Post-0027

魔法使い「き、君は後ろに隠れていて」
(女の子を背後に庇う)
追跡者「痛い目に遭いたいのか」
魔法使い「そんなわけないだろ。でも、譲れない」
追跡者「魔法を使う暇は与えないぞ」
魔法使い「(首とみぞおちを庇いながら)こ、こいよ。誰だってこんなところで女の子は差し出さない」
追跡者(ナイフを構える)
(後ろから斬りかかられて倒れる追跡者)
戦士「俺は騎士様じゃないんでな。よくやったな、魔術師」
魔法使い「せ、戦士さん!」
戦士「お前さ。少なくとも根性無しじゃないよ」
魔法使い「いえ、僕は駄目です。足が震えて」
戦士「俺だって最初は足が震えた。俺だって痛いのは嫌だ。でも前に出る。お前も同じ事を今したろ」
魔法使い「せ、戦士さん」
戦士「ほら、お姫様をエスコートしてついて来いよ、正義の戦士様」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0026

盗賊「おい、子供をダシにされて戦士がバチギレしてるぞ」
僧侶「久々の激怒ですね」
魔法使い「祝福かけなくていいんですか?」
僧侶「不要ですね」
盗賊「アイツは強いから?」
僧侶「いえ、あれは正当な怒りです。祝福しなくても神が守ってくれます」
魔法使い「はは、聖騎士みたいですね」
僧侶「神はいつだって正しい者に力をお貸しになります」
盗賊「フン、なら僧侶はいらねえだろうよ」
僧侶「いえ、神の奇跡をこの目に収めるために僧侶はいるのですよ」
盗賊「ご大層なこった」
僧侶「あなただって度々神に守られているでしょう」
盗賊「何言ってんだ」
魔法使い(吹き出す)
僧侶「盗賊さん私達の中で一番優しいじゃないですか」
盗賊「頭の中お花畑かよ」
魔法使い「あ、決まりましたね。一撃です」
僧侶「ほら、ね?」


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Post-0025

戦士「間に合わねえ……魔術師……!」

騎士「魔術師!術をやめろ!防御術に切り替えろ!私が斬る!」
魔術師「た、助かった……」
騎士「君は思い切りが良すぎる。その思い切りをもう少し小出しにできないか?そうすれば君の勇気に近づけるのでは?」(言いながら刺客を斬り捨てる)
魔術師「あはは、駄目なんですよ。虫が出たら思いっきり叩くでしょう?同じです。手加減して手なんか出せません」
騎士「難儀だな。しかし君のように慎み深い人にこそ魔法を任せるべきなのだろうな」
魔術師「照れます」
騎士「しかし自爆技は今後避けてくれ。私もさすがに肝が冷えた」


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Post-0024

戦士「くっそ、ダンジョン内で各個撃破かよ!?どんな恨み買ったんだ!?」
刺客「殺すのは一人でいい。近接のできない魔術師君とかね」
戦士「ヤベぇ、魔術師か」
刺客「まあ君も殺すがね」
戦士「馬鹿野郎すぐ逃げろ。全員死ぬぞ」
刺客「君の手で?」
戦士「魔法でだよ。お前知らないだろう。魔術師は無詠唱魔法が使える」
刺客「で?」
戦士「そしてな、こう言うんだ。無詠唱で魔法が使えるなら最悪手足はいらないって」
刺客「脅しかね?」
戦士「脅しだったら良かったんだけどな。さっさと片付けて魔術師のところに行かないと、あいつが帰ってこられなくなる……!」


