Post-0036

看板娘「あんたらさ、もうちょっと上手く生きられないの?」
戦士「冒険者の時点で上手く生きられてねえだろ。何言ってんだ?」
盗賊(吹き出す)
僧侶「あはははは、おっしゃるとおりですね」
騎士「私は十分上手く生きているつもりだが?」
魔法使い「左遷されているのに?」
騎士「言われてみればそうだな」
看板娘「あんたらさ、正しい事はしてると思うんだけどさ、もうちょっと上手くやれない?」
戦士「俺らは冒険者だからさ。人の目に怯えてても死ぬ時は死ぬからさ。だから自分が正しいと思う事を曲げたくねーんだよな。ああしとけば良かったと思いながら死にたくねえ」
盗賊「お前、本当に馬鹿だな。でもまあ馬鹿にしか見えない真実もあると思うわ」
僧侶「戦士さん、是非教会にいらっしゃい」
騎士「やり方は馬鹿だが、正しさが間違っていなければ別に問題ないな」
魔法使い「自分を曲げないって凄いですよね」
看板娘「きいたあたしが馬鹿だったよ。馬鹿がうつったかね。ほら、エール飲んでいきな」


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Post-0035

戦士「よし、奥歯をガッと噛みしめて」
子供「噛みしめて」
戦士「頭の上からまっすぐに剣を下ろせ」
子供「下ろす」
戦士「そうだ。盾とか兜とか関係ねえ。一撃でぶっとばせ」
子供「ぶっとばす」
騎士「戦士、その少年の体格では無理だ」
子供「……無理?」
戦士「いや、無理じゃねえ。振りができたら次は身体の動きで威力が出る」
騎士「ふむ……?」
戦士「騎士様は腕力と鎧で動かず勝負だろ。戦士はな、鎧は軽めで全身で行くんだよ」
騎士「なるほどな」
戦士「でもまあ、ガタイがいい子には鎧着せて重戦士がいいからな。お前教えられるか?」
騎士「お前は変なところで面倒見がいいな」


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Post-0033

戦士「おい、床に転がってるのは……」
騎士「まさか、魔法使い……」
僧侶「だ、大丈夫ですか!(駆け寄る)ああ、魔法使いさん、この子を庇って……!」
盗賊「まだ幼子だ。魔法使い、おまえ……」
魔法使い「まだ……死んで……ません……ですー」
僧侶「今お怪我を治します……!!」
戦士「お前、子供を庇ったんだな」
魔法使い「あはは……拾って逃げれるほど……フィジカルないので……」
僧侶「あまりにも高潔な犠牲です。私はあなたを誇ります」
騎士「魔法使い。君は、誰よりも正しいことをした。後は任せろ」
戦士「お前、やっぱり『男の中の男』だよ」
魔法使い「あはは、向こうに逃げました……僕ちょっと休みますね」
僧侶「ええ、もう敵は二度とこちらにきませんから」
戦士「僧侶バチギレじゃん。勝ったな」


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Post-0032

敵「もうズタボロだろ。逃げろよ雑魚」
戦士「悪ィな、お前が逃げてくれ。俺は下がらない」
敵「もう簡単に殺せるぞ?命乞いしろよ」
戦士「断る。下がらねえし逃げねえ。俺が進んだ分お前が下がれ」
敵「馬鹿が死ね」
戦士「ほら、まだ死んでねえぞ」
敵「お、おい、踏み込んでくるな」
戦士「ビビったか?おら逃げろよ雑魚」
敵「ふざけるな!」
戦士「間合いだぜ」

僧侶「無茶もほどほどにして下さいね」
騎士「お前、時々私より強情だよな」
盗賊「あと一発貰ったら俺が手ェ出してたぞ」
魔法使い「でも格好良かったですよ」
他全員「馬鹿を褒めるな」


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Post-0031

盗賊「あん?俺の過去を知ってる?それで?」
??「うちのパーティに入りな。うちの方がレベルが高い」
盗賊「興味ねえな」
??「君ほどの手練れがここで朽ちるのももったいない」
盗賊「てめーらじゃ俺を使いこなせねえよ」
??「騎士こそ見所はあるが、他に見所のないパーティだろ」
盗賊「てめーらがジャッジすんなよ」
??「仲間にバラされたくないだろ?」
盗賊「俺はな、あのアホどもがいいんだよ。効率とか関係無しに正しいと思った事を気負いなくやる希代の馬鹿どもだぞ。おまえらなんて目じゃない」
盗賊「おまえらが仲間にバラすまえにおまえらをバラすぞ。今やるか?」
??「……」
盗賊「10数える前に出て行け。次に姿を見たら、そのときがおまえらの寿命の終わりだ」


