Post-0028

戦士「くそ、子供を人質に……!」
(子供に駆け寄ろうとして落とし穴に消える戦士)
悪役「ふん、噂に違わぬ直情馬鹿だな。これで一人消えた」
騎士「お前、今、何よりも子供を助けようとした男を、馬鹿と呼んだか……?」
盗賊「俺たち以外がアイツを馬鹿と呼ぶと、こんなに腹が立つんだな。アイツを馬鹿と呼んでいいのは俺たちだけだ」
僧侶「戦士さん一人を除外して、私達皆を怒らせましたね。頭がいい行動とは思えない」
魔法使い「知りませんよ僕、みんなを止められないですよ。そして僕も何故か手加減する気が起きません」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0027

魔法使い「き、君は後ろに隠れていて」
(女の子を背後に庇う)
追跡者「痛い目に遭いたいのか」
魔法使い「そんなわけないだろ。でも、譲れない」
追跡者「魔法を使う暇は与えないぞ」
魔法使い「(首とみぞおちを庇いながら)こ、こいよ。誰だってこんなところで女の子は差し出さない」
追跡者(ナイフを構える)
(後ろから斬りかかられて倒れる追跡者)
戦士「俺は騎士様じゃないんでな。よくやったな、魔術師」
魔法使い「せ、戦士さん!」
戦士「お前さ。少なくとも根性無しじゃないよ」
魔法使い「いえ、僕は駄目です。足が震えて」
戦士「俺だって最初は足が震えた。俺だって痛いのは嫌だ。でも前に出る。お前も同じ事を今したろ」
魔法使い「せ、戦士さん」
戦士「ほら、お姫様をエスコートしてついて来いよ、正義の戦士様」


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Post-0026

盗賊「おい、子供をダシにされて戦士がバチギレしてるぞ」
僧侶「久々の激怒ですね」
魔法使い「祝福かけなくていいんですか?」
僧侶「不要ですね」
盗賊「アイツは強いから?」
僧侶「いえ、あれは正当な怒りです。祝福しなくても神が守ってくれます」
魔法使い「はは、聖騎士みたいですね」
僧侶「神はいつだって正しい者に力をお貸しになります」
盗賊「フン、なら僧侶はいらねえだろうよ」
僧侶「いえ、神の奇跡をこの目に収めるために僧侶はいるのですよ」
盗賊「ご大層なこった」
僧侶「あなただって度々神に守られているでしょう」
盗賊「何言ってんだ」
魔法使い(吹き出す)
僧侶「盗賊さん私達の中で一番優しいじゃないですか」
盗賊「頭の中お花畑かよ」
魔法使い「あ、決まりましたね。一撃です」
僧侶「ほら、ね?」


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Post-0022

戦士「くそっ」(膝をつく)
敵「お前じゃ話にならない。騎士を出せ」
戦士「舐めるな。怒ったのも手を出したのも俺だ。まず俺がやる」
敵「お前では話にならない」
戦士「(立ち上がる)ふざけんな。お前の敵は俺だ」
騎士「……。戦士、私は手を出さない。ここで死ね」
戦士「ありがとうよ」
敵「馬鹿が」
魔法使い「男の世界ですねー」
魔法使い「でもね、僕はその世界ではないので」(呪文を唱える)
盗賊「お前な……空気読めない天才かよ」
魔法使い「痛みだけ取りました。思いっきりやって下さい」
戦士「ありがとうよ」
僧侶「相手を倒せたら、お怪我を治しますね。傷ついたプライドは治せませんから」
戦士「ほんとうに、ありがとうよ」


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Post-0021

看板娘「僧侶さんって優しいけど、そんなに恐いの?」
戦士「俺はあいつを絶対怒らせたくないね」
騎士「まあ、絶対敵にはしたくないな」
盗賊「戦うより逃げる方が圧倒的に良いね」
魔法使い「そうなんですか?」
戦士「昔な、魔法で僧侶が混乱させられたことがあってな」
魔法使い「はい」
騎士「まあ、私の兜を買い換える羽目になった」
魔法使い「え……?」
盗賊「素手でな」


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Post-0020

看板娘「今日は戦士いないの?」
盗賊「ちょっと怪我が大きくてな。神殿に寄ってる」
看板娘「だから僧侶さんもいないんだ」
騎士「そうだな」
魔法使い「戦士さんいないと静かですね」
看板娘「毎度毎度戦士が突っ込んでみんなを巻き込んでるけど、嫌じゃないの?あたしはああいう馬鹿好きだけど」
騎士「それが答えだね」
盗賊「ああいうさ、何も考えないで怒れる奴、いいよな」
魔法使い「いいですよね。勝てない相手にも喧嘩を売る度胸は素敵です」
騎士「私は騎士道精神に反するから怒る、奴は単純に怒る。それは奴の方が純粋に強いよ」
看板娘「馬鹿なのは誰も否定しないんだね」
全員「まあ本物の馬鹿だからな」


