Post-0178

ナンバー1「聖剣部隊員、どうした。顔色が優れないぞ」
聖剣部隊員「すみません、処理中に呪いを受けまして」
ナンバー1「呪いを撒けるのは魔術師だけだが、呪いを解けるのは神の信徒だけだな」
聖剣部隊員「はい。重大な呪いでもないのですが……。味がしないのです。エールを飲んでも鳥のマスタード焼きを食べても」
ナンバー1「匂いは感じるのか?なら、職務に支障は来さない……が」
聖剣部隊員「そもそも毒味をする事もないですしね」
ナンバー1「味がしなければ食の楽しみもない。我々は破戒も厭わない程に神に尽くすが、故に奇跡にも預かれない」
聖剣部隊員「はい。どこかで解呪のシンボルを手に入れようと思います」
ナンバー1「それでも良いが、まあ強い呪いでもあるまい。背筋を伸ばしてそこに立て」
聖剣部隊員「はい……。賭け事に使うカード?を?額にあてるのですか?」
ナンバー1「少し衝撃が走るぞ。たじろぐな」
聖剣部隊員「あ、ピリっと……ナ、ナンバー1の白髪が虹色に……」
ナンバー1「私が気のせいだと言えば、それが君にとっての事実だ。これで味がするはずだ。呪いを『移した』カードは処分しておく」
聖剣部隊員「は、はい。なぜ、カードなんですか?」
ナンバー1「ギャンブルが好きでね。我々の仕事に『賭け』はない。常に成功する作戦を用意し、『どこで成功するか』を確認するだけだ」
聖剣部隊員「はい。ナンバー1の指揮のおかげです」
ナンバー1「しかし、そういう事に没頭していると、人は全てを自分でコントロールできると慢心する。理不尽など起きないと高をくくる」
聖剣部隊員「……」
ナンバー1「だから、時々理不尽に直面しなければならない。ギャンブルはトータルはコントロールできるが個々の盤面は理不尽で終わる。良い教材だ」
聖剣部隊員「は、はい。ありがとうございました」
ナンバー1「金貨を持って行け。最初に味わうのは好物が良いだろう」
聖剣部隊員「痛み入ります。では、失礼します」

ナンバー1「処刑人は人でなければならない。機械や獣に処されるのは罰ではなく事故だから、な」

#ズレよし
#ちょっとズレてるお人好しども
#日常編

追って加筆修正し、以下まとめサイトに掲載します!
https://t.co/4qDFo5YkPa


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

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