Post-0118

聖剣部隊「レディ、任務の優先順位を確認させてください」
猟犬女「レディって柄じゃないね、マムって呼びな」
聖剣部隊「イエス、マム」
猟犬女「最優先は邪神復活の妨害だ。困った事に邪神は今、お人好しの持ってる聖印の中にいる。つまり、すでに現世にいる」
聖剣部隊「それは危険なのでは」
猟犬女「危険だからあたし達が呼ばれてるんだろ。封印の聖印を持ってる奴は十分強いが、万が一を許せるほど安全な問題でもない。これは殺してでも達成しろ」
聖剣部隊「イエス、マム」
猟犬女「あとはフレキシブルだ。贄は現地調達だろうし、それも邪魔したい。あとは豚を引っ捕らえる事だね。おそらく豚を守るのは当代名高い銀騎士様。そいつはあたしに任せな。足りなかったら全員でかかる。何かで無力化できれば理想だがおそらく無理だね」
聖剣部隊「銀騎士……(怯えた雰囲気)」
猟犬女「ある程度以上の相手はどっちにせよ一発貰ったら同じだ。騎士は鎧で動きが遅い。むしろ身軽な装備で手数で圧倒すれば集団で勝てない相手じゃない」
聖剣部隊「集団でかかるのであれば勝機はありますね」
猟犬女「そう、群れでかかるからこその聖犬部隊だよ」
猟犬女「あとは楽勝だ。身軽に密林を踏破し、原住民に見つからず、可能な限り殺さず、そしてできるだけ全員で生きて帰ってくる。できないっていう奴はここに残んな」
聖剣部隊「イエス、マム!」

ナンバー1(できれば殺してくれると話が早いんだが……まあ無理か)

#ちょっとズレてるお人好しども

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※聖犬部隊は誤植ではなく悪口です


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0114

猟犬女「ミッションを説明するよ」
聖剣部隊「はい」
猟犬女「今回の獲物は第三王子、太ったゴミだ。ただし殺すな」
聖剣部隊「我々は政治から独立しているのでは?」
猟犬女「そう、死ぬべき屑だ。が、今回は捕まえて神殿に引き渡す。色々『聞く』事があるからね。あたしの目の届く範囲で殺しは許可しない」
聖剣部隊「処刑部隊の我々が手加減を?」
猟犬女「それが仕事の条件だ。それとも神殿の猟犬は豚一匹生かして捕らえられないと?」
聖剣部隊「いえ。豚一匹手足をもがずとも連れ帰られます」
猟犬女「そうだ、殺せるなら捕まえられる。ただし、自分と仲間の命が危ないときは躊躇なく殺せ。まあそんな事にはならないだろうがね」
聖剣部隊「了解です」
猟犬女「貴族様の足の引っ張り合いで遊んでいればいいものの、邪神信仰に手を出した挙げ句疑われて逃げ出す無能だ。せいぜい楽しんでくるよ」
聖剣部隊「了解です」

ナンバー1(あっという間にまとめやがった。さあお手並み拝見。見捨てるのは心が痛むが、仕方のない事だ……)
ナンバー1(まあ、痛む心などすでに存在しないが)

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Post-0109

シスター「さて、子供達にも納得して貰いましたし、準備でもしましょうか……」
→猟犬女「修道服は動きづらいな……裾を裂くか。いや、裾の裂けた修道服はそれだけで警戒されるな」

聖剣部隊「……?この女が追跡隊を率いる……?この女が?」
猟犬女「あたしらは飼われてる狗だろ。狗は許可なく喋るな」
聖剣部隊「弱い女に率いられるほど聖剣部隊は誇りなきものではない」
猟犬女「ナンバー1があたしを選んだ。ならあたしにしかできない仕事だ。お前らはナンバー1を信じてないのか?」
聖剣部隊「しかし、能力に劣るものに傅くわけにはいかない」
猟犬女「はッ、聖犬どもがほざくな」
(一瞬で聖剣部隊を殴り倒し馬乗りになる)
聖剣部隊「ど、同時に四方向から攻撃が……!」
猟犬女「お前が死ぬのは勝手にしろ。だが猟犬が死ねば飼い主が汚される。マヌケが神敵に殺されないで済むようここで手足を折ってやろうか?」
聖剣部隊「完敗です」
猟犬女「はッ、潔いのは美徳だが、潔くさせられてる時点で失格だ。鍛えな」

