Post-0029

貴族「は!小童が、何が仇討ちだ!死ね!」
騎士「待て。相手は子供、殺すほどでもあるまい」
貴族「逆らう気か?お前もまとめて片付けてやろう」
騎士「できるならな。仇討ちが無法ならば突き出せば良い。殺そうとするなら、痛くもない腹を探られるぞ」
貴族「くそ。その面に免じて見逃してやる、消えろ」
騎士「行くぞ少年」(少年を助け起こす)

騎士「無茶をしたな少年」
少年「すみません、どうしても敵を……」
騎士「仇討ちは相手を殺す事だ。当然、自分も殺される。その覚悟はあったのか?」
少年「はい……ありました」
騎士「見通しが甘い。信念と思い込みは違う。仇を討って君が生き残らなければ名誉は回復されない」
少年「わかるんです。わかるんですけど、我慢が、できなくて」
騎士「一度泣け少年。涙を全て拭いてから、私の屋敷に来い。武器を教えてやる。そして事件を教えてくれるか?」

騎士「ちょっと色々あってな。貴族の裏を洗いたい」
盗賊「何も言うな。2〜3日貰えるか」
騎士「すまない」
盗賊「お優しいこって」
僧侶「ははは、盗賊さんね、通りの噂を聞いた瞬間に飛び出して行ったんですよ」
魔法使い「優しいですよね」
戦士「なあ、弟子に教える方法、教えようか?」
盗賊「お前は毎回優しさの方向が違うな」


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Post-0028

戦士「くそ、子供を人質に……!」
(子供に駆け寄ろうとして落とし穴に消える戦士)
悪役「ふん、噂に違わぬ直情馬鹿だな。これで一人消えた」
騎士「お前、今、何よりも子供を助けようとした男を、馬鹿と呼んだか……?」
盗賊「俺たち以外がアイツを馬鹿と呼ぶと、こんなに腹が立つんだな。アイツを馬鹿と呼んでいいのは俺たちだけだ」
僧侶「戦士さん一人を除外して、私達皆を怒らせましたね。頭がいい行動とは思えない」
魔法使い「知りませんよ僕、みんなを止められないですよ。そして僕も何故か手加減する気が起きません」


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Post-0027

魔法使い「き、君は後ろに隠れていて」
(女の子を背後に庇う)
追跡者「痛い目に遭いたいのか」
魔法使い「そんなわけないだろ。でも、譲れない」
追跡者「魔法を使う暇は与えないぞ」
魔法使い「(首とみぞおちを庇いながら)こ、こいよ。誰だってこんなところで女の子は差し出さない」
追跡者(ナイフを構える)
(後ろから斬りかかられて倒れる追跡者)
戦士「俺は騎士様じゃないんでな。よくやったな、魔術師」
魔法使い「せ、戦士さん!」
戦士「お前さ。少なくとも根性無しじゃないよ」
魔法使い「いえ、僕は駄目です。足が震えて」
戦士「俺だって最初は足が震えた。俺だって痛いのは嫌だ。でも前に出る。お前も同じ事を今したろ」
魔法使い「せ、戦士さん」
戦士「ほら、お姫様をエスコートしてついて来いよ、正義の戦士様」


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Post-0026

盗賊「おい、子供をダシにされて戦士がバチギレしてるぞ」
僧侶「久々の激怒ですね」
魔法使い「祝福かけなくていいんですか?」
僧侶「不要ですね」
盗賊「アイツは強いから?」
僧侶「いえ、あれは正当な怒りです。祝福しなくても神が守ってくれます」
魔法使い「はは、聖騎士みたいですね」
僧侶「神はいつだって正しい者に力をお貸しになります」
盗賊「フン、なら僧侶はいらねえだろうよ」
僧侶「いえ、神の奇跡をこの目に収めるために僧侶はいるのですよ」
盗賊「ご大層なこった」
僧侶「あなただって度々神に守られているでしょう」
盗賊「何言ってんだ」
魔法使い(吹き出す)
僧侶「盗賊さん私達の中で一番優しいじゃないですか」
盗賊「頭の中お花畑かよ」
魔法使い「あ、決まりましたね。一撃です」
僧侶「ほら、ね?」


