士女「終わった。地下には届いていないから、そこを集中的に探索しよう」

魔法使い「こ、恐い……」
戦士「あんなの喰らったら骨バラバラだからな」


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