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Post-0029

貴族「は!小童が、何が仇討ちだ!死ね!」
騎士「待て。相手は子供、殺すほどでもあるまい」
貴族「逆らう気か?お前もまとめて片付けてやろう」
騎士「できるならな。仇討ちが無法ならば突き出せば良い。殺そうとするなら、痛くもない腹を探られるぞ」
貴族「くそ。その面に免じて見逃してやる、消えろ」
騎士「行くぞ少年」(少年を助け起こす)

騎士「無茶をしたな少年」
少年「すみません、どうしても敵を……」
騎士「仇討ちは相手を殺す事だ。当然、自分も殺される。その覚悟はあったのか?」
少年「はい……ありました」
騎士「見通しが甘い。信念と思い込みは違う。仇を討って君が生き残らなければ名誉は回復されない」
少年「わかるんです。わかるんですけど、我慢が、できなくて」
騎士「一度泣け少年。涙を全て拭いてから、私の屋敷に来い。武器を教えてやる。そして事件を教えてくれるか?」

騎士「ちょっと色々あってな。貴族の裏を洗いたい」
盗賊「何も言うな。2〜3日貰えるか」
騎士「すまない」
盗賊「お優しいこって」
僧侶「ははは、盗賊さんね、通りの噂を聞いた瞬間に飛び出して行ったんですよ」
魔法使い「優しいですよね」
戦士「なあ、弟子に教える方法、教えようか?」
盗賊「お前は毎回優しさの方向が違うな」


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Post-0028

戦士「くそ、子供を人質に……!」
(子供に駆け寄ろうとして落とし穴に消える戦士)
悪役「ふん、噂に違わぬ直情馬鹿だな。これで一人消えた」
騎士「お前、今、何よりも子供を助けようとした男を、馬鹿と呼んだか……?」
盗賊「俺たち以外がアイツを馬鹿と呼ぶと、こんなに腹が立つんだな。アイツを馬鹿と呼んでいいのは俺たちだけだ」
僧侶「戦士さん一人を除外して、私達皆を怒らせましたね。頭がいい行動とは思えない」
魔法使い「知りませんよ僕、みんなを止められないですよ。そして僕も何故か手加減する気が起きません」


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Post-0027

魔法使い「き、君は後ろに隠れていて」
(女の子を背後に庇う)
追跡者「痛い目に遭いたいのか」
魔法使い「そんなわけないだろ。でも、譲れない」
追跡者「魔法を使う暇は与えないぞ」
魔法使い「(首とみぞおちを庇いながら)こ、こいよ。誰だってこんなところで女の子は差し出さない」
追跡者(ナイフを構える)
(後ろから斬りかかられて倒れる追跡者)
戦士「俺は騎士様じゃないんでな。よくやったな、魔術師」
魔法使い「せ、戦士さん!」
戦士「お前さ。少なくとも根性無しじゃないよ」
魔法使い「いえ、僕は駄目です。足が震えて」
戦士「俺だって最初は足が震えた。俺だって痛いのは嫌だ。でも前に出る。お前も同じ事を今したろ」
魔法使い「せ、戦士さん」
戦士「ほら、お姫様をエスコートしてついて来いよ、正義の戦士様」


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Post-0026

盗賊「おい、子供をダシにされて戦士がバチギレしてるぞ」
僧侶「久々の激怒ですね」
魔法使い「祝福かけなくていいんですか?」
僧侶「不要ですね」
盗賊「アイツは強いから?」
僧侶「いえ、あれは正当な怒りです。祝福しなくても神が守ってくれます」
魔法使い「はは、聖騎士みたいですね」
僧侶「神はいつだって正しい者に力をお貸しになります」
盗賊「フン、なら僧侶はいらねえだろうよ」
僧侶「いえ、神の奇跡をこの目に収めるために僧侶はいるのですよ」
盗賊「ご大層なこった」
僧侶「あなただって度々神に守られているでしょう」
盗賊「何言ってんだ」
魔法使い(吹き出す)
僧侶「盗賊さん私達の中で一番優しいじゃないですか」
盗賊「頭の中お花畑かよ」
魔法使い「あ、決まりましたね。一撃です」
僧侶「ほら、ね?」


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Post-0025

戦士「間に合わねえ……魔術師……!」

騎士「魔術師!術をやめろ!防御術に切り替えろ!私が斬る!」
魔術師「た、助かった……」
騎士「君は思い切りが良すぎる。その思い切りをもう少し小出しにできないか?そうすれば君の勇気に近づけるのでは?」(言いながら刺客を斬り捨てる)
魔術師「あはは、駄目なんですよ。虫が出たら思いっきり叩くでしょう?同じです。手加減して手なんか出せません」
騎士「難儀だな。しかし君のように慎み深い人にこそ魔法を任せるべきなのだろうな」
魔術師「照れます」
騎士「しかし自爆技は今後避けてくれ。私もさすがに肝が冷えた」


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