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Post-0018

悪役「はは、あのパーティの最大戦力の騎士を捕まえた。魔法で他の奴の弱点を吐かせろ」
騎士「仲間を売るくらいなら自死する!」
悪役「くつわを噛ませろ」
騎士「ー!」
悪役(呪文を唱える。騎士の目がうつろになる)
悪役「戦士について教えろ。特に弱点だ」
騎士「戦士はまっすぐな男だ。剣術ではなくあり方にこそ価値がある。弱点は子供を放っておけない事だ」
悪役「そういう事ではなくて。じゃあ、盗賊は」
騎士「盗賊は口は悪いが誰よりも仲間思いだ。必要なら隠れて手を汚す事も厭わない。全てを引き受けようとするのが弱点だ」
悪役「だからそうじゃなくて。魔法使いは?」
騎士「魔法使いは勤勉で、臆病だがそれを上回るほど勇敢だ。自己評価が低いのが一番の弱点だ」
悪役「頼むから有益なことを教えてくれ。僧侶は?」
騎士「優しい男だが、心は誰よりも強い。そして怒らせたら私より強い。自制心が強すぎるのが弱点だ」
悪役「嘘までつくのか」

(突然扉が蹴り開けられる。先頭には僧侶)

僧侶「卑劣な手を……!」(血管が浮いている)
戦士「あー、降参した方がいいぞ。死なないけど死んだ方がマシってくらいには痛い目に遭わされる」


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Post-0017

魔法使い「なんか世界が回ってますー……」
盗賊「あー、こいつには蒸留酒は駄目だったか」
戦士「飲ませたのお前だからな」
魔法使い「僕だってね、戦士さんみたいにね、男らしくね……」
盗賊「絡み酒かよ」
魔法使い「でもね、僕にはね、勇気がなくてね……」
戦士「そうか?魔法って恐いだろ?お前はそれが普通に使える」
魔法使い「違うんですよ。結局魔法なんて自分の力じゃない」
騎士「そうか?お前は力がなくても最終的には立ち向かうだろ」
魔法使い「僕だけみんなのお荷物なんですー」
盗賊「何言ってるんだよ。最強の力はお前が持ってるだろ」

看板娘「しらふの時に言ってやりなよ」
全員「真顔で言えるかよ!」


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Post-0015

戦士「なぁ。騎士ってさ、アイツ面白いよな。冒険者やってるのも含めて」
魔法使い「あなたも相当面白いですけどね」
盗賊「言ってるお前も相当だぞ」
僧侶(苦笑)
戦士「アイツなんでこんな辺境で冒険者やってるんだ?」
騎士「(ドアを開けながら)直接聞けよ」
盗賊(笑)
戦士「お、おう」
騎士「隠してもいないからな。左遷だよ左遷」
魔法使い「何かあったんですね」
僧侶「本人も言いづらいでしょうし、私が言いますよ。当時の事は知ってます」
騎士「知られていたのか」
僧侶「王子がね、かんしゃくを起こして投げた物が女官に当たったんですよ」
戦士「あーわかった。言ったんだな。『王子、剣を抜かれよ』って」
騎士「お前も知っていたのか」
戦士「知らねえよ。でもお前ならそう言うだろ」
盗賊「本ッ当にブレないな。生きてて辛くないか?」
騎士「?そうあろうと思って生きてるだけだが?」
僧侶「そういう点も含めて、私は騎士さん大好きですよ」
戦士「だな、今日は俺の奢りでいいよ」


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Post-0013

戦士「勝てねぇ……くそっ」(倒れる戦士)
貴族「ふん、傭兵風情がたてつきよって。次はお前だ魔術師」
魔法使い「戦士さん……。すみません、一緒に死んで下さい、戦士さん」(集中して呪文を唱え始める)
貴族「おい、まさか自爆魔法を……」
魔法使い「戦士さんが負けた時点で僕の命はもうありません。しかし、あなたをのさばらせるわけにはいきません……!」
貴族「ま、待て」
魔法使い(更に集中を深める)

騎士「おい待て。死ぬ前に私に戦わせろ」
貴族「騎士!?」
騎士「馬鹿どもが。人間関係で私に迷惑をかけまいと、私に言わなかったな」
戦士「す、すまねえ」
騎士「いいか。道を違えた貴族など、貴族を名乗る価値はない。むしろ私がすべき事だ」
貴族「ぬかしおって」
騎士「抜け。懺悔の言葉を聞いてやる。それが終わったら、その首を床に置いて貰う」


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