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Post-0025

戦士「間に合わねえ……魔術師……!」

騎士「魔術師!術をやめろ!防御術に切り替えろ!私が斬る!」
魔術師「た、助かった……」
騎士「君は思い切りが良すぎる。その思い切りをもう少し小出しにできないか?そうすれば君の勇気に近づけるのでは?」(言いながら刺客を斬り捨てる)
魔術師「あはは、駄目なんですよ。虫が出たら思いっきり叩くでしょう?同じです。手加減して手なんか出せません」
騎士「難儀だな。しかし君のように慎み深い人にこそ魔法を任せるべきなのだろうな」
魔術師「照れます」
騎士「しかし自爆技は今後避けてくれ。私もさすがに肝が冷えた」


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Post-0024

戦士「くっそ、ダンジョン内で各個撃破かよ!?どんな恨み買ったんだ!?」
刺客「殺すのは一人でいい。近接のできない魔術師君とかね」
戦士「ヤベぇ、魔術師か」
刺客「まあ君も殺すがね」
戦士「馬鹿野郎すぐ逃げろ。全員死ぬぞ」
刺客「君の手で?」
戦士「魔法でだよ。お前知らないだろう。魔術師は無詠唱魔法が使える」
刺客「で?」
戦士「そしてな、こう言うんだ。無詠唱で魔法が使えるなら最悪手足はいらないって」
刺客「脅しかね?」
戦士「脅しだったら良かったんだけどな。さっさと片付けて魔術師のところに行かないと、あいつが帰ってこられなくなる……!」


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Post-0023

戦士「分かれ道だ。急ぐ。別れよう」
騎士「わかった。はやるなよ」
戦士「もちろん。後でな」

騎士「ふむ、ごろつきどもか。私の言葉ではなく戦士の言葉の方がふさわしいだろう」
騎士「子供を離してどけ、クソ野郎ども」

戦士「なるほどお貴族様が黒幕か。騎士様ならこう言うだろうさ」
戦士「子供を拐かすなど貴族の風上にも立てられぬ。恥を知って自刃せよ」

「「向こうじゃなくて良かったな、向こうはもっと強い」」


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Post-0022

戦士「くそっ」(膝をつく)
敵「お前じゃ話にならない。騎士を出せ」
戦士「舐めるな。怒ったのも手を出したのも俺だ。まず俺がやる」
敵「お前では話にならない」
戦士「(立ち上がる)ふざけんな。お前の敵は俺だ」
騎士「……。戦士、私は手を出さない。ここで死ね」
戦士「ありがとうよ」
敵「馬鹿が」
魔法使い「男の世界ですねー」
魔法使い「でもね、僕はその世界ではないので」(呪文を唱える)
盗賊「お前な……空気読めない天才かよ」
魔法使い「痛みだけ取りました。思いっきりやって下さい」
戦士「ありがとうよ」
僧侶「相手を倒せたら、お怪我を治しますね。傷ついたプライドは治せませんから」
戦士「ほんとうに、ありがとうよ」


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Post-0021

看板娘「僧侶さんって優しいけど、そんなに恐いの?」
戦士「俺はあいつを絶対怒らせたくないね」
騎士「まあ、絶対敵にはしたくないな」
盗賊「戦うより逃げる方が圧倒的に良いね」
魔法使い「そうなんですか?」
戦士「昔な、魔法で僧侶が混乱させられたことがあってな」
魔法使い「はい」
騎士「まあ、私の兜を買い換える羽目になった」
魔法使い「え……?」
盗賊「素手でな」


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Post-0020

看板娘「今日は戦士いないの?」
盗賊「ちょっと怪我が大きくてな。神殿に寄ってる」
看板娘「だから僧侶さんもいないんだ」
騎士「そうだな」
魔法使い「戦士さんいないと静かですね」
看板娘「毎度毎度戦士が突っ込んでみんなを巻き込んでるけど、嫌じゃないの?あたしはああいう馬鹿好きだけど」
騎士「それが答えだね」
盗賊「ああいうさ、何も考えないで怒れる奴、いいよな」
魔法使い「いいですよね。勝てない相手にも喧嘩を売る度胸は素敵です」
騎士「私は騎士道精神に反するから怒る、奴は単純に怒る。それは奴の方が純粋に強いよ」
看板娘「馬鹿なのは誰も否定しないんだね」
全員「まあ本物の馬鹿だからな」


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