聖騎士女「すまない、皆集まってくれるか」
聖騎士女「『黄金郷』は呪いの土地。黄金に触れるものは全て黄金に取り込まれる」
聖騎士女「勇士や呪術師、呪術女や蛮族娘、君達はこの呪いを解き放たないように、辺境を閉ざした。そうだな」
勇士「応」
聖騎士女「猟犬女の率いる部隊は邪神を追って辺境に至った。王子の自滅を見届け、あとは邪神の再復活を懸念している。そうだな」
猟犬女「まあ、そうなるね」
聖騎士女「騎士達は、紳士協定を破ろうとするものを見極めて問題を解決するために辺境にいる。そうだな」
騎士「そうだ」
聖騎士女「なら、今全てを解決できる。この地の全ての黄金を消滅させる力が、私にはある」
術士「!?」
猟犬女「……おい、見逃せないぞ、その力は」
勇士「消滅……?」
聖騎士女「同じ素材のものは、同じ強さの<衝撃>で消滅させる事ができる」
盗賊「おい……」
聖騎士女「安心しろ、人体のような複雑なものにはできない。金属の塊のような、同じ響きに共鳴するものにしか使えない」
猟犬女「しかし、その気になれば範囲中の黄金を消せる。なら、銀も、鉄も。実質戦略兵器だ」
剣士「その言葉を、彼女には使わないでは貰えないだろうか?」
猟犬女「授かったモノがそれなら、評価も授かったモノだろうよ」
術士「その通りではあるが、仲良くはできなさそうだな」
猟犬女「はッ、人間を超えたモノが人間と仲良くできるわけがない」
聖騎士女「皆の同意が得られるのであれば、この地の悲しい黄金、呪われた黄金を天に返したい」
盗賊娘「それは、あの別の遺跡に眠る人達も……?」
聖騎士女「無論だ」
盗賊娘「なら、私は、賛成です。願ってもいないのに黄金にされて、永遠を押しつけられるなんて酷すぎる……」
戦士「あー、そうだよな。頼んでもいないのに押しつけて『それが運命だ』は殴られて当然だ」
騎士「私は同意する」
勇士「我らが悲願。異論はない」
猟犬女「それで中身ごと消えるなら願ったり叶ったりだ」
聖騎士女「わかった。やや時間がかかる。まかせて欲しい」
盗賊娘「なんて、優しい、波動……」
蛮族娘「母の、心臓の、音」
盗賊娘「そう、似てるんだ……。見て。さらさらと崩れていく……」
戦士「なあ勇士。言葉めちゃくちゃ話せるな?」
勇士「戦うにも最低限の頭が必要だ。お前はこちらの言葉を覚えたか?」
戦士「正直すまん」
勇士「いい。助けてくれた事には礼を言う」
戦士「しかし、こっちにも文句を言わせてくれ。お前妹に俺と結婚しろと言いつけたな?」
勇士「お前が受けた申し出だ。それに、妹もお前の話を聞いて憧れていた。勇者こそ勇者と結婚するにふさわしいと」
戦士「本物見たら幻滅だろうがよ。取り消しだ取り消し!」
盗賊「あー!」
騎士「どうした!?」
盗賊「おい、集めたお宝の『金』が消えていく!」
騎士「それは、今聖騎士女が消しているからな」
盗賊「知ってて黙ってたな!?」
騎士「はは」
盗賊「まったく、くたびれ儲けかよ」
#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
https://t.co/4qDFo5YkPa
聖騎士女「すまない、皆集まってくれるか」
聖騎士女「『黄金郷』は呪いの土地。黄金に触れるものは全て黄金に取り込まれる」
聖騎士女「勇士や呪術師、呪術女や蛮族娘、君達はこの呪いを解き放たないように、辺境を閉ざした。そうだな」
勇士「応」…— 大北天魔王:如月翔也⋈TRPGer (@showya_kiss) July 19, 2026
※収録に当たって多少手直ししているものがあります。