黒騎士「君と最後に打ち合ってからどれくらいになるだろうな。随分名を上げたようだ」
騎士「いえいえ。黒騎士殿に師として教えを請うたからこそ、今の私があります」
黒騎士「主を定めず流浪に生きる私に教えを乞いに来た時には驚いたものだ」
騎士「いえ、黒騎士殿は誰よりも騎士として素晴らしい。主に悪意を向けた貴族を単身討伐し、責任として騎士号を返上された。誰にでもできる事ではない」
黒騎士「はは、なるほど、剣の腕ではなく行いを見ての事だったのか。その行いも褒められたものではないが」
騎士「何を仰るか。黒騎士殿の勲は王国中に知れる。行いと勲が揃っていれば、小僧の私が惹かれるのも当然」
黒騎士「まあ実際に本当に褒められたものではないのだ」
騎士「そうでなければ流浪の身で再度騎士号など与えられません」
黒騎士「まあ、それで領地を貰わなかった事は幸いではある」
騎士「流浪できないからですか?」
黒騎士「いや、そうではない。それより、君は今も制度だけでなく全てを俯瞰して行動できているか?」
騎士「もちろんです」
黒騎士「ならば良い。制度だけで救えない、力だけでも掬えない、知恵がなければ救えない。立場があるからこそ、判断を誤ってはならないのだ」
騎士「当然です。私だって、身に染みて思っております」
黒騎士「あの件か……。いい。失敗は取り戻せない。しかし、生きている以上次の失敗を防がねばならない」
騎士「そうですね。いつか、師である黒騎士殿に会わせたい男達がいます。癖はありますが気のいい奴らです」
黒騎士「良い仲間に恵まれたのだな……。心から祝福する。私で良ければいつでも会わせてくれ」
#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編
追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
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黒騎士「君と最後に打ち合ってからどれくらいになるだろうな。随分名を上げたようだ」
騎士「いえいえ。黒騎士殿に師として教えを請うたからこそ、今の私があります」
黒騎士「主を定めず流浪に生きる私に教えを乞いに来た時には驚いたものだ」…— 大北天魔王:如月翔也⋈TRPGer (@showya_kiss) July 27, 2026
※収録に当たって多少手直ししているものがあります。