Post-0038

盗賊「危ない戦いだったな。一直線に繰り返し行くのはさすがに肝が冷えた」
戦士「勝ったからいいだろ。卑怯者はまっすぐ殴り倒さねえと意味ねえ」
魔法使い「最後には勝つんですからそれでいいんでしょうね」
騎士「虚仮の一念岩をも通す、か」
戦士「虚仮って何だ?」
騎士「まあ、馬鹿って事だよ。いい意味のな」
戦士「何をどう考えても褒めてねえな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0037

盗賊「なあ、別パーティにいる盗賊娘、アイツなんなんだ?」
戦士「ああ、昔色々あってな」
僧侶「聞いても?」
戦士「別に隠してもいないからな。アイツ地下組織の刺客だったんだよ」
騎士「お前を狙って?」
戦士「いや、まだ仕事をした事がなかった。行きがけで地下組織ぶっ潰した時に拾ってな」
魔法使い「だいたい想像できます」
戦士「いや、さすがにさ、堅気にはなれないだろうから、知ってるパーティに預けたんだよ」
盗賊「それだけ?」
戦士「それだけ。まあたまに様子は見に行ったけどな」
騎士「お前が拾ってやれば良かったのに」
戦士「変に俺に恩を感じて貰っても良くねーしさ。あとあっちのパーティには女いるから」
魔法使い「本当に戦士さんっていい人ですよね」
僧侶(いい人過ぎるんですよねぇ……)
戦士「ん?なんか言った?」
僧侶「いえ、正しき行いは神に認められますよ」
戦士「認めて貰っても腹は膨れねえけどな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0036

看板娘「あんたらさ、もうちょっと上手く生きられないの?」
戦士「冒険者の時点で上手く生きられてねえだろ。何言ってんだ?」
盗賊(吹き出す)
僧侶「あはははは、おっしゃるとおりですね」
騎士「私は十分上手く生きているつもりだが?」
魔法使い「左遷されているのに?」
騎士「言われてみればそうだな」
看板娘「あんたらさ、正しい事はしてると思うんだけどさ、もうちょっと上手くやれない?」
戦士「俺らは冒険者だからさ。人の目に怯えてても死ぬ時は死ぬからさ。だから自分が正しいと思う事を曲げたくねーんだよな。ああしとけば良かったと思いながら死にたくねえ」
盗賊「お前、本当に馬鹿だな。でもまあ馬鹿にしか見えない真実もあると思うわ」
僧侶「戦士さん、是非教会にいらっしゃい」
騎士「やり方は馬鹿だが、正しさが間違っていなければ別に問題ないな」
魔法使い「自分を曲げないって凄いですよね」
看板娘「きいたあたしが馬鹿だったよ。馬鹿がうつったかね。ほら、エール飲んでいきな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0035

戦士「よし、奥歯をガッと噛みしめて」
子供「噛みしめて」
戦士「頭の上からまっすぐに剣を下ろせ」
子供「下ろす」
戦士「そうだ。盾とか兜とか関係ねえ。一撃でぶっとばせ」
子供「ぶっとばす」
騎士「戦士、その少年の体格では無理だ」
子供「……無理?」
戦士「いや、無理じゃねえ。振りができたら次は身体の動きで威力が出る」
騎士「ふむ……?」
戦士「騎士様は腕力と鎧で動かず勝負だろ。戦士はな、鎧は軽めで全身で行くんだよ」
騎士「なるほどな」
戦士「でもまあ、ガタイがいい子には鎧着せて重戦士がいいからな。お前教えられるか?」
騎士「お前は変なところで面倒見がいいな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0034

魔法使い「なんで戦士さんはあんなに下がらずに前に出るんですか?」
戦士「あー。俺さ、多分下がったら逃げちまうんだよ」
魔法使い「戦士さんが?」
戦士「うん。俺さ、子供の頃、犬が恐くて」
魔法使い「犬?」
戦士「道ばたで犬に出会うと家まで逃げて姉貴に泣きついてた」
魔法使い「せ、戦士さんが……?」
戦士「だからさ、一歩下がったら、多分俺、逃げるんだよ」
魔法使い「絶対そんな事ないですよ」
戦士「それにさ、下がった分踏み込まれたら、誰かが窮屈な思いをするだろ?だから俺は踏み込むんだよ」
魔法使い「戦士さんらしいですね」
戦士「だから安心して俺の後ろにいろよ。絶対に抜かせねえから」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0033

戦士「おい、床に転がってるのは……」
騎士「まさか、魔法使い……」
僧侶「だ、大丈夫ですか!(駆け寄る)ああ、魔法使いさん、この子を庇って……!」
盗賊「まだ幼子だ。魔法使い、おまえ……」
魔法使い「まだ……死んで……ません……ですー」
僧侶「今お怪我を治します……!!」
戦士「お前、子供を庇ったんだな」
魔法使い「あはは……拾って逃げれるほど……フィジカルないので……」
僧侶「あまりにも高潔な犠牲です。私はあなたを誇ります」
騎士「魔法使い。君は、誰よりも正しいことをした。後は任せろ」
戦士「お前、やっぱり『男の中の男』だよ」
魔法使い「あはは、向こうに逃げました……僕ちょっと休みますね」
僧侶「ええ、もう敵は二度とこちらにきませんから」
戦士「僧侶バチギレじゃん。勝ったな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0032