#ちょっとズレてるお人好しども

※「聖犬」は誤植ではなく悪口です。

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Post-0108

シスター「お帰り下さい、ここは神聖なる教会。暴力は気配すら許されるべきではありません」
元ナンバー1(まあ聞け)
元ナンバー1「子供のために、十分な金が必要だろう?我々には十分な援助ができる用意がある」
シスター「たとえかつての上司であれ、ここに暴力の気配を持ち込む事は許されません」
元ナンバー1「確かにそれで正しい」
元ナンバー1(が、助けてくれ。国レベルの問題だ。静観するわけにはいかない)」
シスター「貴方が行かれては?」
元ナンバー1「行ければな。」
元ナンバー1(片目片手片足では密林は心許ない)
シスター「他にも適任がいるでしょうに」
元ナンバー1(地の果てまで追い詰めて首を落とす適任者が?)
シスター「……。わかりました。貴方には借りがありますし、国レベルの問題であれば。
シスター(捕まえるまでは保証するが、その先は約束できないよ)
元ナンバー1(子供が聞いているな。わかった、頼む)
シスター(子供に何かあったら、わかるね?)
元ナンバー1「ありがたい、招きに応じてくれるか、シスター殿」
シスター「平和のためでしたら。子供とお話をして、準備をしますので、それでは失礼しますね」

元ナンバー1「何がシスターだよ、殺意はむしろ増してやがるぜ……」

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Post-0105

呪術女「我、勇者、案内、する。我、ら、勇者、来る、喜ぶ」
蛮族娘「呪術女、今、長、変わる。オレ、呪術女、強い、信じる」
魔法使い「集落まで案内してくれるようですね」
仮面の戦士達「…………」
戦士「その細身でなんであんな力出るのか理解できねえ」
騎士「色々ありそうだな」
盗賊「まあ敵意はなさそうだ、ついて行こう」

盗賊「こりゃあ酷いな、焼き討ちされたのか」
(……どくん……)
僧侶「みな、手を動かして!酒で傷痕を洗って!傷痕を火で焼くんだ……!」(走り出す)

ナンバー2「向こうの村から煙が……」
聖堂騎士「どうしますか?」
ナンバー2「フン、ここで時間を使ったところでヤツの運命は変わらない。ちょっと遊んでいくよ」
聖堂騎士「はい」

ナンバー2「山賊の焼き討ちか、酷い有様だ。皆走れ!半分は村、半分は追いかけろ!」
聖堂騎士「私は村へ……!」

ナンバー2「聖堂騎士!祈りの印を結んでいる暇があったら手を動かせ!酒で傷を洗って傷口を焼け!」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「いいか、あたしら飼い犬の飼い主は偉大なる神だ。祈りは死んだ後でいい、まず生きている者を救え」
聖堂騎士「は……はい!」
ナンバー2「忘れるなよ、あたしらは神罰を与えるもの。しかし、その前に神に仕える者は救いを与えなければならない。たとえ相手が死ぬべき神敵でも、与える救いが死であっても、だ。」
ナンバー2「お前は村に入る時に迷わなかった。そこだけは合格点だ。が、お前は優しすぎるな」
聖堂騎士「あまりにも酷い状態なので……」
ナンバー2「その迷いで1人死ぬぞ」
その他「こ、この傷を焼いたら死んでしまうのでは……?」
ナンバー2「迷わず焼け!それで助かるなら良し、死ぬなら長く苦しめなかった、でいい。動け!」

魔法使い「僧侶さん、落ち着いて。あなたが奇跡を起こさなければ誰がみんなを助けるんですか!」
僧侶「あ、ああ、すみません、取り乱しました」

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Post-0104

盗賊「そろそろ虫が多い範囲になるな。タバコを水に浸して、その水を身体に塗れ」
魔法使い「虫除けじゃなくタバコなんですね」
盗賊「虫除けの草は収穫してすぐ使わないと効果を失うからな。タバコの方が保存が効く」
僧侶「タバコですか……」

ナンバー2「あん?なんだ、女がタバコ吸っちゃいけないのか?」
聖堂騎士「いえ、そうではなく、匂いで気づかれるのでは……?」
ナンバー2「気づかれて構わない。気づかれる位置にいる時点でもう勝ってる。首を落としちまえば仲間も呼べない」
聖堂騎士「あまりにも苛烈ですね」
ナンバー2「処刑部隊を送られてる時点で神に見放された人でなしさ。あたしら狗に喰われるのがふさわしい」
聖堂騎士「なんとむごい言い方を」
ナンバー2「おい、お前も処刑部隊だ。神に魂を捧げたなら黙って狗になれ」
聖堂騎士「は、はい……」
ナンバー2「っはぁー(紫煙をくゆらす)。なんでもいいからよ、踏みとどまるためにすがるものを見つけな」
聖堂騎士「それは、私にとって神です」
ナンバー2「そうかい。悪いことは言わない、他になにか1個見つけな。女でも酒でもいい」
聖堂騎士「なんという罰当たりな」
ナンバー2「ははッ、そこであたしを誘わない小心者だからナンバーがつかない」
聖堂騎士「声をかけたら殴り飛ばされるでしょう?」
ナンバー2「そりゃそうだ」

