Post-0149

盗賊娘「わぁ、凄く素敵なお店……!」
蛮族娘「いい、匂い!」
戦士「邪魔するよ。久々だなおばさん。っていうかもう婆さんだな。膝の調子はいいのか?」
老婆「おや、いらっしゃい戦士。両手に花だね」
戦士「俺にゃあもったいねえよ。美味い焼き菓子適当に見繕ってくれるか。この子焼き菓子初めてなんだ」
老婆「そう。素敵な子達ね。じゃあ木の実を使った焼き菓子がいいかしら」
戦士「ああ、美味いよな」
老婆「昔はジャリだったあんたに木の実拾いをお願いしたね」
戦士「婆さんだってその頃おばさんだったろ」
老婆「もう、あの村を覚えてるのも私達だけね」
戦士「はは、その話はまた聞くよ。適当にいいのを見繕ってくれ」
盗賊娘「……」
蛮族娘「これ、ちょっと焦げた匂い。苦い、味、しない?」
戦士「大丈夫、ちょっと苦いが、それ以上に甘いぞ。そこが美味い」
老婆「あんたは腹に入りゃ一緒だろ」
戦士「あっはっは、そりゃまあそうだ。でも婆さんの腕を見込んでるから連れてきたんだよ」
老婆「じゃあちょっとおまけしてあげようかね」
戦士「たすかる。ちょっと蜂蜜も貰えるか?」
老婆「もちろん」
戦士「ミルクも貰うよ。外の椅子借りていいか?」

蛮族娘「うわぁ……」
戦士「結構固いからな。ザクザク噛んで食えよ」
盗賊娘「うん。もう匂いからして美味しいよ。優しいおばあさんだったね」
戦士「そうだな。昔から気のいい、優しい人だよ。俺みたいに怒り狂う事なんて決してない」
盗賊娘「うん……」
戦士「だから、あの婆さんの代わりに誰か怒らないと駄目だと、思うんだよな」
盗賊娘「それってさ……いや、今はいいや……」
戦士「ほら、大きくかぶりつくと噛めなくなるぞ。ミルクも忘れるなよ」
蛮族娘「あーん」
蛮族娘「……!」
蛮族娘「……!……!美味い!木の実、ガリガリ、言う!苦い、だけど、甘い!甘い、強い、甘い!」
戦士「な、美味いだろ」
盗賊娘「ね、こっちにも素敵な事が一杯あるよ」
蛮族娘「素敵!」
盗賊娘「あなたたちの素敵も、いつか教えてね」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編

追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
https://t.co/4qDFo5YkPa


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

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