敵「もうズタボロだろ。逃げろよ雑魚」
戦士「悪ィな、お前が逃げてくれ。俺は下がらない」
敵「もう簡単に殺せるぞ?命乞いしろよ」
戦士「断る。下がらねえし逃げねえ。俺が進んだ分お前が下がれ」
敵「馬鹿が死ね」
戦士「ほら、まだ死んでねえぞ」
敵「お、おい、踏み込んでくるな」
戦士「ビビったか?おら逃げろよ雑魚」
敵「ふざけるな!」
戦士「間合いだぜ」

僧侶「無茶もほどほどにして下さいね」
騎士「お前、時々私より強情だよな」
盗賊「あと一発貰ったら俺が手ェ出してたぞ」
魔法使い「でも格好良かったですよ」
他全員「馬鹿を褒めるな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0030

看板娘「ほら、今日は羊のソテーだよ。エールで流し込みな」
戦士「お、サンキュ。羊は匂うけどエールで流し込むの最高だよな」
魔法使い「美味しいですよね」
戦士「うん。ちょっと、いいか?」
魔法使い「はい?」
戦士「お前さ、無詠唱発動できるからって、自分を気軽に巻き込むのやめないか?」
魔法使い「?でも、その方が効率的ですよね?僧侶さんも治してくれますし」
戦士「ちげーんだよ。僧侶だって喜んで治してねえだろ」
魔法使い「そうですね、精神力使いますもんね」
戦士「お前は頭いいのに本当に馬鹿だな」
魔法使い「?」
戦士「俺が左手犠牲にして相手ぶっ倒して、僧侶とお前は喜ぶか?」
魔法使い「喜ぶわけないですよ」
戦士「だろ、ならお前もそれをするな。お前は自分の価値を低く見積もりすぎなんだよ」
魔法使い「でも僕は手足怪我しても魔法使えますよ」
戦士「機能の問題じゃねえんだって。しねえでいい怪我しねえでくれよ、頼むよ」
魔法使い「うーん、でもそれでみんなが助かりますよね」
戦士「そんなので助かって喜ぶ奴らじゃねえだろ。いいからもうやめろよ」
魔法使い「まあ、そういうなら、はい」
戦士「お、お前もな、俺らのな、大事な、仲間だから、な、もう言わせんな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0029

貴族「は!小童が、何が仇討ちだ!死ね!」
騎士「待て。相手は子供、殺すほどでもあるまい」
貴族「逆らう気か?お前もまとめて片付けてやろう」
騎士「できるならな。仇討ちが無法ならば突き出せば良い。殺そうとするなら、痛くもない腹を探られるぞ」
貴族「くそ。その面に免じて見逃してやる、消えろ」
騎士「行くぞ少年」(少年を助け起こす)

騎士「無茶をしたな少年」
少年「すみません、どうしても敵を……」
騎士「仇討ちは相手を殺す事だ。当然、自分も殺される。その覚悟はあったのか?」
少年「はい……ありました」
騎士「見通しが甘い。信念と思い込みは違う。仇を討って君が生き残らなければ名誉は回復されない」
少年「わかるんです。わかるんですけど、我慢が、できなくて」
騎士「一度泣け少年。涙を全て拭いてから、私の屋敷に来い。武器を教えてやる。そして事件を教えてくれるか?」

騎士「ちょっと色々あってな。貴族の裏を洗いたい」
盗賊「何も言うな。2〜3日貰えるか」
騎士「すまない」
盗賊「お優しいこって」
僧侶「ははは、盗賊さんね、通りの噂を聞いた瞬間に飛び出して行ったんですよ」
魔法使い「優しいですよね」
戦士「なあ、弟子に教える方法、教えようか?」
盗賊「お前は毎回優しさの方向が違うな」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0028

戦士「くそ、子供を人質に……!」
(子供に駆け寄ろうとして落とし穴に消える戦士)
悪役「ふん、噂に違わぬ直情馬鹿だな。これで一人消えた」
騎士「お前、今、何よりも子供を助けようとした男を、馬鹿と呼んだか……?」
盗賊「俺たち以外がアイツを馬鹿と呼ぶと、こんなに腹が立つんだな。アイツを馬鹿と呼んでいいのは俺たちだけだ」
僧侶「戦士さん一人を除外して、私達皆を怒らせましたね。頭がいい行動とは思えない」
魔法使い「知りませんよ僕、みんなを止められないですよ。そして僕も何故か手加減する気が起きません」


元ポストはこちら


※収録に当たって多少手直ししているものがあります。