Post-0006

戦士「マズいぞ、山賊の集団が村を狙ってきている」
僧侶「私達が戦っても、数で負けますね」
盗賊「無駄死にはしたくねえなぁ。が、まあ、皆が逃げる時間を稼げるなら、な」

野次馬A「おいお人好しども」
野次馬B「俺らを風景か何かだと思ってるだろ」
野次馬C「おまえらみたいなお人好しどもに当てられちまったよ。おい、みんな武器を持て」
野次馬ども「俺らだって腐っても冒険者だぜ!」


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※収録に当たって多少手直ししているものがあります。

Post-0005

少女「誰か、誰かお父さんを助けてくれませんか……?」
盗賊「お嬢ちゃん、悪いが今日は俺だけだ。子供の依頼は受けない主義でね」
少女「どうか、どうかお父さんを助けて……」
盗賊「お父さんは偉い人かい?」
少女「いえ、農民です」
盗賊「全く儲からないな。どこの村の話?」
少女「せせらぎ村です」
盗賊「あー、ワインが美味いな。ウチのアホ戦士が買いに行きたいって言ってたわ」
少女「!?」
盗賊「お人好しの僧侶も積極的だろうな、面倒くさい。おいマスター、ミルクでも飲ませてやってくれ」
少女「た、助けてくれるの……!?」
盗賊「俺じゃなく仲間のアホどもがな、呼んでくるから待ってろ。はーめんどうくさい」


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Post-0004

少年「戦士さん、僕が行きます!」
戦士「おお、やってみろ。知ってるぞ、お前は朝晩素振りして、冒険者から見取り稽古している。ゴブリンくらいには勝てるだろうさ」
少年「はい!」
戦士「ただ、あんまりモタモタしていたら俺が手を出すぞ」
盗賊娘(とか言って危ない時に助ける気だよね)
僧侶(ですね。本当に戦士さんって優しいですよね)
盗賊娘(損するタイプなんだけどね)
僧侶(でもそこが好きなんでしょう?)
盗賊娘(!? あ、あんた、刺すよ!?)
僧侶(はは、お二人の祝言の仲持ちをするまでは死ねませんね)
盗賊娘(大概にしないと殴るよ!?)
僧侶(あんなまっすぐな人にはあなたみたいな頭のいい人がお似合いですよ)
盗賊娘(アイツがあんたくらい察しが良ければね……)
僧侶(私もお二人が大好きですから仲くらい取り持ちますよ)
盗賊娘(アタシのタイミングでやらせて)
戦士(……?)
少年「やった!一撃!」
戦士「よくやったな!」


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Post-0003

盗賊「お?酒場に似合わない少年が入ってきたな」
僧侶「普通の身なりですね」
戦士「んー……」
少年「誰か、誰か助けてくれませんか……!?」
(ジョッキをあおって立ち上がる戦士)
少年「……!!」(怯える)
戦士「なぁ、依頼に来たのか?助けを求めに来たのか?」
少年「た、助けて下さい。お金ならありったけもってきました……!」
戦士「金はしまえ。詳しく話せ。助けてと言うなら助けてやる」
盗賊(ヒュー、と口笛を吹く)
僧侶(にこやかに見守る)
戦士「俺はさ、昔、助けて貰えなかった。だから俺は子供を助ける大人になることにしたんだ」
盗賊(吹き出す)
僧侶(にこやかに見守る)
少年「ありがとうございます!」
僧侶「私の出番もありますか?」
盗賊「まあ、俺も少年よりは強いよ」


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Post-0002

僧侶「こんな、幼き命を……むごい……。命を、命を持って贖わせねば」
戦士「ちょっと待て僧侶様、お前はもう聖堂騎士じゃない。人殺しに嫌気がさして引退した腑抜けのお優しい僧侶様だろ。お前が殺しちゃ駄目だ」
盗賊「死んだ子供達も、優しい僧侶様が手を汚す事を望むとは思えない」
騎士「大丈夫だ、生まれた事を後悔するくらい痛めつけて突き出し、吊るして貰えばいい」
戦士「騎士様もアホみたいにブチ切れてるな。僧侶、こういうとき一番に爆発する騎士様が、お前のために抑えてるんだぞ。お前は迷わないで戻ってこい」
僧侶「みなさん……」
盗賊「お前はいつも通り、人を殺めてはいけません、って言ってろよ。それで救われるのは俺たちだけじゃないと思うぜ」
騎士「ともあれ、弔い合戦だ。私の怒りは相手にぶつけよう」
僧侶「怒りで人を殺めてはいけませんよ」
全員「それだよ」


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Post-0001

戦士「おい、汚ったねえ乞食のガキが入ってきたぜ」
盗賊「醜いガキだ。こっちくるなよ……。手彫りの聖印持ってやがるぜ」
(僧侶、席を立って乞食の少年の前に跪く)
戦士「おい、貧乏人だぞ。金にならない」
僧侶「お代は信仰心で先払いして貰いました。この子はきっとひとかどの人物になる。そうなったらお代をもう一度貰いましょう」
乞食「話を聞いてくれるの……?」
僧侶「まず、暖かいスープを飲んで落ち着きましょう。さあ席に座って」
盗賊「イカれてやがる」
僧侶「それにね、私の目が確かでなかったとしても、少年のために仲間に報酬を払える程度には、私はひとかどの人物であるつもりですよ」
戦士「のせるのが上手いな。のった」
盗賊「……お人好しどもが。背中は守ってやるよ」


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