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Post-0023

戦士「分かれ道だ。急ぐ。別れよう」
騎士「わかった。はやるなよ」
戦士「もちろん。後でな」

騎士「ふむ、ごろつきどもか。私の言葉ではなく戦士の言葉の方がふさわしいだろう」
騎士「子供を離してどけ、クソ野郎ども」

戦士「なるほどお貴族様が黒幕か。騎士様ならこう言うだろうさ」
戦士「子供を拐かすなど貴族の風上にも立てられぬ。恥を知って自刃せよ」

「「向こうじゃなくて良かったな、向こうはもっと強い」」


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Post-0022

戦士「くそっ」(膝をつく)
敵「お前じゃ話にならない。騎士を出せ」
戦士「舐めるな。怒ったのも手を出したのも俺だ。まず俺がやる」
敵「お前では話にならない」
戦士「(立ち上がる)ふざけんな。お前の敵は俺だ」
騎士「……。戦士、私は手を出さない。ここで死ね」
戦士「ありがとうよ」
敵「馬鹿が」
魔法使い「男の世界ですねー」
魔法使い「でもね、僕はその世界ではないので」(呪文を唱える)
盗賊「お前な……空気読めない天才かよ」
魔法使い「痛みだけ取りました。思いっきりやって下さい」
戦士「ありがとうよ」
僧侶「相手を倒せたら、お怪我を治しますね。傷ついたプライドは治せませんから」
戦士「ほんとうに、ありがとうよ」


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Post-0021

看板娘「僧侶さんって優しいけど、そんなに恐いの?」
戦士「俺はあいつを絶対怒らせたくないね」
騎士「まあ、絶対敵にはしたくないな」
盗賊「戦うより逃げる方が圧倒的に良いね」
魔法使い「そうなんですか?」
戦士「昔な、魔法で僧侶が混乱させられたことがあってな」
魔法使い「はい」
騎士「まあ、私の兜を買い換える羽目になった」
魔法使い「え……?」
盗賊「素手でな」


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Post-0020

看板娘「今日は戦士いないの?」
盗賊「ちょっと怪我が大きくてな。神殿に寄ってる」
看板娘「だから僧侶さんもいないんだ」
騎士「そうだな」
魔法使い「戦士さんいないと静かですね」
看板娘「毎度毎度戦士が突っ込んでみんなを巻き込んでるけど、嫌じゃないの?あたしはああいう馬鹿好きだけど」
騎士「それが答えだね」
盗賊「ああいうさ、何も考えないで怒れる奴、いいよな」
魔法使い「いいですよね。勝てない相手にも喧嘩を売る度胸は素敵です」
騎士「私は騎士道精神に反するから怒る、奴は単純に怒る。それは奴の方が純粋に強いよ」
看板娘「馬鹿なのは誰も否定しないんだね」
全員「まあ本物の馬鹿だからな」


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Post-0019

戦士「あぁん?騎士は鎧が価値?」
戦士「何言ってんだお前?アホか?」
戦士「あの騎士はな、高山に登る時にも鎧脱がなかったんだぞ。その体力あれば脱いでも強いだろ」
戦士「あとな、近くで戦ってみろよ。鎧が守ってるんじゃない、鎧で守ってるんだ」
戦士「攻撃を通さない位置で受けてる。あれは鎧じゃなくて着る盾だ」
戦士「俺はあんな近くで抜けるかも知れない攻撃を受けようと思わないね」


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Post-0018

悪役「はは、あのパーティの最大戦力の騎士を捕まえた。魔法で他の奴の弱点を吐かせろ」
騎士「仲間を売るくらいなら自死する!」
悪役「くつわを噛ませろ」
騎士「ー!」
悪役(呪文を唱える。騎士の目がうつろになる)
悪役「戦士について教えろ。特に弱点だ」
騎士「戦士はまっすぐな男だ。剣術ではなくあり方にこそ価値がある。弱点は子供を放っておけない事だ」
悪役「そういう事ではなくて。じゃあ、盗賊は」
騎士「盗賊は口は悪いが誰よりも仲間思いだ。必要なら隠れて手を汚す事も厭わない。全てを引き受けようとするのが弱点だ」
悪役「だからそうじゃなくて。魔法使いは?」
騎士「魔法使いは勤勉で、臆病だがそれを上回るほど勇敢だ。自己評価が低いのが一番の弱点だ」
悪役「頼むから有益なことを教えてくれ。僧侶は?」
騎士「優しい男だが、心は誰よりも強い。そして怒らせたら私より強い。自制心が強すぎるのが弱点だ」
悪役「嘘までつくのか」

(突然扉が蹴り開けられる。先頭には僧侶)

僧侶「卑劣な手を……!」(血管が浮いている)
戦士「あー、降参した方がいいぞ。死なないけど死んだ方がマシってくらいには痛い目に遭わされる」


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