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Post-0089

看板娘「おかえり!世界を救ったとか言う与太を聞いたよ!別の酒場に行かないの、英雄さん達?」
戦士「思い出したくもねえよ。早く一杯やらせてくれ」
騎士「すべきことをすべきタイミングでしたまで。少女を救うのは誰だってする事だ」
僧侶「ふふ、帰ってこれるとは思いませんでしたよ」
盗賊「帰ってくるのはやっぱりこの酒場だな、我が家みたいなもんだよ」
看板娘「部屋は貸してるけど家は貸してないよ!ほら人数分のエール!」
魔法使い「喉が渇いた時にはエールが一番ですよね!」
戦士「お前は血が足りないんだからこの蛇でも喰っとけよ」
魔法使い「わわっ!生きてる!」
戦士「すぐに喰わないと活きが落ちるからな」
看板娘「蛇はいいけど生きてるのはやめてよ」
戦士「ああ、すぐ締めるわ。でも、その前にな」
騎士「可憐な少女と、僧侶と、そして聡明な魔法使いに」
全員「かんぱーい!」


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Post-0084

ナンバー2「ちっ、相手が強すぎる!剣が通らない!」
ナンバー2「聖堂騎士!そっちをなんとかしろ!世界が滅ぶ!」

少女「こわい。こわいよ。だれか助けて……からだが動かない……」
(雷に浮かぶ大きな蜘蛛の姿)
聖堂騎士「……!」
少女「騎士、騎士様、助けて……こわいよ。ママに、あいたい」

ナンバー2「せめて、恐怖から解放してやれ!」

聖堂騎士「……」
聖堂騎士「君は今、悪い夢を見ているんだ」
聖堂騎士「ほら、目をつぶって、深呼吸をして。目が覚めたらママが水を持ってきてくれる」
聖堂騎士「さあ深呼吸して……。いい子だ」

(重い物が地面に落ちる音)

聖堂騎士「私は、何を守るために、聖堂騎士に……!」

ナンバー2「加護を失ったな!死ね腐れ外道!(敵を斬り捨てる)」

僧侶「はっ……!」
戦士「目が覚めたか。泡吹いて倒れてたぞ」
僧侶「すみません、ご迷惑を」
戦士「その切羽詰まった顔やめろ。お前に余裕がなくて誰が人を助けるんだよ」


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Post-0068

魔法使い「あれ?今日はみなさんいないんですね」
看板娘「なんか急ぎの仕事で、肉体労働だから魔法使い誘わないで行くって言ってたよ。僧侶はさっき帰った」
魔法使い「なーんだ。じゃあたまにはゆっくり本を読みながら飲ませて貰おうかな。まずエールを」
看板娘「はいよ。多めに注いどいたよ」
魔法使い「ありがとうございます」

別卓「あの戦士みたいな馬鹿がのさばると俺らまで馬鹿に見られるよな」
別卓「騎士様もお固くてさ」
別卓「あの盗賊だってただ者じゃないだろ。本当に人間か」

看板娘「あんた……泣いてるのかい!?」
魔法使い「悔しい……大事な仲間が馬鹿にされているのに、僕は怒って殴りに行く事さえできない……」
僧侶「それは優しさですよ。あなたが怒りにまかせて魔法を使ったらこの酒場は消し飛ぶでしょう」
魔法使い「僧侶さん……」
僧侶「いいんですよ。あなたがそこまで怒るだけの価値がみなさんにはある。私もそう思っています」
看板娘「馬鹿でもお固くても人間じゃなくても、いい奴らじゃないか。あんたも。ほら、おしぼりで顔ふきな」


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Post-0045

子供1「こ、こっちくるなよ悪人!」
子供2「中には通さないぞ……!」
悪人「ガキが。いいから黙ってシスターの身柄寄越せ」
子供3「い、嫌だ!」
悪人「2〜3人痛めつけるか?」

僧侶「痛めつけられるのはあなたたちですね……」
騎士「裏も吐いて貰おうか」
盗賊「ガキども、よくやったな。酒場のことを誰に聞いた?」
戦士「あ、俺が教えてた。ガキと仲良くてさ」
子供「あー戦士さん!助かった!」
僧侶「あと、言っておきますね。ここのシスター私より強いですよ」
パーティ「!?」
僧侶「彼女、元聖堂騎士のナンバー2です」


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